山形県在宅医療提供体制強化モデル事業
在宅医療推進のための多職種研修会
主催:鶴岡地区医師会、共催:南庄内在宅医療を考える会
日時:平成31年2月5日 18:45~20:45
会場:鶴岡地区医師会館 講堂
1、開会(石橋 学)
2、あいさつ(三原一郎)
山形県の事業である。
目的は、在宅医療への参入、医師を含む関係職種の積極的な関りを期待
一方で、研修会などへの医師の参加者は少ない、関心が低いのが現状、
県医師会のアンケート調査によれば、
在宅医療を実施している診療所は、内科系:71%、非内科系:22%
8%は機会があれば、今後取り組むと回答。
なお、研修会に参加しても良いと回答したのは77%
対策として、今後取り組みたいと考えている数%の医療機関への参入を促す取り組みと共に、
現在、在宅医療に取り組んでいる医療機関が、より負担なく、多くの在宅たーみなる医療を行える
環境づくりが重要と考える。そのために、必要なのは、訪問看護師、ケアマネジャー、
薬剤師、歯科などとの多職種協働のしくみづくりであり、ITの活用も考慮すべきである。
今日は、訪問看護師、歯科医師、薬剤師から在宅医療への取り組みについて講演して頂く、
3、講義
1、訪問看護師からみた庄内地区の在宅医療の現状について
訪問看護STにこ 管理者 川俣 沙織 氏
訪問看護ステーション
県内 66か所
庄内 16か所
16か所は、いずれも24時間365日対応
営利法人:50%
従業員5名以下のステーションが60%以上を占めている
訪問件数は増加傾向 医療保険で前年度比18%増加 医療依存度の高い患者が増加している
ターミナル加算・療養費算定率は、医療保険で高い
医療的ケア児の受け入れ状況
全国:18000
山形県:105
庄内地域で医療的ケア児を受け入れているのは2か所(3名)
訪問診療で、訪問看護ステーションとの連携しているのは32%
庄内地区の在宅医療の現状と課題
小規模の施設が多く、十分に対応できていない
訪問診療を行っている診療所の30%が訪問看護ステーションを利用しているが、さらなる連携強化が必要
歯科、リハ、薬剤師との連携はあまり進んでいない
訪問看護活用ガイドについて解説
訪問看護指示書の記載の説明、注意点
他職種との連携に関する訪問看護ステーションへのアンケート調査
2、在宅訪問歯科診療について
鶴岡地区歯科医師会 清野 肇 氏
フレイルは、口から
歯の数と認知症は相関
8020 50%達成、 一方で、う歯、歯周病が増加
高齢者にみられるトラブル
ほたるを介せず直接歯科医へ依頼する例が増えている
訪問診療で遭遇する口腔内として事例紹介
う歯が多くみられる、
歯が抜けたままになっている
合わない入れ歯を使用している
入れ歯が汚れている
粘膜調整剤の劣化
訪問歯科診療でできること
義歯の修理、適合具合の改善、新たな作製
う蝕処置
口腔ケア
歯周治療
抜歯(主治医との情報交換を行ったうえで)
高齢者の歯科治療のリスク
血圧が高い
抗凝固剤
骨粗鬆症薬:顎骨壊死
認知症:治療の拒否
抜歯など外科的処置に耐えられない(体力)
病態の急変
訪問歯科診療を行う上での問題点
器具、機材を必要とするもの
開口できない
誤嚥の可能性
1回で治療が終了しない
観血的処置
事例報告
認知症患者の義歯調整を在宅で行った事例
3、訪問服薬指導について
篠田訪問薬局 篠田 太朗
国は、薬局の機能分化を進めている
在宅医療での薬剤師の役割もそのひとつとして求められている
薬剤師の在宅訪問の割合は2%(調剤報酬ベース)
鶴岡地区の薬剤師の2018年度の在宅訪問件数は
患者数ベースで206(前年度116)、訪問件数ベースで2739(前年度1610)と大きく増加した
一方で、全国平均よりは少ない
患者内訳:認知機能低下37%、がん37%、精神疾患15%、神経難病11%
事例紹介:ガン末期から看取りまで薬剤師が連携した事例
質疑
・訪問看護のタイミングはどうなっているのか?
