神様がくれた休日 (ホッとしたい時間)


神様がくれた素晴らしい人生(yottin blog)

衆議院選挙 自民党敗北 そして妄想

2024年10月28日 07時54分16秒 | 雑記
 昨日最大のニュースは衆院選挙と大谷翔平のケガ
大谷は盗塁失敗したとき不用意に手をついて、肩が外れたと言っていた
「ハイ、入りましたよ」で済むとは思えない
少なくともニューヨークの三連戦は大事をとって休養するのではないだろうか
ちょっと下手なスライディングをしてしまったという感じ、一番恐れていたケガをやってしまった
今や野球の大谷、相撲の大の里は、それぞれの業界の看板スター、ケガをしてはいけない存在だ、軽症であることを祈る。

衆院選は自民191(ー56)、立憲148(+50)、維新38(ー5)、国民28(+21)
公明24(ー8)、れいわ9(+6)、共産8(ー2)、参政3(+2)社民1(ー)
諸派3(+3)無所属12(ー10)となった
無所属には自民党から公認を外された平沢、萩生田など自民党籍議員がいるから、これは自民に追加されるだろうから自民は実質195前後か

自民、公明与党は過半数に届かず、政権運営の為、国民民主党に接近が予想される、国民も今は売り手市場で与党に加わるチャンスを得た
立憲は国民は双子のように言っているが、あきらかに国民は与党志向だろう

それにしても大敗と言えども単独政党で見ても自民党は強い、第二党の立憲に45前後(無所属復活含めて)の差をつけている、野党も追いきれていない
そうなると野党連合、与党連合となって国会を支配しようとする
これには無理がある、もともと主義主張が違うから違う政党なのであって、それが一緒になっても細かい部分で少数政党は我慢して自党の主張をしまい込まざるを得ない
例えば原発問題、防衛問題、対米、対ロ、対中でも違いが出てくる
それを連合だからと言って一つの考え方に仲間の政党が全て同じ主張に納めるのはどうかと思う

例えば第一党が政権党になって、国家の代表として政権運営を行い、国会で取り上げられる諸問題は各政党がそれぞれの主義主張を堂々と述べて、国会で採決すべし
野党議員であっても国家運営に立派な主義主張をもち行動力があれば、その専門能力の部署に限り政府の大臣職に迎えるくらいの度量の広さも必要だ
名前だけの大臣になっても知識もなく学ぶ気も無く、国会答弁であたふたして官僚頼みでは国民も吉本新喜劇を見ているようで吹き出してしまう

優れていても所属等が弱体で埋もれてしまう立派な議員もいるだろう
大谷がエンゼルスで埋もれていたのが、ドジャースで花開いたのと同じこと
日本国の中では与党も野党もあるまい、優れた人物は国政に役立てるべきだ
政権与党にもくだらない議員はいくらでもいる、名誉欲だけで何の役にも立たなくても地盤、看板で国会議員になっているのは最悪だ
今回自民党が負けたのは「奢る平家は・・・」に違いないだろう
何をやっても国民は俺たちを選ぶという錯覚が招いた敗北だ

重要問題はテレビで最後まで放送して、国民もこれを真剣に見るべきだ、そして次の投票に生かせばよい
国会は日本人の命と生活が懸かる案件を論争する場である、投票率が50%以下の現状を見れば、政治に興味が無いでは済まないだろう
独裁政権が誕生しても、それは権利放棄した国民が招いたことになる
だが逆に考えれば、政治に関心がある人だけが投票しているともいえる、其の方が投票率に関係なくより濃い一票なのかもしれない

とは言え、政治に関心がある人というのは、それだけの知識を持った人であるし、生活環境もおそらく良い方に属するのではないだろうか
だとすれば、投票しない人には生活困窮者、身体的ハンディを背負った人の割合が多いのではないだろうか(選挙どころではないよ)とか(政治家はどれもろくでなしだ)(金持ちの政治家におれたちの苦境がわかるか)
そんな気持ちで投票しない人もいるだろう

日本の選挙制度は世界の中ではクリーンで立派だと思う、だが弱者を置き去りにしている部分も感じる
例えば、精神障害、知的障碍の人は政治に興味はないかもしれない、だがこうした障害に真剣に取り組んでいる政治家もいるだろう
だとしたら、彼らがそんな議員に投票する仕組みはできないだろうか
難病に苦しむ人々もしかりだし、九州に拉致被害者救出に真剣に取り組んでいる議員が居れば、日本中どこからでもその議員に投票できるシステムにならないだろうか、ふるさと納税のような。

