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必ずコメントに参ります by iina

不平等

2006年11月01日 | 雑感
一見、不平等と思えることでも、よくよく考えると逆の場合もあるかも知れません。
最近、高校の「必修逃れ」が世間を騒がせている。大学受験に必要な学科に授業を振り替えて、文部省が定めた履修をしない問題だ。
正規の履修をした方が、「必修逃れ」した生徒よりも不平等だという。

確かに、大学受験に必要な学科に専念した方が有利のように思える。
しかし、よ~く考えると受けるべき授業を省いたことにより、本来身に備わるべき知識を受けられぬことによる、将来の"可能性"をすぼませたともいえよう。
目先の利害からいえば、一見有利に立つが、大きな視野でとらえると逆転するかも知れない

たとえば、サラリーマンのこんな例を考えてみたい。
新入社員は給与は同じだが、電車等の通勤者に定期券代が支給される。この場合、厚生年金の保険料は定期を使う者は高目の保険料を払うので、受け取る給与は少なくなる。
一見、定期券を使う者に不平等に映る。

しかし、将来もらうべき年金は、その分余計にもらえる。
もっというと、保険料は労使折半なので、定期券相当分の保険料を会社から余計に払って貰って将来の年金に充て優遇されていることになる。
交通費は非課税扱いなので、余計に貰った交通費に所得税が課せられることはないので念のため触れておきます。

入社して定年までの期間、極端な例として高額な定期を使いつづけた者と自宅から徒歩通勤したものとでは、受け取る年金に相当な開きがでるのではないだろうか。

不平等を不等というが、【不等号】は「>」「<」とあらわされる。
有利な「>」はずが、視点が変えると「<」と逆転するので、気をつけたい。




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6 コメント

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TB有難うございました (ippu)
2006-11-01 21:11:52
TB有難うございました。
今年の5月にブログを始めました。
iinaさんの文章を幾つか読ませて戴きましたが、共感できる点が多々ありました。
時々コメントを入れさせて戴きます。
私の処へもお出でください。お待ちしています。
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TB有難う” (ゆう)
2006-11-02 00:04:34
TBありがとうございます
厚生年金のこと勉強になりました
もしかしてここは知識の宝庫でしょうか
私のプログはつれづれなるまま
たわいないことばかりですが
またお出かけ下さい
お待ちしています
返信する
逆転する不平等 (南の国の会社社長)
2006-11-02 00:47:08
TBありがとうございます。年金の計算のような損得は私のIQが低いので、すんなりと理解できませんが(笑)、視点を変えると損得が逆転するというのは真理ですね。私は大学卒業の時に不注意で単位不足のため卒業できなかったという経験があります。就職も決まっていたのですが、トホホです。でもそれは人生における不幸でもあったのですが、今の仕事につけたということで幸運をもたらすことになりました。物事は見方によっていろんな見方ができるということですね。また寄らせてもらいます。
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不平等??でも、物は考えようですね。。。 (は~とnoエース)
2006-11-02 10:02:33
TB有難うございます。。。
仰る通り。認知心理学などでは、古くから用いられてましたが、確かに見る角度に依って、その認識は大きく変わってきます。折りしも上野の森美術館にて「サルバードール・ダリ」の絵画展が開かれていますが、画一的な単眼思考に捉われず、広い視点にたった複眼的思考が益々求められますね。それを通して豊かな気分になれたら?素晴らしい事だと思います。。。
返信する
コメントをありがとうございました (iina)
2006-11-02 23:20:12
(ippu)さん へ
自殺は、当人には鞭打つことになり心苦しいですが、
現実からの逃避にすぎませぬ。
いじめであろうとなかろうと、死んでしまえばそれまでのことです。
将来の警告にはなるでしょうが、当事者にはその事実
が明らかになっても、それだけのものです。
強いこどもたちに育てる教育と環境が必要です。
つまないことで「死ぬな」といいたいですね。

(ゆう)さん へ
iinaは日本史に興味を抱いたものの試験が難しく成績
は普通だったことを思い起こします。
いまは、歴史で教えることは正史にすぎず、あるいは
書かれない別の歴史があるのではないか、逆説の歴史
観にも惹かれます。
何も知らない諸兄にそんな種をまいておく必要をヒシ
ヒシと感じます。
目先のことにとらわれてはなりませぬ。

(南の国の会社社長)さん へ
写真は、シンガポールのセントゥーサー島でしょうか?
血を入れ替えぬと、組織は濁ってきますね。
その意味では、教員を異なる価値観をもつ外人という
発想は好感です。
しかし、教員免許をもっていても教官には年齢制限が
あるほどなので、小中高学校に外人登用の道は遠そう
です。
社会を知らぬ教員に社会(民間)経験をさせたいです。

(は~とnoエース)さん へ
「必修」というのは、文部省がそれなりに考えて設定
したものでしょうが、万能ではないはずです。
大学受験というテクニックに注目すれば、なるほど種々意見
はあるのだと思います。
しかし、学校によって個性があってよいはずですから、
近視眼的に細かいことをいう必要を感じませぬ。
むしろ、これを契機に「必修」の見直しが必要です。
明日、固いはなし抜きの動画911を公開しま~す。

(疾風の時刻)さん へ
世の中は、常に何らかの差別があります。
社会に出て、それらに立ち向かう力や受け流す方便を
教わるといいですね。
社会を知らぬ教員が、学校内の小さな世界から子供
たちに教鞭をとらざるを得ないのも、問題といえば
いえそうです。
子供たちには、未来という可能性をたくさん秘めて
いるのですから。
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定期代と年金 (ぽぉぽぉたん)
2006-11-06 16:00:09
ひえええ~通勤定期代と年金ってこうつながっている訳でごんすか!知らなかった・・・しかし年金って制度も将来はどうなるんだろうってそれなりの不安はありますが。
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