歌舞伎座の招待券が舞い込んだからと友に誘われて、「二月大歌舞伎」を観てきた。
スーパー歌舞伎を新橋演舞場で観たが、本場の歌舞伎座は初めてだったので心して観賞した。
有名な演目なので、聞いたことのあるセリフに大仰な見得と所作を三幕五場で大いに楽しめた。
盗賊が活躍する「白浪物」なので、痛快な演目と思っていたが、かなり因果が巡る「情」深い物語りだったので、帰ってそんないきさつを調べた。
『三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)』
和尚吉三を尾上松緑、お坊吉三を片岡愛之助、お嬢吉三を中村七之助が演じ、同じ「吉三」の名を名乗る三人の盗賊が出会う「大川端庚申塚」から「本郷火の見櫓」まで、100両の金と名刀庚申丸を巡る因果が巧みに絡み合う数奇な物語り。
大川(隅田川)の川端にある庚申塚で、女に化けて盗みを働くお嬢吉三が、夜鷹のおとせ(壱太郎)から100両の金を奪い取る。お嬢が、「月もおぼろに白魚の…」から始まり「こいつぁ春から縁起がいいわえ」の名セリフを披露。
御家人崩れの悪党、お坊吉三が駕籠の中から現れ、お嬢吉三と100両の金を巡って争うと、その二人の仲裁に入ったのは、吉祥院の盗賊・和尚吉三。和尚吉三の取りなしにより、同じ「吉三」の名を名のる縁から義兄弟の契りを結ぶ。
この「大川端」での出会いを発端に、悪事を重ね、追われる身となった三人は、見えない糸で繋がっていたかのごとく、100両と名刀庚申丸を巡って堕ちていく。
お嬢吉三(七之助)、和尚吉三(松緑)、お坊吉三(愛之助)
人間関係がかなりややこしい
おとせ … 夜鷹
お嬢吉三 … 女装の盗賊
お坊吉三 … 盗賊。元は侍の子 …父が将軍家から預かった名刀・庚申丸を盗まれて切腹、お家は断絶
和尚吉三 … 盗賊。おとせの兄 …刀を盗んだのが和尚吉三の父・伝吉
土左衛門伝吉 … 和尚吉三とおとせの父親
八百屋久兵衛 … 八百屋(お嬢吉三の実父)
手代十三郎 … 久兵衛の拾い子を息子に(伝吉の実子)、おとせと恋仲に、実は双子の兄弟
和尚吉三の棲家。
召し取る代わりにお嬢とお坊の二人を差し出せと命じられるが、その二人をこの寺に隠まっていた。
やがておとせと十三郎が父の悲報を伝え、証拠からお坊が殺したことに思い当たる。
和尚は二人に、あの世で添い遂げられると言いくるめ、それを信じる二人だった。二人の首をお嬢とお坊の身替りに仕立てる。
すべての悪事が露見し、
追いつめられた三人は、互いに刺し違えて壮絶に果てる。
> つづく >>
スーパー歌舞伎を新橋演舞場で観たが、本場の歌舞伎座は初めてだったので心して観賞した。
有名な演目なので、聞いたことのあるセリフに大仰な見得と所作を三幕五場で大いに楽しめた。
盗賊が活躍する「白浪物」なので、痛快な演目と思っていたが、かなり因果が巡る「情」深い物語りだったので、帰ってそんないきさつを調べた。
『三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)』
和尚吉三を尾上松緑、お坊吉三を片岡愛之助、お嬢吉三を中村七之助が演じ、同じ「吉三」の名を名乗る三人の盗賊が出会う「大川端庚申塚」から「本郷火の見櫓」まで、100両の金と名刀庚申丸を巡る因果が巧みに絡み合う数奇な物語り。
大川(隅田川)の川端にある庚申塚で、女に化けて盗みを働くお嬢吉三が、夜鷹のおとせ(壱太郎)から100両の金を奪い取る。お嬢が、「月もおぼろに白魚の…」から始まり「こいつぁ春から縁起がいいわえ」の名セリフを披露。
御家人崩れの悪党、お坊吉三が駕籠の中から現れ、お嬢吉三と100両の金を巡って争うと、その二人の仲裁に入ったのは、吉祥院の盗賊・和尚吉三。和尚吉三の取りなしにより、同じ「吉三」の名を名のる縁から義兄弟の契りを結ぶ。