国民の命と生活は国際政治、安全保障といった全体主義的なセーフティと、個人が抱える個人の命のセーフティの二つがある
そして選挙は前者の為の選挙の意味が大きい、どうしても後者の意見は国政に反映しない、後者の意見が選挙を左右するくらいにならないと陽の当らない人たちはいつまでも幸せになれない。

大阪では19区すべて維新が勝利した、しかし隣の兵庫では勝てない
農業県新潟では立憲が5戦5勝のパーフェクト勝利、角栄さんなどの自民党王国がどうしてこうなったのか?
地域によって政党の片寄りが見えている、地域格差を訴える地方議員も出て来た、一極集中を懸念する
例えば首都圏が大災害に見舞われたら日本の機能は停止するだろう、人口密度の高いところゆえ人的被害も膨大なものが予想される
長野県に首都機能移転なんて話もあったが実行されなかった、主要な省庁は全国に平等に振り分けて、人口100万くらいの地方行政都市を10ほど作れば、人口も分散され、田舎も減少するのではないか
例えば旭川、盛岡、長岡、郡山、松本、福井、静岡、松山、熊本、松江など
北海道は広いから函館、帯広、北見あたりにも必要
それに現行の地方大都市にも分署を設けて、主核が機能停止の時には副核が即時機能するようにシステム化すべきだ
もちろん国会機能は東京にそのまま置くが軽量化する、大阪に国会関西を設置
第一副総理を置く
副核には副大臣とサブ的な有能官僚を配置する、これは国土防衛システムも同様にする、もっとも自衛隊は既にそうなっているが。

今のままでは、そのうち富山県、石川県の国会議員は1人、長野県、新潟県の大きな県でも2人なんてことに、そして東京が100人・・どう思いますか
やはり地方分散は必要でしょうね。

我が祖国 (ピーター・ポール&マリー)







温泉覚書

2024年09月24日 08時21分33秒 | 雑記
10代から温泉を覚えて温泉好きになった
とはいえ湯もいいが、昭和の時は温泉で泊まっての夜の宴会が楽しみだったと言う方が正しい、90%は魚屋組合とか、旅館組合などの親睦団体旅行だった
私は組合では10年以上旅行部長を担当して旅行者の人たちとも顔見知りになって、個人旅行でも便宜を図ってもらったりと役得もあった(バブル時代のいやらしい奴だったのです)
仕事でも、関東甲信越の旅行業者の会の担当を任されて営業をしたこともある
フィリピンへ行ったのも、この会の親睦旅行だった
当時は、今は廃業された山代温泉百万石の社長さんが会長をされていた。

群馬県や長野県の海なし県に、市の観光協会、市観光課、商工会議所のPRキャラバンで何度も出向いた
板前稼業のほかにも、こんなこともしていたのでしたっけっ。

湯治だとか、秘境の温泉でのんびりと言うのは当時は興味なかった
だいたいは有名温泉郷の300~600人くらい収容の大きなアミューズ的温泉旅館がほとんどだ
加賀屋、百万石、ゆのくに天翔、瑠璃光、高州園、藤井荘、法師、銀水荘、ニュー銀水、八幡屋、泉慶、萬國屋、ゆめつづり
ホテル浦島などなど
思わず出てくるフレーズ「あの頃は良かった」時代は高度成長からバブル期、日本中浮かれていた時だった、少しランクを上げれば一泊3万円が普通だった時代
年間400万人観光客を誇った加賀温泉郷もバブル崩壊で、今はあの賑わいは落ち着いたし、所によっては寂れてしまったし、閉館した宿も多い
特にバブル期には平均180万人だった片山津温泉は平成20年前後には3、40万人にまで落ち込み仕事にあぶれた仲居さんたちは山代温泉などに移っていったと言う話を聞いたものだ。

平成に入ってからは2~10人くらいの気が合った友達との旅行が増えた、家族、夫婦の旅行もあった
近年は格差社会が温泉旅館にも顕著で、一泊5万円、10万円の高級温泉旅館も珍しくなくなったし、手軽な1万円そこそこの宿までと幅広い。
バブル期は一部の高級旅館は別として、13000円クラスか、3万円クラスかの二択が多かったと思う。



