「噺家殺すにゃ刃物はいらぬ 、欠伸一つで頓死する」
ところが、立川談志が、独演会で居眠りした客を退席させたという逸話が残る。
談志は小噺をしながら「寝ている客がいるねえ、きょうは」などと何度も起こそうとしたが、「やってられないよ」と控室に戻ってしまい、高座が中断してしまった。
中断後、主催者側がそんな会社役員に注意したところ、「居眠りのどこが悪い。金を払ったんだからいいだろう」と主張したため、主催者側は落語会を再開できないと判断、「そんな考えをする客はお客として扱えない。金は返すから帰ってくれ」と 退場させたという。
なんといっても寄席においては粋が信条であり、洒落っけのない不粋はもっとも嫌われるから、この処遇はどんなものだろう。
自分の芸の拙さを反省するか、この人よほど疲れてるんだと自分を納得させるかして諦めなければならないのが芸人である。鼾をかいたりして周りに迷惑をかけたわけではないから、寄席であれば金を払って入った客は 眠る権利も買ったことになる。
あるいは、居眠り客を見てそれを肴にクスグリを入れ、さらにはそこからもっと高い笑いへ昇華させて欲しかった。こんな客の振る舞いは、類型化したものだから幾通りかの返しの話題を用意して対処できなければ、噺家としては失格であろう。
この客も、「面白くないから寝た、もう聴きたくない」とタンカを切って退場すれば恰好よかったかもしれない。
ホントは、周囲、特に妻に対して自分の恥ずかしい行為(居眠りをして連れ出された) を湖塗するために訴訟を起こしたらしく、この客もいただけない。
iinaが寄席で体験したのは、一番前の真ん中辺りに座った客が盛んにクシャミするのを肴に、客に「これで4回目ですね」と話しかけ花粉症であると応じ、その「間」が絶妙でわれわれもくすぐったい笑いに包まれた。この噺家にその後、お会いしないが何という名であろうか今も気になる。小三治以上の間が空いても、すこしも気をそらされることがなかった老練な噺家だった。
最近は、マクラで寝ていてもかまいませんょという噺家さえ散見する。しかし、寝かせないほどの芸がみたい。
←(1999. 4.22新聞記事)
寄席のマクラで、居眠りした客を木戸銭を返して追い出した逸話を聴いたとき、談志ではなさそうな話しぶりだったが、WEBで調べたら談志の他に見当たらなかった。
くしゃみをかいて小屋から追い出された顛末を扱った噺は、次のとおり。
古典落語 「くしゃみ義太夫」
ところが、立川談志が、独演会で居眠りした客を退席させたという逸話が残る。
談志は小噺をしながら「寝ている客がいるねえ、きょうは」などと何度も起こそうとしたが、「やってられないよ」と控室に戻ってしまい、高座が中断してしまった。
中断後、主催者側がそんな会社役員に注意したところ、「居眠りのどこが悪い。金を払ったんだからいいだろう」と主張したため、主催者側は落語会を再開できないと判断、「そんな考えをする客はお客として扱えない。金は返すから帰ってくれ」と 退場させたという。
なんといっても寄席においては粋が信条であり、洒落っけのない不粋はもっとも嫌われるから、この処遇はどんなものだろう。
自分の芸の拙さを反省するか、この人よほど疲れてるんだと自分を納得させるかして諦めなければならないのが芸人である。鼾をかいたりして周りに迷惑をかけたわけではないから、寄席であれば金を払って入った客は 眠る権利も買ったことになる。
あるいは、居眠り客を見てそれを肴にクスグリを入れ、さらにはそこからもっと高い笑いへ昇華させて欲しかった。こんな客の振る舞いは、類型化したものだから幾通りかの返しの話題を用意して対処できなければ、噺家としては失格であろう。
この客も、「面白くないから寝た、もう聴きたくない」とタンカを切って退場すれば恰好よかったかもしれない。
ホントは、周囲、特に妻に対して自分の恥ずかしい行為(居眠りをして連れ出された) を湖塗するために訴訟を起こしたらしく、この客もいただけない。
iinaが寄席で体験したのは、一番前の真ん中辺りに座った客が盛んにクシャミするのを肴に、客に「これで4回目ですね」と話しかけ花粉症であると応じ、その「間」が絶妙でわれわれもくすぐったい笑いに包まれた。この噺家にその後、お会いしないが何という名であろうか今も気になる。小三治以上の間が空いても、すこしも気をそらされることがなかった老練な噺家だった。
最近は、マクラで寝ていてもかまいませんょという噺家さえ散見する。しかし、寝かせないほどの芸がみたい。
←(1999. 4.22新聞記事)
寄席のマクラで、居眠りした客を木戸銭を返して追い出した逸話を聴いたとき、談志ではなさそうな話しぶりだったが、WEBで調べたら談志の他に見当たらなかった。
くしゃみをかいて小屋から追い出された顛末を扱った噺は、次のとおり。
古典落語 「くしゃみ義太夫」
落語界の異端児だったのでしょうね。
そうでないと客の居眠りで落語を中断したり、退席させたりはしないでしょう。
裁判に勝てて良かったですが、会社役員の言い分も分かるような気がします。
>眼の覚めるような紫紺色の牡丹「シコンノボタン」でした。^^ うまい命名です。
家内が花が好きなので植えているのですが、名前の分からないものが殆どです。
今後も時々アップする予定です。
右前なのは、右手が利き手の人が多いので、左手を懐にいれて銭を数えるのに便利だったからかもしれません。
財産が傾くのを左前というのですから、いつも右前な庶民は裕福なはずなのに・・・。
立川談志は、若いころは好きでしたが、後年は落語を聴く機会もなく非常識が目立ち、嫌いになりました。
噺を聴かせるという態度が、まず合いません。多くの芸人は、日本人らしく謙虚に聴いていただくというスタイルです。
談志は、他にもいろいろ許しがたい逸話が多く伝わりますから、まさしく異端児です。
ところで、きのうの話題「恋愛」を載せた日に、読売新聞・朝刊「編集記事」]が日本の憲法に「恋」「愛」が出ると書いて
いました。
最近TVドラマがつまらないと居眠りしてしまいます。
興味深いドラマだと目が輝いてきます。
そんなとき必ず監督は誰か、原作者は誰か確認します。
関東方面は台風18号の影響でしょうか、
大洪水で鬼怒川決壊、行方不明者多数とのニュースでしたが
そちらは如何ですか?
こちらも雨が多くて農家も稲刈りが出来なくて困っているようです。
先日久しぶりに落語を聞きました。
「桂む雀さんを応援する会」と言うようなコンサートがあり
桂枝雀の兄弟子「桂九雀」さんとアナウンサーの三代澤さんの
短落語を聞きました。(余談ですが、愚息が桂枝雀のファンで
ビデオやテープを買い込んでいました)
両国で友と飲むので、その前に本所松坂町の吉良邸を訪ねてきました。
忠臣蔵は人気でしたから、落語にも採り入れられているでしょうか。
桂枝雀の最高傑作「代筆屋」を、東京では春風亭 小朝が演じていました。
http://www.koasa.jp/
光陰矢のごとしとは、よくいったものです。
読者管理に登録をいただいた方を訪ねました。
やはり、コメントが苦手な方が、大半です。(^^ゞ