柳家小三治が演るというので、ひさしぶりに新宿の末広亭に出かけた。
驚いたことに開場40分前なのに長蛇の列。狭い末広亭の後方席に陣取る。その内、二階席も開放し、平日の昼間早々から立見が出る盛況ぶり。
出演者一覧のとおり、人気の噺家がたくさん出るから混むのも当然。
春風亭一之輔、古今亭志ん輔、三遊亭円丈、柳家さん喬、柳家喬太郎、三遊亭歌之助、入船亭扇遊、柳家権太楼の面々が特にいい。
柳家権太楼は、「代書屋」を演じたが知恵の弱い者を演じたら右に出る噺家はいないと思うほどおかしい。いま読売新聞の「時代の証言者」に連載中。
右は、前座時代の意外な恋愛談議の一席。[6月24日掲載分]
柳家小三治は、閑とした中をお茶を一服することもあるが、この日は一服しながらマクラにかかる。2日の都議選に留守するためはじめて不在者投票をしたといい、出口調査もはじめての経験と話題にした。
小三治が演じたのは、「野ざらし」。
ある夜、長屋に住む八五郎の隣りから女の声が聞こえてくる。
隣りに住むのは、堅物で有名な浪人。日ごろから、「女嫌い」で通っていた先生に、女が出来たことが許せない八五郎は、翌朝、先生宅に突撃する。
先生はとぼけてみせるが、八五郎に「ノミで壁に穴開けて覗いた」と言われ、とうとう真相を語った。
先生の話によると、向島で釣りをした時にしゃれこうべを見つけ、ねんごろに供養したところ、何とその骨の幽霊がお礼に来てくれたというのだ。
その話を聞いた八五郎、「自分も美人の幽霊と話がしたいから」と先生から無理やり釣り道具を借りて向島へ。
居並ぶ釣り客達に、「骨は釣れるか?新造か?年増か?」と聞いて白い目で見られつつ良い場所へ陣取り、早速、骨釣りを始めた。
「私ぁ~、年増が、好きなのよー」と変な歌を歌いだし「大変な人が来たよ。湯に入っているみたいだ。」と周囲を困らせる。
さらに「水をかき回すな」の苦情に。「何イ。水をかき回すなだと何言ってやんでえ。いつ水をかき回したいたたいてんだよかき回すってなァこうするんだ」川面を思いっきりかき回したりと、八五郎の暴走は止まらない。
「鐘がぁ~ ゴンとなりゃぁ
上げ潮ぉ、 南さ
カラスがパッと出りゃ コラサノサ
骨がある、サーイサイ
そら、スチャラカチャンたらスチャラカチャン」
サイサイ節の替え歌を口ずさみつつ、だんだんと自分の妄想にはまり込んでいく。(小三治の独壇場)
今度は、幽霊が来たシーンを一人芝居でやっているうちに、自分の鼻に釣り針を引っ掛けてしまった。
「こんな物(釣り針)が付いてるからいけないんだよ。大体な、釣りにこんな物要らねぇんだ」
と、釣り針を川に放り込んで「サァ来い」
・・・まだ つづくも終演の9時に噺を落とした。
飛行機のなかで落語をよく聴いてましたが
最近は
テレビで「笑点」を観るくらいです
近年の落語家さん達は ほとんど知りません
釣りをしている場面は何となく記憶があります。
最近は漫才はテレビで観ることがありますが、落語は殆どありません。
大阪にも上方落語の専門寄席小屋として、天満に「天満天神繁昌亭」ができています。
わが家からは遠いのでまだ一度も行ったことがありません。
たまには落語を聞いて笑うのも良さそうですね。
>NHK「プロジェクトX ~挑戦者たち~」のオープニング曲」ということで、前の紅白歌合戦で中島みゆきが黒四ダムの破砕帯で苦戦したトンネルで歌いました。
この時の中島みゆきは印象的でした。
彼女はいい歌を歌っていますね。
そんなものです。
バラエティ番組の「笑点」は、大喜利コーナーで謎掛けや川柳などの芸を頓智で競う出し物です。出演者は一握りの落語家です。
本来の大喜利は、寄席の最後にその日の出演者によって余興的に行れていたものだったそうです。
BS⑥には月に1・2度、土日曜の早朝に「落語研究会」という本格的な落語番組を放送していますょ。iinaは、録画して聴いています。
本来の意味は、時勢を見る目のない愚かさを例える諺でしたか。 φ(..)メモメモ
そのむかしの政治家は、いけないことなから選挙民のため或いは自身に有利な利益操作をしていた気がしますが、時代が更に動いて、
いまでは まったく許されないことになっていました。
敵失で都民ファが都議選で大勝利しましたが、逆巻く潮の流れは直ぐに変わるものです。 怖いですね。
目に浮かぶようです。
たまに、寄席で笑ってくるのも好いものです。
江の島の 「エスカー」 は体力のない人などには有り難い乗り物ですが
せっかく出かけたのなら 足も含めて 全身で味わいたいものです。
簡単に行けてしまうと その間の楽しみを逃した気がして勿体なく思えてしまいます。
仏像の目は つい覗き込みたくなりますよね。
人気どころの作品を4時間も楽しめるなんて贅沢なお話ですね。
演目へ入る前の枕。
旬の話題であればお客様の反応もいいでしょうし、
ましてや関心の高い都議選の話題ともなれば 掴みはバッチリだったことでしょう。
人が多いと笑いの一体感も生まれて楽しそうだし、
噺家さん達にとっても いっそう熱が入って 気分よくお話が出来たんじゃないでしょうか。
新宿の末廣亭は、入れ替え制ではないので、12時開演から終演9時まで 一日 楽しめます。
iinaが聴きに行った日は、六月下席に目当ての柳家小三治が演る最後の日でした。そのうえ、六月末有効の招待券持参
の客がかなり居たために混んだようです。
それでなくても、末廣亭での小三治出演の席は早朝から埋まっていきます。われわれも、それを承知しているので朝一から
出かけます。
しかも目当ての噺家さんが最後に出られるとなったら
途中で帰ろうと思う方も少ないでしょうから
限られた席の争奪戦は厳しそうですね。
長い待ち時間を覚悟した上で夜まで!?
それでも楽しい時間が多ければ幸せ。
お目当てが一番最後なら なおさら、すべてがよく思えそうな気がします。
噺家たちは、地方の者もいるのにおしゃべりは、上にワ・タ・シさんが指摘されている通りに江戸っ子気質や威勢のいい江戸っ子弁を
あえて話しています。