医療保険では、医師と同じタイミングで訪問することが多い
Net4Uも活用している
おわりに
次回は3月24日(日曜日)、あおぞら診療所の川越先生、長崎の白髭先生、函館から岡田先生をお呼びしての豪華の講演会、シンポジウムを予定している。詳細な内容はこれから検討するが、多くの皆さんの参加を期待したい。
在宅医療推進のための多職種研修会
主催:鶴岡地区医師会、共催:南庄内在宅医療を考える会
日時:平成31年2月5日 18:45~20:45
会場:鶴岡地区医師会館 講堂
1、開会(石橋 学)
2、あいさつ(三原一郎)
山形県の事業である。
目的は、在宅医療への参入、医師を含む関係職種の積極的な関りを期待
一方で、研修会などへの医師の参加者は少ない、関心が低いのが現状、
県医師会のアンケート調査によれば、
在宅医療を実施している診療所は、内科系:71%、非内科系:22%
8%は機会があれば、今後取り組むと回答。
なお、研修会に参加しても良いと回答したのは77%
対策として、今後取り組みたいと考えている数%の医療機関への参入を促す取り組みと共に、
現在、在宅医療に取り組んでいる医療機関が、より負担なく、多くの在宅たーみなる医療を行える
環境づくりが重要と考える。そのために、必要なのは、訪問看護師、ケアマネジャー、
薬剤師、歯科などとの多職種協働のしくみづくりであり、ITの活用も考慮すべきである。
今日は、訪問看護師、歯科医師、薬剤師から在宅医療への取り組みについて講演して頂く、
3、講義
1、訪問看護師からみた庄内地区の在宅医療の現状について
訪問看護STにこ 管理者 川俣 沙織 氏
訪問看護ステーション
県内 66か所
庄内 16か所
16か所は、いずれも24時間365日対応
営利法人:50%
従業員5名以下のステーションが60%以上を占めている
訪問件数は増加傾向 医療保険で前年度比18%増加 医療依存度の高い患者が増加している
ターミナル加算・療養費算定率は、医療保険で高い
医療的ケア児の受け入れ状況
全国:18000
山形県:105
庄内地域で医療的ケア児を受け入れているのは2か所(3名)
訪問診療で、訪問看護ステーションとの連携しているのは32%
庄内地区の在宅医療の現状と課題
小規模の施設が多く、十分に対応できていない
訪問診療を行っている診療所の30%が訪問看護ステーションを利用しているが、さらなる連携強化が必要
歯科、リハ、薬剤師との連携はあまり進んでいない
訪問看護活用ガイドについて解説
訪問看護指示書の記載の説明、注意点
他職種との連携に関する訪問看護ステーションへのアンケート調査
2、在宅訪問歯科診療について
鶴岡地区歯科医師会 清野 肇 氏
フレイルは、口から
歯の数と認知症は相関
8020 50%達成、 一方で、う歯、歯周病が増加
高齢者にみられるトラブル
ほたるを介せず直接歯科医へ依頼する例が増えている
訪問診療で遭遇する口腔内として事例紹介
う歯が多くみられる、
歯が抜けたままになっている
合わない入れ歯を使用している
入れ歯が汚れている
粘膜調整剤の劣化
訪問歯科診療でできること
義歯の修理、適合具合の改善、新たな作製
う蝕処置
口腔ケア
歯周治療
抜歯(主治医との情報交換を行ったうえで)
高齢者の歯科治療のリスク
血圧が高い
抗凝固剤
骨粗鬆症薬:顎骨壊死
認知症:治療の拒否
抜歯など外科的処置に耐えられない(体力)
病態の急変
訪問歯科診療を行う上での問題点
器具、機材を必要とするもの
開口できない
誤嚥の可能性
1回で治療が終了しない
観血的処置
事例報告
認知症患者の義歯調整を在宅で行った事例
3、訪問服薬指導について
篠田訪問薬局 篠田 太朗
国は、薬局の機能分化を進めている
在宅医療での薬剤師の役割もそのひとつとして求められている
薬剤師の在宅訪問の割合は2%(調剤報酬ベース)
鶴岡地区の薬剤師の2018年度の在宅訪問件数は
患者数ベースで206(前年度116)、訪問件数ベースで2739(前年度1610)と大きく増加した
一方で、全国平均よりは少ない
患者内訳:認知機能低下37%、がん37%、精神疾患15%、神経難病11%
事例紹介:ガン末期から看取りまで薬剤師が連携した事例
質疑
・訪問看護のタイミングはどうなっているのか?
医療保険では、医師と同じタイミングで訪問することが多い
Net4Uも活用している
おわりに
次回は3月24日(日曜日)、あおぞら診療所の川越先生、長崎の白髭先生、函館から岡田先生をお呼びしての豪華の講演会、シンポジウムを予定している。詳細な内容はこれから検討するが、多くの皆さんの参加を期待したい。