鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

山形県鶴岡地区 IT活用のハイブリッド多職種連携

2017-07-08 11:54:10 | 日記
ファイザー株式会社が発刊している「ND(New Decade)地域連携」という冊子で、鶴岡地区の約20年に及ぶ「連携」の取り組みを取材して頂きました。
取材とは言っても、名立たる連携のエキスパート3名による詳細なヒアリングに基づくもので、当地区の連携の歴史の総括と言っても良い内容となっています。
ご覧頂ければ幸いです。





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ICTネットワークと人的ネットワークが融合
さまざまなリソースをつなぐ”地域連携室”
-山形県鶴岡地区 IT活用のハイブリット多職種連-
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◇フェーズ1(1990年代から2007年)
 Net4Uの構築と人的ネットワークの萌芽

 国のIT化や地域連携を推進する動きに乗り、地域電子カルテ「Net4U」を構築。
 「地域住民の健康を守る」という理念の下、医師会が在宅医療や介護事業に積極的に
 取り組む中、 ICTネットワークを活用した有機的な多職種連携を目指す。
 他方、地域連携に着手したばかりの病院において、手探りで業務を行っていた連携
 実務者たちが 病院という組織の垣根を越えて自発的につながり、助け合う場を
 つくるなど、人的ネットワークの萌芽が見られた。  

◇フェーズ2(2008年~2010年)
 OPTIMプロジェクトの受託・人的ネットワークの拡大

 OPTIMが、地域の各施設、各職種のキーパーソンを結びつける「場」として機能し、
 顔を合わせ議論する中で、地域の課題を”自分事”として考える意識が醸成された。
 それがメンバーから人的ネットワークを通じて地域全体に波及し、理念共有を円滑
 にした。活発な交流で信頼関係や仲間意識も強固なものになっていった。
 一人一人のメンバーのアイデアから生まれた人的交流の場は皆が潜在的に求めたいた
 ものだった。また、OPTIMの活動でNet4Uを実際に利用することにより、多くの職種が
 そのメリットを実感することもできた。

◇フェーズ3(2011年から)
 在宅医療連携拠点事業で多職種連携を強化

 「地域連携室ほたる」は、医療・介護の多職種を繋ぐ総合窓口として重要な機能を
 担っている。Net4U活用支援の窓口でもあり、ICTネットワークと人的ネットワーク
 とのハイブリッド化の 推進に大きく貢献した。また、Note4Uの運用で 患者・家族
 が参加する仕組みも整い、ほたるが行う在宅医療・介護連携の 地域住民への普及
 啓発活動も相まって、地域連携の理念が地域全体に広がろうとしている。


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