50年前、盲腸の手術で入院した時は、オナラが出るまでは退院できないと確か5日位入院していた。
手術後の1~2日間は患部の痛みが強くて、何度も痛み止めの注射を太ももだったに射ったので、退院後には今度は足がこわばって、なかなか歩くのに苦労した
正常に戻るのに数日を要した記憶がある。
あれから50年後に大腸がん(腸閉塞)で二度目の手術をしたわけだが、手術前も手術後も少しの痛みも無かった
それは当然で、全身麻酔と背骨からの点滴麻酔で手術をしたあと、背骨の麻酔(痛み止め=麻薬成分入り)は退院まじか迄ずっと外さず点滴を続けた
これは腕からの点滴と違い、ボトルタイプの液ビンから液体がくるもので、流し込む量を調整できる
手術直後の夜には、血圧が70にまで下がったので、ある意味一回目の危機だったのだが背骨点滴量を半分にしたことで血圧が100近くまで回復した。
その後もずっと背骨から離れず、退院3日前くらいに最後に抜いた管の仲間となった
これのほか点滴にも別の痛み止めが流し込まれていて、ずっとダブルの痛み止め注入、そのおかげで一ミリの痛みも感じなかったのがありがたかった。
点滴が終わった後は、飲み薬の痛み止めに変わった
それでまた痛みはまったく感じなかった、だがなんとなく腹部の違和感の感覚が出て来た
退院後は痛み止めの飲み薬も終わり、とうとう痛みを知らずに終わった
だが痛み止めばかりでなく腹部の感覚全てをマヒさせていたので、それが無くなった今は腹部のツッパリ感や、少しの痛み(というほどではないが)を感じる
なんとなく違和感があるのだ、だがこうした処置が無ければ、その痛みは盲腸の比ではなかっただろう
本当にありがたかった。
手術が終わり請求書が来た、内科医による深夜6時間の救急処置、9時間の外科手術などの費用は膨大な金額になった
100%の請求額だが、私の年金の約7か月分、それが保険制度で2割負担で済み、さらに高齢者の所得による上限額で差額ベッド代(空き部屋が無く一週間そこに居てから大部屋に移動)を加えても年金1か月分以下で支払いが済んだ日本の社会保険制度の優秀さを見た気がした。
父も何度も入院をしたので支払いのたびに「老人は入院費がかからんようになっとるから心配せんでいい」とよく言ってたが本当だった。
アメリカあたりでは(知らないが聞いた話)こういう制度は脆弱でほとんど自己責任、生命保険、入院保険に頼るのだとか。
もちろん国がただで全額出してくれたわけではない、私も18歳からずっと健康保険を55年間かけてきて(会社も同額拠出してきたので積立額は2倍)、健康体ゆえそれをほとんど使わず国にプールしておいたのを今回返してもらったという感じか。
それでも、それが無ければうやむやの内に使っていた金だから、こういう制度はありがたい。
今日の夕食
退院して一週間なんですね。順調な回復振りで驚いています。気になって自分の入院(2023年2月)の時を確認しました。
僕は全身麻酔ではなく局部麻酔でした。心臓なのに局部・・・。それほど痛みはありませんが、声音がすべて聞こえるのが辛かった(笑)。
入院は3泊4日、うち丸一日はベッドから降りれず、身体を固定して寝ていました。たったそれだけでも、退院後まともに歩けませんでした。そして同じ退院1週間後に、初めて町歩きをして写真を撮りました。2000歩歩いて力尽きました。
それから考えると、yottinさんは驚異的で、頭が下がります。当時僕は体力を戻さなきゃと焦っていましたが、放っておいても時期が来れば戻りました。順調ではあっても無理なさらずにお過ごし下さい。
自分的には大腸を触られるより、心臓を内部から触られる方が恐怖です。
私と一緒に入院していた友達も、心臓肥大で心房に問題あるらしく部分麻酔でカテーテルを入れて細胞採って検査だったそうですが、血管の中を通っていくのがわかって気持ち悪かったそうです。
いずれにしても臓器の病は怖いですね。
お互い、体をいたわりましょう。