この「大川端」での出会いを発端に、悪事を重ね、追われる身となった三人は、見えない糸で繋がっていたかのごとく、100両と名刀庚申丸を巡って堕ちていく。
お嬢吉三(七之助)、和尚吉三(松緑)、お坊吉三(愛之助)
人間関係がかなりややこしい
おとせ … 夜鷹
お嬢吉三 … 女装の盗賊
お坊吉三 … 盗賊。元は侍の子 …父が将軍家から預かった名刀・庚申丸を盗まれて切腹、お家は断絶
和尚吉三 … 盗賊。おとせの兄 …刀を盗んだのが和尚吉三の父・伝吉
土左衛門伝吉 … 和尚吉三とおとせの父親
八百屋久兵衛 … 八百屋(お嬢吉三の実父)
手代十三郎 … 久兵衛の拾い子を息子に(伝吉の実子)、おとせと恋仲に、実は双子の兄弟
和尚吉三の棲家。
召し取る代わりにお嬢とお坊の二人を差し出せと命じられるが、その二人をこの寺に隠まっていた。
やがておとせと十三郎が父の悲報を伝え、証拠からお坊が殺したことに思い当たる。
和尚は二人に、あの世で添い遂げられると言いくるめ、それを信じる二人だった。二人の首をお嬢とお坊の身替りに仕立てる。
すべての悪事が露見し、
追いつめられた三人は、互いに刺し違えて壮絶に果てる。
> つづく >>
歌舞伎は日本を代表する伝統芸能ですから、一度は観ておくべきと思いながらも、まだ一度も観たことがありません。
大阪難波にも歌舞伎座がありますが、たまに大阪市内へ行った時もその前を素通りです。
文楽は観たことがあるのですが・・・。
> ジュンサイという言葉は、実は関西地方の方言で、「いいかげん」とか「でたらめ」の意味
意外な意味をもつ方言なのですね。ことばの響きからは、前のように「純才」とでも書きそうですから、真反対です。
新橋演舞場の招待券をよく手に入れて誘ってくれる方も歌舞伎座は初めてのことだそうでして、お相伴にあずかりでした。
「こいつぁ春から縁起がいいわえ」
一度は、歌舞伎座で堪能したいものですが、木戸賃が高いですから、やはりご縁がありません😖՞ ՞
同じ演目でも、例えば国立劇場では半値ほどで観れます。
お好きな方に、誘われたことがありますが、高い入場料がもったいなくて敬遠してしまいました。
iinaさまは、どっぷり歌舞伎につかりそうですか✨
もっと手ごろな料金にしないと、客離れを起こします。 もうすでに、二極分化が進んでいます。・・・( ^ω^)
はじめて歌舞伎を観る者としては、物語りの詳細は帰って調べて知りました。
そもそも3人の「吉三」登場人物が、みんな過去に何らかの奇縁があるという傾(かぶ)いたストーリーなのですね。
名セリフ「こいつぁ春から縁起がいいわえ」を当方も知ってました。何かにつけて引用した映画かテレビで聴いたのでしょうね( ^ω^)・・・❔
(marbo)さんのブログアドレスをコメント上に置きました。
1階のほぼ真ん中席を確保できて、奥方も喜んでくれました。
その1階席を招待券でご観覧とは、うらやましい限りです。
何らかの伝手がないと招待券はもらえませんから、座席券を買う我々ファンよりも、むしろ貴重なことです。
歌舞伎座と新橋演舞場の招待券をいただく友も、どういう伝手が働いているか聞いていないと話してました・・・❔
また、さそわれるのを期待しています。
歌舞伎の出し物のあらすじは客は知っているものとしての公演なのですね。^^
しかも、3人の「吉三」などの登場人物が、みんな過去に何らかの奇縁があるという傾(かぶ)いたストーリーなのでした。
恋しあった二人が、双子の姉妹なんて許されるハズのない設定でした。
駒子さんのブログアドレスをコメント上に置きました。