鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

No.234 (南庄内在宅医療を考える会 第2回)

2013-11-27 09:05:24 | 日記


昨晩(11月26日)、本年度2回目の南庄内在宅医療を考える会を行いました。

本年度は、在宅医と他職種連携をテーマに活動を行っていますが、今回は「ケアマネと仲良くなろう」ということで、在宅医とアマネジャーの皆さんとの意見交換の場を設定しました。参加者は、医師13名、ケアマネ34名、事務方5名の計52名でした。

石橋先生の司会進行のもと、鶴岡市介護保険事業者連絡協議会 居宅介護支援事業者部会 会長の今野さんから「ケアマネジャーはこんな仕事をしています」というタイトルでケアマナジャーの仕事内容を事例を示しながら説明してもらいました。

次いで、地域包括支援センター連絡会の清和さんから、主治医との連携に関するアンケート調査の結果報告がありました。以下、アンケート結果の一部です。

○主治医連携 助かったこと、良かったこと、
顔の見える関係が以前より進んだ
医療的助言がもらえた
主治医からの情報提供があった
主治医から適切な患者・家族への説明があった

○苦労したこと、課題と思うこと
利用確認書の返答が遅くサービス利用が遅れた
 制度やケアマネの役割について、理解度に温度差がある
 在宅主治医をお願いしたが、断られた

○望むこと
リアルタイムに情報共有や相談に応じて欲しい
必要時には助言が欲しい
Net4Uを利用して欲しい

ついで4班に分かれて、グループディスカッションを行いました。
以下、話し合った内容です。
(私の聞き取りメモですので、誤解もあるかも知れません)

A班
・認知症抱えた家族の対応での困難感
 家族と医師との板挟み
・介護保険申請時、医師の字が読めない
・サービス利用における医師とケアマネとの認識の差
 例えば少し熱がある場合、医師とケアマネとで判断に差がある

B班
・積極的な情報開示は進めた方がよい
・小規模多機能
往診ができる? できない? 制度のこと、医師が知らないことが多い
・複数科受診患者
医師間の連携で病院へ搬送(受診)しなくても在宅で診れる体制を構築して欲しい

C班
・医師が生活を知ることは難しい、とくに認知症
・医師は、情報収集する必要がある
・Net4Uで繋がることが大事
・サービス担当者会議、医師の参加で方針が変更になることもあり、
 むしろ、医師がいない方が良いのでは
・担当者会議では、司会としてのケアマネの力量が問われる
・サービス確認書、医療連携室に働きかけることがポイント
・主治医が介護度を勝手に決めてしまう
・退院時の主治医に受け入れを断れれる場合がある

D班
・サービス担当者会議
 日程調整ができればでたいという医師も少なくない
 →積極的にケアマネからの働きかけが必要
・介護認定
1.5か月以上もかかっていることが多い
医師:申請書をもらっても、患者、家族が来ないので書けない
→ケアマネからの医療機関受診勧奨が必要では
 医師からの生活の背景などが分からないという指摘
→更新時に、ケアマネから必要事項を書式化した情報提供を行ってはどうか
地域でのニーズ調査(どうしたいのか)が必要
浣腸ができる、できない施設にばらつきがる
施設入所に記載する書類に、必要ではない項目も多い→見直しが必要

最後に中目先生から情報提供がありました。

1)社会福祉法プログラム法案関連
要支援:市町村に委ねられ、現在のサービスの7割に縮小
年収280万以上、介護負担が2割へ
背景:
   ケアマネがサービスをつけ過ぎる利益誘導型プランが目立つ
自立支援型がプランが求められる
地域ケア会議へのケアマネの出席が義務付けられる
介護職に医療知識が求められる → システム化
社会システムとしての在宅医療
医療側が介護を知る 介護保険を精通する医療者の育成

2)県医師会では在宅医療部門の立ち上げ
アンケート調査を行った、その速報報告

3) 足繁く訪問するケアマネを期待



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« No.233 (在宅医療推進フォー... | トップ | No.235 (山形県医師会産業医... »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事