どこへ行ったのか? どうでもいいことだが記憶をたどって思い出してみた
自分の備忘録として
◎=5回以上行っている温泉 〇回数は行った回数 太字はお気に入り

北海道、青森、秋田はゼロ
岩手県、花巻温泉
山形県、湯の浜温泉、蔵王温泉、上山温泉、天童温泉、温海温泉②、銀山温泉
福島県、岳温泉②、常磐ハワイアンセンター③、母畑温泉②、東山温泉②、
飯坂温泉②
宮城県、鳴子温泉、作並温泉
茨城県、北茨城大津港
栃木県、日光東照宮門前、那須湯本温泉、鬼怒川温泉③、湯西川温泉
群馬県、◎伊香保温泉草津温泉③、四万温泉水上温泉③、磯部温泉

新潟県、弥彦温泉、◎月岡温泉、蓬平温泉、湯田上温泉②、◎湯沢温泉
岩室温泉②、鵜の浜温泉③、赤倉温泉、桑どりゆったり村、
高柳じょんのび温泉、笹倉温泉、焼山温泉、◎姫川温泉、島道鉱泉、
梶山新湯蓮華温泉、佐渡

長野県、◎白馬温泉(平岩)、◎小谷温泉、大町温泉、上山田温泉②、
湯田中温泉、上諏訪温泉、下諏訪温泉、◎蒲原温泉、馬曲温泉、
南木曽温泉③、別所温泉、蓼科温泉②、奥蓼科温泉②、白骨温泉、栂池高原、木崎湖温泉、葛温泉、七福の湯(上田)、志賀山田温泉

富山県、宮崎鉱泉、◎小川温泉、◎小川温泉元湯、◎宇奈月温泉、
庄川温泉②、金太郎温泉

岐阜県、長良川温泉③、平湯温泉
千葉県、木更津温泉、鴨川温泉
東京都、台場大江戸温泉物語
埼玉県なし

山梨県、石和温泉②、河口湖温泉
神奈川県、箱根湯本温泉②

石川県、◎片山津温泉、◎山代温泉輪島温泉③、◎和倉温泉粟津温泉
福井県、芦原温泉③、小浜の温泉、敦賀の温泉民宿

静岡県、熱海温泉、稲取温泉②、舘山寺温泉、堂ヶ島温泉
愛知県、三谷温泉
滋賀県、雄琴温泉
京都、大阪、なし
奈良、市内の温泉ホテル
三重県、湯の山温泉、長島温泉
和歌山、白浜温泉②、勝浦温泉
兵庫県、宝塚温泉②、有馬温泉、淡路島の温泉
四国、中国はゼロ
大分県、別府温泉
その他の九州と沖縄はゼロ。 思い出したのは以上だが、漏れているのは当然あるでしょう、個人記録なのでスルーしてください。

宿泊ゼロの道県は、北海道、青森、滋賀、愛媛、徳島、高知、岡山、広島、山口、鳥取、島根、鹿児島
観光もしたことが無いのは北海道、愛媛、徳島、広島、山口、鳥取、島根、鹿児島の8道県。



時間の合間に

2024年09月11日 10時06分36秒 | 雑記
 抗がん剤点滴のあと、三日間は頭もボ~として、目も時々霞んだりする
そんなに深刻ではないけどね、今日も好調とは言えない状況なので、「甲越軍記」は一日休みますね。

新聞を読んでいると、少し世間が賑やかになりだした気がする
まずは自民党総裁選&立憲民主党代表選がつぎの選挙に向けて動き出した
それよりもアメリカではトランプの共和党、ハリスの民主党が五分五分の勢力で大統領選を争っている。

日本にとってはアメリカの大統領選は、安全保障、軍事、貿易経済に大きく影響する
共和党と民主党、トランプとハリスでは対日政策は違ったものになるだろう
トランプは一度やっているから前例がある、あの時は安倍総理がかなりプライドをもって毅然とトランプと友好的にやっていたのは、小泉元総理の姿を見て来たからではないだろうか
ポチ外交であることは変わりないが、安倍元総理は太郎ならぬジローくらいの外交姿をマスコミに表していたと思う
軍事面ではトランプによって大幅な「おもいやり予算」の倍増を押し付けられたが、アメリカも世界中にあれだけの軍事費用を垂れ流していれば「取れるところから取らなきゃ」になるだろう。

当然ながら、アメリカには一歩も二歩もへり下った外交であるが、あまりにもわかりやすいポチ外交は国民まで情けなくなる
自民党総裁選には8とも10とも手があがったようだ
私の選考基準は、外国首脳にはったりが効く堂々とした態度、有無を言わせぬ政策通、外国の裏をかけるしたたかさ、外交手腕、そして見た目(身長、体格、表情)がある人に総理になってもらいたいが
メンバーを見て・・・? 私は日本の近未来は国力が低迷して世界30位目前まで堕ちてしまったGDPをどうベスト10まで回復させるか、ひとりあたり所得を年700万円まで持って行けるか、それは国際貢献、国交、経済、貿易、軍事の堂々とした外交政策で発言力を増すことが大事だと思う
第二政党の立憲民主党は今はコップの中の嵐程度、誰がなっても国民生活に影響はないだろう、国民の政党支持率が30%を越えたら注目しよう。

