鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

日本クリニカルパス学会予演会

2016-11-10 09:59:58 | 日記
本年度6回目となる庄内地域連携パス推進協議会全体会では、11月25-26日に金沢で予定されている第17回日本クリニカルパス学会学術集会の予演会を行いました。

今回は、ポスター5題、口演3題、シンポジウム1題、パネルディスカッション1題を報告します。

■ポスター

〇誤嚥性肺炎に対する口腔ケアの効果と課題
 湯田川温泉リハ病院 成澤 真理

○脊椎圧迫骨折保存パス患者の現状分析
 荘内病院 菅原 早苗


○庄内南部地域急性期心筋梗塞パス3年の運用経験
 荘内病院 渡部 美穂

○連携パス回復期病院における認知機能改善はADLを改善する
 協立リハ病院 茂木 紹良


○大腿骨近位部骨折患者の退院時歩行能力を予測する因子について
 湯田川温泉リハ病院 菅原 崇広

■口演

○大腿骨近位部骨折術後2週目のADL動作と在院日数の関係
 荘内病院 森 和浩

 
○救急隊員が指導する超急性期脳卒中パス
 荘内病院 遠藤 広和 


○疾病管理をめざした脳卒中地域連携ITパスにおける再発因子分析
 荘内病院 丸谷 宏

■シンポジウム どうする?どうなる?地域連携パス

〇さて、どうしよう? ~庄内南部地域連携パス推進協議会の活動~
 鶴岡地区医師会 遠藤貴恵
  
■パネルディスカッション ~それぞれの専門職の立場からパスにどのようにかかわっているか~


〇精神科スーパー救急病棟チームがクリニカルパスに関わったら

 こころの医療センター 三原 美雪


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連携連携パス推進協議会 全体会
日時:平成28年11月8日 19:00~
場所:荘内病院講堂
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1、運営委員会報告
 全体会を年4回程度、個別パス委員会を増やす

2、第17回日本クリニカルパス学会学術集会 予演会

〇誤嚥性肺炎に対する口腔ケアの効果と課題
 湯田川温泉リハ病院 成澤 真理

 脳卒中パスで入院となった患者209名を口腔ケア実施群(90)と未実施群(119)に分け、
 年齢、性別、JCS、mRS、肺炎の既往、入院時の肺炎の発症、口腔の状況、ST介入の有無、嚥下障害の有無、入院時BI、FIMなどを比較検討した
 結果:両群での誤嚥性肺炎発症率(10%程度)に差はなかったものの
    口腔ケア実施群はBI、FIMが有意に低く、それなりの効果の可能性が示唆された


○脊椎圧迫骨折保存パス患者の現状分析
 荘内病院 菅原 早苗

 欠席

○庄内南部地域急性期心筋梗塞パス3年の運用経験
 荘内病院 渡部 美穂

 ・パス導入前42例、パス導入後59例につき、年齢、性、基礎疾患、喫煙の有無、入院期間、血圧、BMI、HDLC、LDL、TG、再狭窄の有無などを比較検討し
  結果:両群間に有意差は認められなかったが、血圧、BMI、HDLは、改善する傾向にあった。

 ・退院後病院通院群とかかりつけ医通院群とで、血圧、BMI、HDL、LDL、TG、再狭窄の有無を検討した
  結果:かかりつけ医通院で再狭窄率が高い傾向がみられた


○連携パス回復期病院における認知機能改善はADLを改善する
 協立リハ病院 茂木 紹良

 対象患者:大腿骨骨折パス患者811例
 術後4週および退院時MMSEの推移で認知機能改善群(2点以上改善):39%、認知機能不変群:47%、認知機能悪化群(2点以上悪化):14%に分類

 結果:退院時BIの改善・悪化は、術後4週から退院時の認知機能改善と悪化に有意な相関を認めた。


○大腿骨近位部骨折患者の退院時歩行能力を予測する因子について
 湯田川温泉リハ病院 菅原 崇広

 対象患者:大腿骨パスで急性期病院から入院の128名
 退院時の自立群(FIM6点以上)と非自立群(FIM5点以下)で比較

 結果:入院時の更衣(下半身)、排尿コントロール、受傷前の認知症自立度、年齢の4項目が、退院時の歩行能力を予測する有意な因子であった


○大腿骨近位部骨折術後2週目のADL動作と在院日数の関係
 荘内病院 森 和浩

 対象:大腿骨骨折パスに登録し自宅退院した136名(男14、女122)
 術後2週目のBI(トイレ動作、更衣、移動、合計点数)と在院日数の関係を調査
 BI75点以上の自立群での平均在院日数:トイレ動作61.6日、更衣55.8日、移動48.4日、
 術後2週目のBI合計点数と在院日数:全介助群(0-40点)100.2日、一部介助群(45-70点)90.2日、自立群(75-100点)51日。
 結果:術後2週目のBIは、在院日数と相関する。
 
○救急隊員が指導する超急性期脳卒中パス
 荘内病院 遠藤 広和 

 荘内病院における血栓溶解療法パスの紹介
 実施率:21.4% 72/337 全国的にみても極めて高い実施率

○疾病管理をめざした脳卒中地域連携ITパスにおける再発因子分析
 荘内病院 丸谷 宏

 生活期パスデータを分析、
 再発因子として、血圧、糖尿病、心房細動が相関していた。




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