以前、新聞に山本周五郎の作品を何篇か紹介したコラム中にあった『かあちゃん』を探したが、見つからず仕舞いになっていた。
それを、先日に『おごそかな渇き』新潮文庫(10作)の中にみつけ読んだ。
巻末の解説の方が、適切に言い表しています。次のとおり。
一点一画、無駄なくみがきあげられた名品です。
長兄を除いては家内だれも知らない入牢中の朋輩に、かあちゃんを中心とする一家が、更生の元手をつくろうとするけちん坊さに隣近所の悪口にも耐えて献身する「無償の奉仕」のうつくしさは、たまたま忍び込んだ泥棒さえもその一家に同化してしまいます。
盗人の身の上を聞いた「かあちゃん」は、「大嫌いだ、あたしは」と声を震わせます。
「子として親を悪く云うような人間は大嫌いだよ。」
「ただ一行のために、しばしば私は一遍の小説を構想した。お勝のこの言葉を書きたくて私は『かあちゃん』を書いた。」と山本周五郎は、残しています。
現在では、とても考えられぬ人情劇が展開しています。ご一読を。
なお、この一冊の中に映画になった『雨あがる』も収められています。
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9.24(水) 1194 PV 243 IP - 位 / 1097184ブログ
それを、先日に『おごそかな渇き』新潮文庫(10作)の中にみつけ読んだ。
巻末の解説の方が、適切に言い表しています。次のとおり。
一点一画、無駄なくみがきあげられた名品です。
長兄を除いては家内だれも知らない入牢中の朋輩に、かあちゃんを中心とする一家が、更生の元手をつくろうとするけちん坊さに隣近所の悪口にも耐えて献身する「無償の奉仕」のうつくしさは、たまたま忍び込んだ泥棒さえもその一家に同化してしまいます。
盗人の身の上を聞いた「かあちゃん」は、「大嫌いだ、あたしは」と声を震わせます。
「子として親を悪く云うような人間は大嫌いだよ。」
「ただ一行のために、しばしば私は一遍の小説を構想した。お勝のこの言葉を書きたくて私は『かあちゃん』を書いた。」と山本周五郎は、残しています。
現在では、とても考えられぬ人情劇が展開しています。ご一読を。
なお、この一冊の中に映画になった『雨あがる』も収められています。
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「かあちゃん」は未読です。
読んでみます♪
一行のために書かれた小説、ぜひ読んで
みたいと、思います。
期間はかかりましたが、司馬遼太郎の
「胡蝶の夢(1~4)」を、読み終わりました。
時代物は読むこと少なくですが、興味津々でした。
動画「ペンギンの夢」を拝見しました。
ソフトで創れるのですね。驚!
笑撃動画を作って、投稿してください。
(motoko)さん へ
秋の夜長には、読書ですか。
「胡蝶の夢」は、権威主義のお粗末も描いていて興味深かったです。
若いころに苦手と勘違いしていた山本周五郎を読んでいます。
田中澄江さんの本を読んでみましょう。
プロフィールの中の「言葉は心のスキンシップ」という言葉に、じーんと来ちゃいました。
「かあちゃん」はたぶん読んでいないかもしれません。今、本が読みたくてうずうずしているので、早速…(^^
そんなこととは知らぬ若い頃は、周五郎を苦手にしていました。
躓いたのが『さぶ』。
時を置いて、再び読み始めたら青春ドラマでした。
どこで嫌気を感じたか、思い起こせません。
いま、読み進めていますが、泣かせます。