鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

病院勤務医と医師会との懇談会

2013-07-02 18:19:38 | 日記
今日の午前の出来事です。突然、電話もネットも繋がらない状態となりました。
当院はNet4Uをいわゆる電カルとして使っていますので慌てました。NTTに電話し
たところ、料金の支払いが滞っているためと。払い込み用紙を送ってあるはずな
ので、とのことで、書類のなかに埋もれた振込用紙を探し出し、コンビニで払い
込み、午後には無事再開となりました。妻も多忙だし、秘書が必要かな~。

さて、本題。

昨日(7月1日)、病院勤務医と医師会との懇談会を行いました。
荘内病院、協立病院から、とくに研修医を含め若い先生達に多く集まって頂き、
顔のみえる関係作りの一助になったのではないかと思います。

残念ながら、いつも持参するノートパソコンを忘れてしまい、現場入力できなかっ
たため

報告内容が正確ではないところもあるかと思いますが、お許しください。

話題提供として、2つの講演がありました。

■「介護職対象のみとりの学習の取り組み報告」
  鶴岡協立病院副院長の高橋美香子先生

 施設での看取りは、単に病院の負担軽減という側面だけではなく、患者さん、
家族にとって、より自然で幸せなことではないかと思います。そのためには、介
護職への看取りへの意識・知識改革が必要です。

 高橋先生は、介護職を対象に1回1時間程度のレクチャーを12コマのシリーズで
行い、介護職への看取り教育を行ったとのこと。介護職が看取りを拒否する最大
の理由は、知識不足による漠然とした怖さにあることから、研修を通しての看取
りへの理解や知識が施設看取りを進めるために必要と考えたそうです。実際、看
取りを受け入れる施設は増えているそうです。

 大変貴重な試みだと思いました。一方で、一人の先生に依存するのではない、
地域全体での取り組みに発展していくことを期待したいと感じました。

■「鶴岡ER2012 ~One for all, all for one~」
 鶴岡市立荘内病院 内科医長/ER専従 菅 秀紀 先生

いつもながらの「菅」節を楽しく聞かせて頂きました。

先生自身を病院をしっかりディフェンスしながら、必要なときには攻撃にも参加
する、サッカーにおけるリベロ(センターバック)に例えての話はとても分かり
やすかったです。

以下、記憶をたどりながら講演内容を箇条書きしておきます。

病院、診療所、市民、3者がWin-Win-Winの関係であることが重要。
現状、病院ー診療所間では、概ねwin-winの関係はできているのではないか。
但し、基本的に一人でERを担っているので手薄になることがある。
ER依頼の際は、電話での一報をお願いしたい。
休日夜間診療所(にこふる)の効果は絶大。とくにインフルエンザの繁忙期は大
変助かっている。
1次救急のER患者は減少傾向にあるが、まだ多い。
荘内病院の医師一人あたりのERの数は、全国でもトップ10に入る。
1次救急患者のER受診抑制は、病院を守るためひいては市民を守るためでもある。
このことは、市民にも考えてもらいたい。
にこふるで3回診察をさせてほしい。大変興味をもっている。
診療所が一斉に休むお盆シーズンは、荘内病院ERは地獄と化す。
 本来、ローテーションできている医師を故郷へ帰す時期ではないのか?
 お盆シーズンは、診療所の休診日を2つのグループへ分散できないか?
 という宿題も頂きました。

話題提供のあとは酒宴で親睦を深め、さらに、二次会でも盛り上がりました。

さらに多くの診療所の先生の参加を期待したいと思います。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« No.125 (行政とのミーティング) | トップ | No.127 (雨の紫陽花) »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事