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風の成り立ち

2025年01月29日 | ことば遊び
「風」の文字の中に、なぜ「虫」がいるのか
  現在 の「風」は「 凡 (はん) 」と「虫」を合わせた文字。
 「風」の古代文字を見ると、「虫」ではなくて「鳥」の形。現在の字形でいえば「 鳳凰 ほうおう 」の「鳳」という文字に相当する。
 古代中国人は「風」は「鳥」の 飛翔で起きると考えていた。
神聖な鳥の印として 冠飾 かんむりかざ りがついている。でも次第に天上には「 竜 」が住むと思うようになり、「竜」が風を起こすと考えるようになった。そんなわけで「鳥」が「虫」に 変更された。
 この「虫」は「むし」の意味ではなく「竜」をふくめた 爬虫類 のこと。「むし」の意味の字は「 ちゅう 」と書き、今は「虫」を「むし」の意味に使っている。

 古代中国では「風」は神聖な「鳥」や「竜」が起こす「風神」だった。
 「風神」は各地に飛んでいき、いろいろなことを教えた。「風教」とは「人を き方向へ教え みちび く」意味の言葉。
 そこからできた文字が「 諷 (ふう)。意味は「ほのめかす、おしえる」。「そらんじる」の意味もある。

 「風」の古代文字もよく見ると、「鳥」のくちばしの前に「凡」の形がある。この「凡」は物をのせる皿である「 盤 (ばん)」の形。
 「風」の字の音を表す 符号 として「凡」が加えられている。

 この「凡」に、 舟 を走らせるために「風」を受ける 布 の「 きん 」をつけた字が「 帆 (はん) 。「ほかけ 舟(ぶね) 、ほ」の意味。
 さらに「 汎 (はん) は「風を受けてはやく流れる」ことの文字で、その意味は「うく、ただよう、ひろい」。

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コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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(りょうかん) さん へ (iina)
2025-01-30 08:27:32
古代中国人は、「風」が鳳凰の飛翔で吹いていたと考えたのだそうです。

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Unknown (りょうかん)
2025-01-29 12:54:54
風は、鳳凰の飛翔で吹いていたのでしたか ✍️
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(mieko3938) さん へ (iina)
2025-01-29 09:42:59
「しあわせ」な人生と語っているので、よかったですね。
突然の死なので、タイトル「1寸先は闇」ではなく、「突然」くらいがよろしいかと思いました。

例によって、 (mieko3938)さんの名とブログアドレスを残すには、
※名前とURLを記憶する□ に✅すると記憶してくれます。
https://blog.goo.ne.jp/mieko3938/e/5199b192c2d74449ac444fd91246fa71
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Unknown (mieko3938)
2025-01-29 08:12:20
なるほど!✴️
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