お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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 「あの時代にタイムスリップ!?かながわ歴旅ARラリー」第2章「武士の世へ!いざ鎌倉から戦国探訪」の「その7」で鎌倉を巡った。

 この日は自転車を置いて歩くシーンが多くなると思い、キックスタンドの付いたグラベルロードのJARIにまたがり、まずは「金沢文庫」に向かう。

 走り出してすぐボツポツと降り始めたと思ったら、なんと雪だった! もしかして初雪? そういえば前夜の予報で雪が降るかもと言ってたけど、市街地まで降るとは。気がつけば結構な降りとなったが、まあ、これから向かう南の空は晴れてるので大丈夫だろうという予想通り、いつの間にかやんでくれたので助かった。

 朝比奈インターから環状4号を離れて釜利谷方面へ行き、金沢動物園前を経由して金沢文庫へ。坂だらけの住宅街を迷いながら、やっと奧まったところにある建物を発見した。北条義時の孫にあたる北条実時が創設した武家の文庫で、現在歴史博物館として活動し、2万点を超える国宝を保管しているそうだ。ここも65歳以上は入場料100円。今日は急いでいるので、いずれまた(^_^;


金沢文庫


 この後は国道16号を少し走り、六浦交差点を右折して鎌倉方面へ向かうのだが、この交差点はどうやって右折したらいいんでしょうかね。歩道橋のみで横断歩道がないT字路。車は右折車線があるからいいが、自転車はどうあがいても曲がれない。次の信号を渡って戻ってくるしかないのかな。

 さて次に行くのは「名越切通(なごえきりどおし)」。鎌倉時代に尾根を堀割って造られたとされる通行路で「鎌倉七口」のひとつ。鎌倉と三浦半島を結ぶ道として重要な役割を果たしたという。自転車に乗り始めた頃、つまり十数年前に法性寺側から上ったことがあるが(もちろん徒歩)、とても苦労した覚えがあったので今回は亀ヶ岡団地側からアプローチした。

 披露山公園とは反対側にある団地の中の急坂を上り続け、ピークとなる付近に切通の入口を発見した。山道を少し分け入って見ると、すぐに第1切通が見えてきた。なんだ、こんなに簡単に来られるじゃないかと拍子抜け。いや、住宅地のすぐ裏手にこんな歴史的なものが残っていることに驚くべきか。

 徒歩で第1切通の岩の間をすり抜けて進むと、右手に「まんだら堂やぐら群」への階段がある。やぐらとは四角い横穴に石塔を建て、納骨や供養をするところだが、この日は保存工事中で立入禁止となっていた。残念。


名越切通



名越切通



第1切通



まんだら堂やぐら群はここを上っていく


 亀ヶ岡団地からは勾配10%超の急坂を下ってほぼ一直線に県道へ。その途中、お母さんのママチャリが凄い勢いで下っていく姿に仰天した。慣れるとあのスピードが出せるのか。こっちは怖くておっかなびっくり。フルブレーキでゆっくり下って行くしかないというのにね。

 で、この後は逗子ハイランドを上って下る。横浜も逗子も坂だらけだねぇ。

 次の「永福寺」はテニスコートの向こうにあった。源頼朝が建立した寺院の跡で、応永12年(1405年)に焼失した。発掘調査で発見された建物の基壇や苑池などを復元して公開しているのだが、駐車場の先のじゃり道を抜けると、広大な空間がぽっかりと空いていて驚いた。


ここを抜けると永福寺跡



永福寺跡


 その近くにあるのが「法華堂跡」。鎌倉幕府を開いた源頼朝の墓と、幕府の2代執権として武家政権の確立に大きく貢献した北条義時の墓があるが、階段があったのでお墓までは行かず(^_^;


法華堂跡


 この付近は鶴岡八幡宮のすぐ東にあたる所で初めて迷い込んだのだが、隠れ家的でおしゃれな飲食店を見かけた。人通りもそれほどではなかったので穴場といっていいかも。まあ、見るからに高そうなのでスルーしたけどね。

 この後は小町大路から江ノ電和田塚駅へ。スタンプポイントの「鎌倉彫工芸館」前には「かながわ歴旅ARラリー」のポスターが飾られていて気合が感じられたが、人の姿はほとんどなかった。その目の前にあるのが「和田塚」。鎌倉幕府内部抗争による北条義時と和田義盛の武力衝突(和田合戦)の結果、和田一族敗死の屍を埋葬した塚と言われている。ここも初めて通った。


鎌倉彫工芸館



和田塚


 そのまま由比ヶ浜へ出て国道134号を西へ少し行くと「鎌倉海浜公園坂ノ下地区」。この前はもう何度も通り、ここに公園みたいなものがあるとは認識していたが、まさか三代将軍源実朝の歌碑があるとは夢にも思わなかった。歌碑には「世の中は つねにもがもな なぎさこぐ あまの小舟の 綱手かなしも」と刻まれ、鎌倉観光公式ガイドによると歌碑の台座は船を、歌碑板は帆を、手前(芝でおおわれて見えないが)は波を表しているそうだ。いや、ほんとこのスタンプラリーは勉強になる。何度も言うけど(^_^;


鎌倉海浜公園坂ノ下地区の実朝の歌碑


 この後は引き返し、長谷〜大仏前と走り、大仏トンネルを抜けて梶原まで行き、そこから源氏山公園を目指す。ここも名越切通と同じで、「鎌倉七口」を制覇しようとした十数年前に「化粧坂(けわいざか)」から自転車担いで上っていこうとしたが、あまりの岩場に断念。その後、カミさんと銭洗弁天から徒歩で行ったという思い出の場所だ。今回は梶原からなのでたぶん一番楽なルートのはず。

 自転車で行けた、というか乗れたのは葛原岡神社の少し先まで。突き当たりっぽいところで銭洗弁天方面への分岐があり、左手が源氏山公園方面なのだが、ここからは進入禁止となっていた。少し押し歩いて行き、急坂をぐいっと上ったところに頼朝像があった。広場もあり、春には桜、秋には紅葉が楽しめるそうでお弁当でも持ってきたいところだが、展望は樹木に遮られて残念ながらまったくないのは残念。


源氏山公園の頼朝像


 亀ヶ岡団地も逗子ハイランドもそうで、ここもそうだが、急坂や狭い道幅をものともせず住宅はあるもんですな。

 鎌倉方面のスタンプを全てゲットし、北鎌倉へダウンヒルして帰宅。途中、境川の下分橋近くの「薬王院(信法寺別院)」でこの日9つ目のスタンプゲット。ここは上和田の地頭であった和田義盛が建立したそうな。え? ここにも和田義盛がいたのか? 三浦半島の和田城じゃないのか? お墓は和田塚だよね。行動範囲、広すぎない? 一体、どうなってる?


薬王院(信法寺別院)


 まあ、いろんな言い伝えがあるんでしょうね。歴史はロマン。過去にも夢がある。だから面白い。

 さて、これでスタンプポイントは63/83。保有ポイントは30ポイント賞に応募したので、ただいま18ポイントまで逆戻り。

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