我が国はどうしてもEU、米、中、露に毅然と物が言えない
日米地位協定も70年以上前のままで自分の国を思い通りに使えない、沖縄のような米軍犯罪が起きても日本警察が逮捕できないなどジレンマがある
これは全て昭和20年にこれらの国を相手に戦争をして完膚なきまで叩きのめされ無条件降伏(何をされても抵抗しません)となったことが今に続いている。
同じように負けたドイツが今、日本と比べて自国と戦勝国の間でどんな地位にいるのかは興味深い
ドイツはEUの中でも、NATO軍の中でもかなり発言力を持っているように見えるが・・・。

小泉は未知数でわからない、外務、財務、防衛、北海道・沖縄担当などで経験値を上げて、もう一・二回後でもいい気がする
もっとも安倍元総理が一回目の総理で失敗した経験が二回目に生きたこともあるから、出てみても良いかもしれないな。
河野が一番外交面ではやってくれるんじゃないかと思うが、やりすぎて勇み足も多い、墓穴を掘らなければ良いが
石破は国民の間では人気が高いが自民党内では今一、ムーミンパパみたいなスローとした感じだがどんな外交、経済、社会保障をやってくれるんだろう
女性が二人立候補した、アメリカも五割の確率で女性大統領が生まれる可能性がある、日米で女性がトップに立てばどんな外交になるのか
今まで私たち昭和の人間は、女性は穏やかな者、しずかな者、政治に興味ない者として考えてきたが、平成辺りからは法律もできて、女性の社会進出が当たり前になった
私も女性との個人的付き合いは多いが、誰と話しても男女の別感は全くない
むしろ、男は関係性を重視して口を閉じていることが多いが、女性は譲らない、言ったことは断固とした言い張る
むしろ(あえて比喩として言わせてもらえば、もともと女性の方が「男らしさ」が備わっていたのではないだろうか

女性はもともと、こういう性質があったのに昭和時代が終わるまで、法律も家庭環境も女性の経済自立を押さえつけて自ら収入を得ることがならず(家事、子育て)家に閉じ込めた
当然ながら自立した女性も明治からいたが、数少ない上流階層の女性で、大学や留学にやらせてもらったり、良い学校で学んでそれぞれの求める学業、芸術
の道に存分に活躍できた人が多い
「光る君へ」のまひろも、清少納言らも朝廷に仕える上流子女であった

女性大統領と女性総理誕生は、ちょっと興味深い、どのような外交になるのか
どこまで政府内でトップの考えが通じるのか
ベテラン外交官、したたかな官僚、党内の老ボスの存在、この中で大きく国を変えることはできないだろう、またヒットラーのようにとんでもない国家に変えられるのも困る。

素人の考えはここまでにして、やはり今の私の興味は「ドジャース優勝」「大谷新記録」「大の里、琴櫻の同時横綱昇進」






温故知新

2024年08月27日 21時03分16秒 | 雑記

 ずっと酷暑で散歩を中断していたが、今日は夕方すこし涼しかったので17時半に散歩に出かけて1.5kmくらいだが歩いてきた、かなり速足で歩けたので未だ健在と安心した。

 勝海舟(かつかいしゅう=勝麟太郎)と言えば江戸時代末期の動乱期を生き抜いた徳川幕府の軍艦奉行、生粋の江戸っ子だが、代々の幕臣ではない

アメリカ使節団として福沢諭吉らと咸臨丸で太平洋を横断して、アメリカを目で見て来た

世界観を持っていて、尊王攘夷派の坂本龍馬、西郷隆盛などの傑物さえも唸らせる大局観や度胸をもっていて江戸の町を戦火から守った、江戸の町火消の親分、新門辰五郎をも手の内に取り込める侠気も持ち合わせていた、江戸時代の終焉を予測して無血開城を推し進めて成功する。

いつも危険と隣り合わせであったが、坂本龍馬が用心棒にと勝に送った岡田以蔵(人斬りの異名在り=後に刑死)に助けられた。
無事に幕末を生き抜き、明治になると新政府の要職について伯爵となる
中国との交渉などにも同席して中国通でもあった。

