昨晩行われた医師会と勤務医との懇談会で、Net4U・ちょうかいネットの運用の現状と課題と題した話題提供をしました。
Net4Uの運用の現状に関しては、以前もこのブログで報告していますので割愛しますが、
今回は、ちょうかいネット運用の現状について、荘内病院、医師会の登録状況を元に分析してみました。
下記が、講演内容ですが、ちょうかいネットは、一部の医療機関でしか利用されていないこと、
荘内病院と日本海総合病院間、相互でのカルテ開示が進んでいることが分かりました。
山形県では、2次医療圏毎に、医療情報ネットワークが整備されている。
庄内医療圏の医療情報ネットワークは「ちょうかいネット」と呼ばれ、
ID-Linkという方式で、主要な病院の電子カルテ情報を閲覧できる仕組みが構築されている。
Net4Uも、開示施設のひとつである。
Net4Uからは、ワンクリックでちょうかいネットに繋がる機能が実装されている。
この機能を利用するには、患者の同意と登録が必要であるが、
同意書をもらい、ほたるにFAXすることで、直ぐ利用可能になる。
ID Linkで、病院の電子カルテを閲覧した画面。
処方、検査、画像、ノート(所見)などの情報が時系列でアイコン表示される。
アイコンをクリックすると内容が閲覧できる仕組みになっている。
Net4Uは、ちょうかいネットの公開施設でもあり、
ID-Linkを利用することで、Net4Uに参加していなくても、
病院からNet4Uの情報を閲覧することも可能である。
ID-Linkは複数の施設の電子カルテの診療情報を、
ひとつのカレンダーに集約して表示することができるので
庄内医療圏に分散しているカルテ情報を集約することも可能である。
青線が、荘内病院のカルテ公開件数の年次推移である。
右肩上がりで増えている。
一方で、赤線は医師会での登録(地域からの開示請求)であるが、こちらは頭打ちの状態にある。
青が、日本海総合病院への荘内病院の公開患者数、
赤が、荘内病院への日本海総合病院の公開患者数である。
荘内病院の登録数の伸びに比し、日本海総合病院での登録の伸びが顕著である。
背景に、日本海総合病院では、受診した荘内病院での受診歴のある患者を積極的に登録していることがある。
荘内病院の登録の内訳:連携パスでの登録数が多いという特徴がある。次いで多いのが日本海総合病院。
医師会登録分(カルテ公開を請求した施設)の内訳
診療所13(歯科2件を含む、診療所全体の10%程度)、病院4、訪看2、老健2、薬局1
公開請求をした件数の施設内訳
診療所が約70%を占める、次いで病院(17%)、訪看、老健、薬局の順
上位4施設(内科系診療所3+協立リハ病院1)での全体(940)の3/4を登録
医師会登録(公開請求)数は頭打ち、
公開請求の内訳:荘内病院:77%、日本海総合病院:18%、
荘内病院への公開請求は増加傾向
荘内病院の公開件数は増加傾向
とくに日本海総合病院への公開件数が急増
荘内病院での登録の特徴として連携パス関連が多い(28年度、355/490)
地域からの公開請求施設は、診療所13、病院4、訪看2、老健2、薬局1であり、診療所に限っても診療所総数の11%程度に過ぎない(28年度)
地域からの公開請求数(940)の3/4は、上位4施設(内科系診療所3+リハ病院1)が占める
ちょうかいネットの利用価値は病病連携において高い
地域からの病院カルテへのアクセスは、まだ一部に限られ、さらなる普及活動が必要
Net4Uの運用の現状に関しては、以前もこのブログで報告していますので割愛しますが、
今回は、ちょうかいネット運用の現状について、荘内病院、医師会の登録状況を元に分析してみました。
下記が、講演内容ですが、ちょうかいネットは、一部の医療機関でしか利用されていないこと、
荘内病院と日本海総合病院間、相互でのカルテ開示が進んでいることが分かりました。
山形県では、2次医療圏毎に、医療情報ネットワークが整備されている。
庄内医療圏の医療情報ネットワークは「ちょうかいネット」と呼ばれ、
ID-Linkという方式で、主要な病院の電子カルテ情報を閲覧できる仕組みが構築されている。
Net4Uも、開示施設のひとつである。
Net4Uからは、ワンクリックでちょうかいネットに繋がる機能が実装されている。
この機能を利用するには、患者の同意と登録が必要であるが、
同意書をもらい、ほたるにFAXすることで、直ぐ利用可能になる。
ID Linkで、病院の電子カルテを閲覧した画面。
処方、検査、画像、ノート(所見)などの情報が時系列でアイコン表示される。
アイコンをクリックすると内容が閲覧できる仕組みになっている。
Net4Uは、ちょうかいネットの公開施設でもあり、
ID-Linkを利用することで、Net4Uに参加していなくても、
病院からNet4Uの情報を閲覧することも可能である。
ID-Linkは複数の施設の電子カルテの診療情報を、
ひとつのカレンダーに集約して表示することができるので
庄内医療圏に分散しているカルテ情報を集約することも可能である。
青線が、荘内病院のカルテ公開件数の年次推移である。
右肩上がりで増えている。
一方で、赤線は医師会での登録(地域からの開示請求)であるが、こちらは頭打ちの状態にある。
青が、日本海総合病院への荘内病院の公開患者数、
赤が、荘内病院への日本海総合病院の公開患者数である。
荘内病院の登録数の伸びに比し、日本海総合病院での登録の伸びが顕著である。
背景に、日本海総合病院では、受診した荘内病院での受診歴のある患者を積極的に登録していることがある。
荘内病院の登録の内訳:連携パスでの登録数が多いという特徴がある。次いで多いのが日本海総合病院。
医師会登録分(カルテ公開を請求した施設)の内訳
診療所13(歯科2件を含む、診療所全体の10%程度)、病院4、訪看2、老健2、薬局1
公開請求をした件数の施設内訳
診療所が約70%を占める、次いで病院(17%)、訪看、老健、薬局の順
上位4施設(内科系診療所3+協立リハ病院1)での全体(940)の3/4を登録
医師会登録(公開請求)数は頭打ち、
公開請求の内訳:荘内病院:77%、日本海総合病院:18%、
荘内病院への公開請求は増加傾向
荘内病院の公開件数は増加傾向
とくに日本海総合病院への公開件数が急増
荘内病院での登録の特徴として連携パス関連が多い(28年度、355/490)
地域からの公開請求施設は、診療所13、病院4、訪看2、老健2、薬局1であり、診療所に限っても診療所総数の11%程度に過ぎない(28年度)
地域からの公開請求数(940)の3/4は、上位4施設(内科系診療所3+リハ病院1)が占める
ちょうかいネットの利用価値は病病連携において高い
地域からの病院カルテへのアクセスは、まだ一部に限られ、さらなる普及活動が必要