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鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

日本褥瘡学会

2017-09-22 09:33:36 | 日記


9月14日、盛岡市で行われた日本褥瘡学会のシンポジウムで、ほたるの活動とNet4Uについて報告してきました。

シンポジウムのテーマが、「在宅医療介護連携拠点が行う人材育成 ~市民に拡げる教育を考える~」とのことで、依頼を受けた時に、「褥瘡学会」、「拠点事業」、「人材育成」というキーワードで、一体何を話せが良いのか迷いました。皮膚科医でもありますので、地域における褥瘡連携みたいな話ができれが良いのですが、褥瘡患者をみることはそれ程多くはなく、まして他職種と連携することも少ないのでそこは諦めました。そこで、ほたるの特徴的な活動のひとつであるNet4Uは、医療介護連携に活用されているわけですので、Net4Uの利用がとくに介護職の人材育成にも役立っているという内容で、なんとか責任を果たしてきました。

シンポジウムの発表は、病院の退院支援、介護施設での人材育成、たん吸引の研修を通した人材育成、看取りに関わる人材育成という内容で、褥瘡とは関係ない話がほとんどでしたが、介護職のレベルアップ(人材育成)が在宅医療における課題となっていることがシンポジスト間での共通認識だったと思います。

また、追加発言として、皮膚・排泄認定看護師が訪問看護師(WOC)と同行訪問することに診療報酬がついて5年経過するが、実際には在宅にあまり行けていない現状があるが、少しずつだが在宅で活躍する場が増えている、との報告がありました。WOCの同行訪問について、私は知りませんでしたが当地区ではどうなっているのか気になりました。

シンポジウム4
在宅医療介護連携拠点が行う人材育成 ~市民に拡げる教育を考える~

・イントロダクション
 医療法人葵会在宅医療連携拠点事業チームもりおか 板垣 園子
 
・急性期病院における退院支援の課題
 盛岡赤十字病院総合患者支援センター地域連携担当 看護師 小田切 宏恵

・入居系施設での介護職員教育の現状
 愛ケアセンター 直島 昌代

・宮城県で行う在宅医療介護連携 たん吸引研修を中心とした人材育成
 仙台往診クリニック 遠藤 美紀

・山形県鶴岡地区における在宅医療介護連携 
  地域電子カルテNet4Uの活用と人材育成
 一般社団法人鶴岡地区医師会理事 三原皮膚科 三原一郎

・札幌市豊平区西岡・福住地区で行う看取りにかかわる人材育成と話題提供
 新岡病院 医療福祉課 岡村 紀宏

前日の夕方に盛岡入りしたのですが、学会当日の午前中は青森県立美術館に立ち寄り、『暮しの手帖』の創刊者である花森安治の展示を鑑賞してきました。多彩な才能の持ち主だったんですね。
学会終了後は、ぴょんぴょん舎で焼き肉と盛岡冷麵を食べ、無事帰って参りました。
 


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