勝海舟は明治32年に 77歳で亡くなったが その前年あたり海舟の弟子や知人などが赤坂氷川町の勝海舟の家に集まり海舟語録をまとめたのが 「氷川清話」である、お釈迦様の弟子がお釈迦様の生涯の教えを語り合って仏典を編纂したのに似ていて興味深い

 私の 座右の 愛読書として 時々見ているが、なかなか 現代に通じる 言葉も多くあって予言書のようで面白い

その中から政治や政治家についての考えをいくつか書いてみたい、今に通じる諫言のようなものもあるから興味深い。

〇政治家の秘訣は何もない ただただ「誠心誠意」の四字ばかりだ。
この四字によりてやりさえすれば、たとえいかなる人民でも、これに心腹しないものはないはずだ。 またたとえいかなる無法な国でも、故なく乱暴するものはないはずだ。
ところで見なさい、今の政治家は四千万、五千万のたらずの人心を収攬することのできないのはもちろん、いつも列国の為に、恥辱を受けて、独立国の体面さえ全うすることができないとは、いかに歯がゆいではないか。

〇今も昔も人間万事が金というものがその土台であるから、もしこれが無かった日には、いかなる大政治家がでても、とうていその手腕をほどこすことはできない。(中略)
財政が困難になると、議論ばかりがやかましくなって、何の仕事もできない
そこへ付け込んで種々の魔がさすものだ。(中略)
金はない、力は弱い、そして人心は離反している。 その隙を、見込んで外国の奴らが付け込んでくるという風で、(中略)
しかしながら一時しのぎに外国から金を借りるということは、たとえ死んでもやるまいと決心した。(中略)借金の為に抵当を外国にとられるのが実にたまらない、よしまたそれを耐えるとしたところで、借金を返す見込みがないから仕方ない。 これが一家や個人の事なら、どうなっても大したことは無いが、なにしろ一国の事だから、もし一歩間違えれば、何千万人と言う人が子子孫孫までたいへんなことになってしまうのだ。

〇それから軍備拡張の事だが、それはもとより、できることなら拡張もしなければならないだろうが、しかし法外なことをしてもらっては人民が困るよ。
軍艦が一マイル走ると、もうざっと千両が金がかかるのだからなあ。
日本でも人民が裕福になりさえすれば、一外国について二艘くらいはいいが、いまのような貧乏な時は一外国一艘ぐらいの割合でたくさんだよ。
軍艦というものは、たとえ運転せずにつないでおいても、ただすてておくわけにもいかないから、相応に金がかかるよ。 それに艦数を増せば、それに乗せる人間も増すし、少しの金ではなかなか間に合いはしないよ。(中略)
英国などでもなるべく始末して、軍艦の多い外国の方へは、良い軍艦を向け、少ない外国へは、悪い軍艦を向けておくよ、たいてい皆そういうふうにするよ。

〇日本のただいま不景気なのも、別に怪しむことはないのだ。 とにかく経済の事は経済学者にはわからない。 それは理屈一方から見る故だ。 世の中は、そう理屈通りに行くものではない。
人気というものがあって、何事も勢いだからね。

〇外交の極意は「誠心誠意」にあるのだ、ごまかしなどやりかけると、かえって向こうから、こちらの弱点が見抜かれる。
維新前に岩瀬、川路の諸士が、米国と条約を結ぶときなどは、世界の形勢が、諸氏の胸中によくわかっていたわけでなく、ただ知ったことを知ったとして、知らぬことは知らぬとして、誠心誠意でもって、国家のために譲られないことは一歩も譲らず、折れ合うべきことは、なるべく円滑に折れ合たものだから、米国公使ハリスも、つまり、その誠意に感じて、後には向こうから気の毒になり、相欺くに忍びなくなったのさ。

〇世の中は、ますますつまらなくなって、新聞紙も、政論家も、時勢遅れの空論ばかりにて日を暮らしている。
およそ、この空論ほど無益なものは、世の中にまたとない。
いくら新聞記者や国会議員が、毎日がやがやといったところが、軍艦一艘できはすまい。
出来ないのみならず、国はいよいよ貧乏するばかりだ、そして貧乏すればするほど空論は盛んになってくる。 いや実に困ったものさ。









 

 

 


もう一度、お盆になって考えたこと

2024年08月15日 20時12分57秒 | 雑記
 今頃になって気づいたけれど、終戦の日は「お盆」だったのですね
昭和20年のこの日、生き残った国民は終戦と先祖が戻ってくるお盆とを、どんな気持ちで迎えたのだろうか
思うほどに複雑な気持ちになります。

