鶴岡地区医師会だより

三原一郎目線で鶴岡地区医師会の活動を配信しています。

鶴岡地区医療情報ネットワーク協議会

2017-02-23 11:59:38 | 日記
この会は、鶴岡地区の医療情報ネットワーク(ちょうかいネット)の運営を協議する会で、年2回開催されている。。

ちょうかいネットの鶴岡での運用は、5年が経過し、それなりに運用されてはいますが、
診療所からの閲覧施設は限られており、活用されているとはいい難い状況にあります。
これは全国的な傾向と思いますが、ここからが踏ん張りどころと思っています。

鶴岡地区では、Net4Uという地域電子カルテが、ID-リンクネットワークの開示施設にもなっており、
全国でも唯一(多分)のネットワークを構築していますが、
残念ながら、ID-リンクを介して、Net4Uを閲覧する事例は極めて少なく、
医師会では、公開サーバーの更新を見送ることとなりました。

病院の電カル、Net4Uのような地域電子カルテ、診療所の電カルなどが、
ID-Linkなどの広域ネットワークを介し繋がることで、
1地域1患者1カルテの理念が、現実のもとになる可能性があっただけに残念です。

結局、課題はシステム側にあるのではなく、使う側(とくに医師)の意識にあるのだと思います。

これ以上普及させるには、何らかの強制力が必要なのでしょう。

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鶴岡地区医療情報ネットワーク協議会
日時:平成29年2月22日 19:00~
場所:荘内病院 201 会議室
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1、開会

2、あいさつ

3、報告

1)運用状況報告

・医師会登録分

  28年度登録数:759件(27年度:928件)
   荘内病院:579、日本海総合病院:176、庄内余目病院:136

 
・荘内病院登録分
  28年度登録数:1549件(27年度:1481件)
 
 日本海病院との連携数:404件
  300人程度が 日本海病院から荘内病院の閲覧
  100人程度が、荘内病院から日本海病院の閲覧
  日本海病院通院患者の多くが荘内病院のIDを持っている
  診療科別では外科が増加

 地域連携パス
  例年通り

 アクセスの内容内訳(2017年1月のデータ)
  プログレスノート(診療記載)>画像>処方>検査の順だが、ノートが圧倒的に多い
 荘内病院の閲覧元施設:
   診療所:11(内酒田2)、病院:5、介護施設:4、訪問看護ST:2、薬局:1
 荘内病院からの閲覧施設 
   診療所:10(酒田2)、病院:5、介護施設:4、訪問看護ST:2、薬局:1、
  

2)事業報告
  協議会、意見交換会などを4回開催
  酒田地区との担当者会議を3回開催
  庄内地域医療情報ネットワーク研究会
   テーマ:ITを活用し地域で支える「医療連携・介護連携」 
   平成28年10月29日、14:00~17:05
   参加:91名、(庄内以外:28名)

3)ネットワーク協議会担当者会議
  全県全域での担当者会議を3月3日開催予定
 
4、協議

1)県立中央病院のちょかいネット参加(開示病院として)
  
  承認

2)医師会のサーバー更新に係る諸課題について

  ちょうかいネットを利用したNet4Uのデータ閲覧(4年間)を調査したが、
  医師からのアクセスは極めて少なく、コストに見合わないとして更新を断念することとした

3)来年度の事業
  
  ・医療情報ネットワーク協議会
   
  ・研修会
   連携利用推進に関する研修
   操作、セキュリティに関する研修
  
  ・利用状況調査
    実地調査、アンケート
  
  ・庄内地域医療情報ネットワーク研究大会(酒田)

  ・検討委員会
 
    システム検討委員会:ちょうかいネットにおけるNet4Uの活用、診療報酬加算、
    地域連携検討委員会:健診データの活用、医療・介護連携、
     
   議題案について意見交換を行った、
   合同で行っても良いのではという意見もあり、事務局で検討することとなる

4)パンフレット

 開示施設として
  県立中央病院、やまがた健康推進機構庄内検診センターを追加


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