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庄内医師集談会 第34回
日時:平成27年11月29日(日)13:00~17:30
会場:鶴岡地区医師会3F講堂
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34回目となる鶴岡と酒田の合同勉強会です。
今年は、鶴岡が当番となり、11月29日に開催されました。
以下、演題と簡単なメモを記載しておきます。
1)他院より経皮内視鏡的胃瘻造設不能として紹介された症例の経管栄養の転機について
鶴岡協立病院 ○高橋美香子 菅原真樹
2)当院における冠動脈、下肢CTOインターベンション
庄内余目病院 循環器内科 菊池 正
糖尿病、透析患者、高齢、寝たきりが多い、喫煙
多数の冠動脈、下肢CTOインターベンション事例を画像を交えて報告
高齢者、合併症をもつ患者が大部分
生命予後にはあまり貢献していない
あくまで症状緩和
3)糖尿病に合併した壊死性筋膜炎の一例
鶴岡協立病院 森村 広子
打撲後に生した右母趾の壊疸病変
抗生剤とデブリートマンで治癒
細菌培養から壊死性筋膜炎と診断
4)食物アレルギー研修に参加して
日本海総合病院 小児科 田辺 さおり
2週間にわたる食物アレルギー研修に参加しての方向
食物経口負荷試験で、食べると症状ができる食物だけを制限する
5)肩石灰性腱炎に対する鏡視下手術
鶴岡協立病院 整形外科 北本 亮一
内視鏡下の手術についての報告、
肩板修復が重要
6)がん患者の口腔機能管理を目的とした医科歯科地域連携の取り組み
鶴岡市立荘内病院 鈴木 聡
がん治療前後の口腔ケア
1年間 53例 平均67歳
胃がん、大腸癌、乳がん に限られる
歯科診療所、連携歯科医 92%
歯科での処置、歯周病>クリーニングのみ>抜歯>虫歯治療>義歯調整
口腔管理計画書 作成率 50%と低いのが課題
診療報酬上にメリットがあまりない
7)県立こころの医療センター受診患者の実態について
山形県立こころの医療センター 大石 祥
特徴的な治療
電気けいれん療法
クロザピン
特徴的な病棟
こども病棟
ストレス病棟
医療観察法病棟
初診患者数が2倍 (予約化に移行)
外来延べ患者数:増加
時間外受診、新入院患者数は増減なし
認知症の入院は、思ったより少ない
医師の負担増、常勤9名、医師不足
8)当院での在宅医療の状況
石橋内科胃腸科 石橋 学
5年間訪問診療をした176名(末期がん:23名:現在訪問中:41名を含む)
何らかのかたちで訪問終了した112名を分析した
女性:63%、
在宅医療の理由:病院からの紹介64%、 通院困難:36%
年齢:
疾患:脳血管>精神疾患>ADL低下
介護度:5:31%、4:26%、3:22%
主介護人、嫁:40%、配偶者:25%
訪問看護利用:41%
褥創:29%
胃瘻:21%
終了理由
病院へ紹介:53%、死亡:30%、施設:17%
病院紹介理由:肺炎、食欲低下、マヒ・意識障害
分析
病院からの紹介は、在宅から病院、施設入所へ移行例が多い
通院困難での在宅移行例は、自宅で亡くなるケースが多い
介護人は、圧倒的に女性が多い
訪問看護利用者は、死亡グループに多い
9)脳ドックで発見された疾患について ~7年半の経験から~
くろき脳神経クリニック 黒木 亮
脳ドック 4つのコース
全:528例、
偶然見つかった無症候性脳疾患:172例
未破裂脳動脈瘤:16例19個
腫瘍性病変:11例 (髄膜腫、下垂体腺腫、ラトケのう胞、くも膜のう胞、松果体のう胞、)
深部白質変化:130例
その他疾患:14例
10)日本海総合病院における脳死臓器提供病院としての取り組みの経緯と展望について
日本海総合病院 外科
我が国の移植実績は極めて少ない
日本海総合病院でもまだ事例はない
「脳死は人の死という認識」が普及していない
11)リスク評価を導入した酒田市の対策型がん検診
ほんま内科胃腸科医院 本間 清和
酒田での胃がん検診受診率:31-32%程度で推移
ピロリ菌検査を併用したリスク検診の導入で
受診率は増加しなかったものの、発見胃がんは増加した
内視鏡での胃がん発見率は、レ線の2-3倍
集約的胃がん検診の方途
リスク検診
BCD群 → 内視鏡検査(医療保険)へ
A群 → レ線(市検診) → 内視鏡検査(医療保険)
○特別講演
座長 荘内病院 院長 三科 武
演題:「世界をリードする日本の大腸内視鏡医療」
講師:昭和大学横浜市北部病院 消化器センター 教授 工藤 進英
大腸内視鏡の分野で世界的にも高名な工藤先生の講演を拝聴しました。
幻のがんと言われた陥凹型大腸がん(Ⅱc)の発見の経緯などを含む多くのエピソードと内視鏡写真を交えた講演は壮大なものでした。講演後、懇親会、二次会とご一緒させて頂きましたが、世界的な権威にも関わらず気さくに接して頂き、素晴らし先生だなと改めて感銘を受けました。