人類の歴史はいつからか、build&scrap 作っては壊し、壊しては作るの連続
それが戦争と平和のサイクル、賽の河原、満れば欠ける、欠けては又満る
平和が続けば、人は満ちてあふれ出す 人があふれれば飢餓が起こる
飢餓が起きれば、死を待つか略奪するかの二つ一つ
戦争は大量殺人と略奪しか目的はない、いくらきれいごとを言ってもその二つしかない
自分と同胞が生き残るために、その他を滅ぼすのも必要悪と割り切る
獣の世界、畜生の世界と何ら変わらない人間界
生きるために殺すことは悪なのか それは人間が持って生まれた業であるから仕方がないことだと言う
故に「悪人こそが第一に救われるのだ」と親鸞さんは言う
たしかに生きるために他を殺すのは最も悪いことであるが、殺さなければ死ぬとなれば、ましてや我が子が死ぬとなれば、他を殺すことは悪と言えるだろうか
それは悪に決まっている、決まっているけれどみすみす目の前のわが子の死ぬのを見ているのは辛い
すなわち人間は生まれてきたこと自体が悪であり、生まれて来た人間が悪人とは言えないのだ。
これは動物の世界が顕著だ、ライオンは他の動物を襲って食べてしまう、食べられる方に同情するが、農業が出来ないライオンは生きるためには他の動物を襲うしかない、子を育てるためにも他の動物を殺さなければならない
そんな生きざまに作った方に罪があるのではないだろうか、あるいはライオンを懲らしめるためにライオンに生まれさせたのだろうか
いずれにしてもライオンには罪はない

悪人でないのに悪なのは生まれてきたことに、生まれる自然の摂理にこそ否がある、悪とわかって生まれさせる天には、いかなる意図があるのか?
天は人を救い、そして苦しめもする、この矛盾の中で愚かなる人間は何もわからぬまま生まれて死んでいく
人生で苦労を重ねて築いた物もすべて置いていかねばならない、これほどの無駄はない
こんなことを思うと、やはり行きつくのは「人は何のために生まれて来たのか」というところにたどり着く
しかし、いくら考えても答えは出ない、その答えを得るために大昔、釈尊など一部の人たちは仏門に入って命がけの修行に励んだのだ
そんな仏門の修行も現代の仏教のなかには微塵もない、観光ルートになった有名な寺院では若い修行僧が札勘定を観光客から見えるところでやっている
どうかと思うが、それも現実だ。
僧侶に現金、どう考えてももっとも似合わない組み合わせに見える。
せめて見えないところでやってほしいものだ。






季節と暦が一致しない

2024年07月29日 10時41分41秒 | 雑記
 この頃、自分の中で暦と季節が一致しなくなってきた
梅雨の季節が頭にあって、梅雨と言えば6月末のイメージが焼き付いている
だからジトジト雨で蒸し暑い季節は夏の前と思ってしまう
私の中で夏のイメージは青い海、高い入道雲、暑い日差し、夏祭りと花火、麦わら帽子、かねタライで冷やしたスイカ、アイスドリアン、盆の墓参りと提灯

暦を見れば間もなく8月、今が夏でなければいつ夏なんだ?
梅雨は明けたのか? 近くの県まで明けたと聞いたが
だから私の頭の中の季節感がくるってしまう、まして日曜日しかないカレンダーで生活しているから尚更だ。
7月が悪い、大雨が降ったりでカラッとしないから夏らしくない
たぶん連日猛暑の今が夏真っ盛りなんだろうけど、なんかせわしなくて夏の気がしない
きっとこれも時代なんだな、何事においても季節感が無くなっている

そんなわけで、のんびりやっていて気づいたら、母の祥月命日がもうかなり近いことにようやく気付いて、数日前になってようやく住職に電話して祥月参りと盆参りの予約をした。
月日の経つのが早いのに、自分の行動はどんどん遅くなっていく
そのギャップが暦と感覚の違いを生んでいる






自然と生きる漁業者

2024年03月27日 20時35分17秒 | 雑記
 漁師が漁をするのも、私が干物を作るのも風と天気に左右される。
漁師などは「船板の下一枚地獄」というように嵐に出会えば、命さえ左右されるから、今の時間の天候もさることながら、この先何時間後の天気にも気を配る。

カレイを捌いて、塩水につけ夕方から2時間干したけど、雨模様で湿度が高い上に風もさほどなく失敗。
朝は5時半から、もう一度干した、風は結構あるが湿度高く、8時には雨の予想なので7時までが勝負。
干物失敗ので、から揚げ用にして冷凍と相成る。

