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「徐」の成り立ち

2016年05月24日 | ことば遊び
 針の字からきた「余」には二つの意味がある。一つは旧字「餘(よ)」が示している食べ物が「あまる」意味。もう一つの意味は取っ手のついた長い針のこと。ここでは、この取っ手のある長い針「余」の関連文字をご案内。

 まず「徐(じょ)。「彳」は四つ角の左半分の形。「徐」は、その道路に取っ手のある長い針「余」を刺して地下にいる邪悪な霊を除き、その道を安全なものにする文字であり、そこから「やすらか」「ゆるやか」の意味になった。
 「除」の「阝(コザト)」は神が天と地を昇降するための階段(または梯子)。その階段から地上に降りてくる神を迎える土地に取っ手のある長い針「余」を刺して地下に潜む邪霊を除去、新しい聖地とした。そこから「のぞく」の意味になった。

 このように土地や道は地下に邪悪な霊が潜む危ない所、特に道は危険な場所だった。

 次は、「余」の関連字ではないが、危険な道に関係した字を紹介する。
 それは「道」そのもの。「道」になぜ「首」があるのか? 
 これは奴隷の首を切って、その怨みの力で道に潜む邪霊をお祓いしながら道を進んだことを示す文字だからだ。「辶(シンニュウ)」は道路を歩いていくことを表す字形。
 現在の字形「道」には「手」が含まれないが、古代文字には「手」が書かれたものがある。現在の字形で「道」に「手」を加えたのが「導」。「寸」は「手」のこと。
 

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4 コメント

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お早うございます (延岡の山歩人K)
2016-05-24 06:31:53
漢字の成り立
うまい解説でしたが・・
今回は 何れも 意外な感じ でした

 >特に道は危険な場所だった。
現在でも々ですね
道(道路)は、最も危険な場所だと思います(^^)/

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文字の成り立ち (らいちゃん)
2016-05-24 07:28:43
>「除」の「阝(コザト)」は神が天と地を昇降するための階段(または梯子)。その階段から地上に降りてくる神を迎える土地に取っ手のある長い針「余」を刺して地下に潜む邪霊を除去、新しい聖地とした。そこから「のぞく」の意味になった
「除」にも地下に潜む邪悪な霊を除くと言う意味があったのですね。
相撲の四股も同様に土中の邪悪なものを封じ込める意味があって四股を踏むそうです。
「道」の字の成り立ちは恐ろしいですね。
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(延岡の山歩人K) さん へ (iina)
2016-05-24 08:20:49
2枚目の縦走路上からの 展望は、好い眺めです。その岩を展望岩というのでしたか。

>道(道路)は、最も危険な場所だと思います(^^)/
物資ばかりでなく情報も行き来していますが、今は車社会ですから「道」は危険で事故が怖いですネ。

1300年前には、平城京から七本の古代道が整備されていました。しかも、いまの高速道路と重なり、更に幅も広かったのです。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/1242d83e85c42e5475365c33c370a305

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(らいちゃん) へ (iina)
2016-05-24 08:39:41
定例の「らいちゃん街道」です。差し当たり、らいちゃんの「街道をゆく」であり、今回は「高野街道」篇ですね。
温泉にも入りながらの「高野街道」ではなさそうですが、もったいない気もします。大勢で歩くのですから仕方ありません。

きょうのiina宅でも、「道」の成り立ちを考えてみました。さて、「道」になぜ「首」があるのでしょうか? 
ハイ、仰せの通り「道」の字の成り立ちは恐ろしいです。

>相撲の四股も同様に土中の邪悪なものを封じ込める意味があって四股を踏むそうです。
古い家屋のたたきを三和土とつづり、3種の土を混ぜ固くするのだと、たったいまの朝の報道番組で解説しました。
お相撲さんに四股を踏んでもらえば、三和土の固さは完璧です。

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