庄内医師集談会 第34回
日時:平成27年11月29日(日)13:00~17:30
会場:鶴岡地区医師会3F講堂
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34回目となる鶴岡と酒田の合同勉強会です。
今年は、鶴岡が当番となり、11月29日に開催されました。
以下、演題と簡単なメモを記載しておきます。
1)他院より経皮内視鏡的胃瘻造設不能として紹介された症例の経管栄養の転機について
鶴岡協立病院 ○高橋美香子 菅原真樹
2)当院における冠動脈、下肢CTOインターベンション
庄内余目病院 循環器内科 菊池 正
糖尿病、透析患者、高齢、寝たきりが多い、喫煙
多数の冠動脈、下肢CTOインターベンション事例を画像を交えて報告
高齢者、合併症をもつ患者が大部分
生命予後にはあまり貢献していない
あくまで症状緩和
3)糖尿病に合併した壊死性筋膜炎の一例
鶴岡協立病院 森村 広子
打撲後に生した右母趾の壊疸病変
抗生剤とデブリートマンで治癒
細菌培養から壊死性筋膜炎と診断
4)食物アレルギー研修に参加して
日本海総合病院 小児科 田辺 さおり
2週間にわたる食物アレルギー研修に参加しての方向
食物経口負荷試験で、食べると症状ができる食物だけを制限する
5)肩石灰性腱炎に対する鏡視下手術
鶴岡協立病院 整形外科 北本 亮一
内視鏡下の手術についての報告、
肩板修復が重要
6)がん患者の口腔機能管理を目的とした医科歯科地域連携の取り組み
鶴岡市立荘内病院 鈴木 聡
がん治療前後の口腔ケア
1年間 53例 平均67歳
胃がん、大腸癌、乳がん に限られる
歯科診療所、連携歯科医 92%
歯科での処置、歯周病>クリーニングのみ>抜歯>虫歯治療>義歯調整
口腔管理計画書 作成率 50%と低いのが課題
診療報酬上にメリットがあまりない
7)県立こころの医療センター受診患者の実態について
山形県立こころの医療センター 大石 祥
特徴的な治療
電気けいれん療法
クロザピン
特徴的な病棟
こども病棟
ストレス病棟
医療観察法病棟
初診患者数が2倍 (予約化に移行)
外来延べ患者数:増加
時間外受診、新入院患者数は増減なし
認知症の入院は、思ったより少ない
医師の負担増、常勤9名、医師不足
8)当院での在宅医療の状況
石橋内科胃腸科 石橋 学
5年間訪問診療をした176名(末期がん:23名:現在訪問中:41名を含む)
何らかのかたちで訪問終了した112名を分析した
女性:63%、
在宅医療の理由:病院からの紹介64%、 通院困難:36%
年齢:
疾患:脳血管>精神疾患>ADL低下
介護度:5:31%、4:26%、3:22%
主介護人、嫁:40%、配偶者:25%
訪問看護利用:41%
褥創:29%
胃瘻:21%
終了理由
病院へ紹介:53%、死亡:30%、施設:17%
病院紹介理由:肺炎、食欲低下、マヒ・意識障害
分析
病院からの紹介は、在宅から病院、施設入所へ移行例が多い
通院困難での在宅移行例は、自宅で亡くなるケースが多い
介護人は、圧倒的に女性が多い
訪問看護利用者は、死亡グループに多い
9)脳ドックで発見された疾患について ~7年半の経験から~
くろき脳神経クリニック 黒木 亮
脳ドック 4つのコース
全:528例、
偶然見つかった無症候性脳疾患:172例
未破裂脳動脈瘤:16例19個
腫瘍性病変:11例 (髄膜腫、下垂体腺腫、ラトケのう胞、くも膜のう胞、松果体のう胞、)
深部白質変化:130例
その他疾患:14例
10)日本海総合病院における脳死臓器提供病院としての取り組みの経緯と展望について
日本海総合病院 外科
我が国の移植実績は極めて少ない
日本海総合病院でもまだ事例はない
「脳死は人の死という認識」が普及していない
11)リスク評価を導入した酒田市の対策型がん検診
ほんま内科胃腸科医院 本間 清和
酒田での胃がん検診受診率:31-32%程度で推移
ピロリ菌検査を併用したリスク検診の導入で
受診率は増加しなかったものの、発見胃がんは増加した
内視鏡での胃がん発見率は、レ線の2-3倍
集約的胃がん検診の方途
リスク検診
BCD群 → 内視鏡検査(医療保険)へ
A群 → レ線(市検診) → 内視鏡検査(医療保険)
○特別講演
座長 荘内病院 院長 三科 武
演題:「世界をリードする日本の大腸内視鏡医療」
講師:昭和大学横浜市北部病院 消化器センター 教授 工藤 進英
大腸内視鏡の分野で世界的にも高名な工藤先生の講演を拝聴しました。
幻のがんと言われた陥凹型大腸がん(Ⅱc)の発見の経緯などを含む多くのエピソードと内視鏡写真を交えた講演は壮大なものでした。講演後、懇親会、二次会とご一緒させて頂きましたが、世界的な権威にも関わらず気さくに接して頂き、素晴らし先生だなと改めて感銘を受けました。