北海道では昨年来イワシの大群が押し寄せる現象が起きている
記憶が確かなら年末にも海岸に上がったとか・・・そして大地震
富山定置網にもイワシが大量だった、けっこう大きめでそれなりに脂がある、5~6匹おすそわけいただいて食べてみる。

縁あって漁師の手伝いをすることになったが、長年の私は魚屋さん、料理人として漁師の魚を市場で競り落とす側だったから、今は提供者側にへんし~~~んしたわけで、人生の奇縁を思う。
魚屋には魚屋の苦労と工夫あり、漁師には漁師の苦労と工夫がある
いろいろ新しい情報や人間関係を知ることが出来て、3時起きも苦にならなくなった。
港にいると漁師同士の会話が聞こえてくる、一番多いのは「網」と「潮」
「何網を何百mに刺したが坊主だ」とか「今日は四つ刺したがカニはまったくいない」とか「網幾つ上げた」
「潮がよくない」「潮は悪くない」「潮が早い」「なになに潮だ」「うねりがある」「潮がぶつかる」「潮を見んとわからん」
この二つが漁には重要なのだろう。

近年はレーダーや魚深を装備しているから、昔みたいに星を見たり、陸を見たりとかは言わなくなった、昔の漁師はよく「天気が悪て、岡(陸)が見えん」などと話していたものだ、そんな言葉は今の漁師からは聞こえない。
「月夜がに(カニ)は身が無い」というのは魚屋の会話、魚屋は魚屋で、魚の良し悪しに関する言葉が定着している。
立場立場で、それぞれの生活の知恵があるのが面白い。

天地真理 ☆ 愛の渚



神様がくれた休日

2023年05月17日 11時34分49秒 | 雑記
以前も書きましたが鎌倉時代~室町時代の臨済宗の高僧、夢窓礎石(夢窓国師=1275~1351)の著書「夢中問答集」の第一章は「今生の福報」須達長者の福報
という話が書かれてある。

夢窓国師と足利尊氏の弟、足利直義(ただよし)との禅問答を書いた本である
「庶民の苦を取り除き楽を与えるのが仏の大慈悲ではないか、なのになぜ仏法では庶民が福を求めることを戒めるのか」と直義が問う

「あらかたの人間は、その人生の大半を福を求めて様々な生業を営むが、そのどれもが福を得るために知恵や謀を張り巡らして、ただただ体も心も疲れさせるばかりで得るところは少ない。 多くを得るものは、人以上に悪行もまた多いものだ、そのように欲にまみれた人生を送ったところで死ぬときには得た福の一粒も持ってはいけない、それどころか福の為に悪行を犯した者には地獄が待っている。
また働いても働いても福を得ない、何をやってもうまくいかない、誰それが悪いから自分が不幸だとか人に騙されると嘆くが、そのような者は前世の悪行の報いを今生で受けているのだと知るがよい、来世もまた同じことを繰り返すだけだ、
嘆いても求めても福は身につかない、ゆえに苦しみしかない人生になるのだ、今生の悪行で福を得たとしても来世は必ず報いを受けて不幸な一生を送る、どうすればよいか・・・
最初から無欲清浄になって、福を得ようなどと思わぬことだ、そうすれば自ずと清らかな福が身につくものだ、それゆえに仏の教えでは福を求めることを禁ずるのだ」と国師は答えて、寓話を話して聞かせる。

「昔、インドに須達長者という大金持ちが居たが次第に家運が傾き、財産は無くなり奉公人も皆去って須達長者夫婦だけになった。
いよいよ多くの倉の中にも何もなくなってしまい、それでも何かあるかと探し回ったら、香木で作った米桝が出て来た
これを売れば4~5日生きるだけの米が買えると歓び、早速売って米四升になった
須達が外出して妻だけになった屋敷に仏弟子がやってきて食料を求めたので、妻は一升を渡した、すると今度は仏弟子二人がやってきてまたしても食料を求めた
妻は一升あれば今日一日は生きられる分があるからと二升を差し上げた
すると今度は釈迦如来が求めて来たので、最後の一升も差し上げた
さすがにすべてを無くしてみて、いくら仏様とはいえ自分たちが飢え死にしてまで差し上げて良かったのか、夫に申し訳ないと泣き崩れた
そこに夫の須達が戻って泣いている妻から話を聞いた、そして『儂らが飢え死にしようとお前のしたことは仏法僧の教えに適っている、それは良いことをした』と妻を褒めた
それでも何か残っていないかと倉を開けてみると、すべての倉からあふれ出るほどの金銀財宝が満ち満ちていたという、須達は元のように長者になった

これは四升の米の代わりに仏が財宝を与えたと言うことではなく、夫婦の無欲無心の心根からくる仏心を讃えた話である
すなわち無欲無心であれば無限の福徳が自ずと身につき訪れるのだと言うことだ。 楽を得ようと思っても福を得ることはできない
須達のような清浄で無欲であればこそ福を得ることが出来るのだ。」と

これは金銀財宝で豊かさを表しているが、本当は心の満足を財宝に置き換えているのだと思う。
全ての欲心を捨て去ったときに、心の平安が訪れるということだ
この話は今のわが身に照らし合わせてみても理解できる

70を過ぎても毎日現場で14時間働いて、その合間に堕落的な生活をしてみたり
かなわぬ夢を追ってみたり
だが成果として何も残らなかった、そしてコロナがやってきていろんな方面を恨んでみたりしたが良くなりもせず
まさに夢窓国師が言った通りの欲の皮人間、前世も同じことして因果応報
だが思い切ってすべてを辞めてみた 夢も希望も
全てを捨ててみた・・・結果 今日の暮らしがある
先祖のおかげか、神仏のおかげか

断食が終わった後、空気までもが美味しく感じるという、あの感覚と同じである。

そんな風にして得た今の時間を「神様がくれた休日」と呼んでいる。

「今日もこうして生かせてもらったことに感謝 ありがとう」











ある日突然 

2022年10月08日 06時34分03秒 | 雑記
一昨日、仲良しの女友達Y子が競技審判中に突然倒れて搬送された
結果は小脳の脳梗塞、手術後いまも目覚めていない
ただ一週間と言われた酸素マスクは一日で必要なくなったので一縷の光が見えてきた。
彼女は友達の中でももっとも活発で朗らかでリーダーなのだ、同級生の中では一番若い、回復を祈るばかりである。

普段は自分は90までだ100までだと言っているし、それだけの自信も持っているが、いざ身近な友がこうなると自分の考えは希望でしかないことに気づく
私もけっこうやばしい人間なので、身の回りはきれいにしておかないといざと言うとき恥をかきそう
だが、明日どころか25年くらいは平気という思いもあって便利なものは捨てられないでいる
人の寿命と言うものはだれにもわからない、真宗の「御文さん」の一節ではないが「今日とも知れず、明日とも知れず」なのだが

脳梗塞は程度にもよるが一命をとりとめることが割と多い
だが下半身まひとか後遺症が残りやすいのも事実だ、リハビリの頑張りとくじけない強さが回復の助けになる
同じ脳の病気であっても、脳の血管の破裂は深刻だ
もう20年くらいになるが準親友くらいの友達Tは市の課長だった。
酒は全くダメだったがヘビースモーカー、仕事の合間に大好きな缶コーヒーを飲み、煙草を一服と言うとき、突然倒れた
脳血管のそれも太い部分が破裂して緊急手術をしたが1日後に亡くなった
定年前の50代半ばだった。
大学は弟の先輩にあたる法政大学、部長就任で定年延長確実な、田舎では貴重な存在だったのに惜しいことをした
生きていれば今頃は趣味を通じた友としてお互い楽しめたのに、と思う

70年生きていると家族や親族、友の多くの死に出会う
思うことは一日一日、たとえ一時間でも貴重な時間なのだと自覚することが大事だと
残る時間がどれだけあるかはわからない、だからこそこの時間を有意義に使わなければならない
どんなにリッチでも、どんなに貧しくても死は平等にやってくる
この世で経験することはすべて消え去る幻なのか、それともこの世は仮の世界でわれらが生きる本当の世界が死後にあるのか
それもわからない

何もないのなら、この世の喜びも無に等しい、もしも生物の実態が魂であれば(私はそう信じている)
この世での喜びも悲しみも魂の中に引き継がれる、正義も悪も記憶される
その魂を持って、また何かに生まれ変わる
地球に生まれるとは限らない、100億光年の宇宙のどこかの何かに生まれ変わる、魂にとって100億光年も1mも同じだ 1分も一億年も同じだ
時間など人が生きるに便利なように作っただけで、生まれる前も生まれたのちも時間など存在しないのだ
死んだ後に、生まれるならば時間に意味はない
結論を言えば、今の生を美しく見事に生きたい、それだけに尽きる

人生は走馬灯のごとくというが、残りの時間が少なくなるとそれを実感する
でも人間に、おしまいがあるから安心して生きることができる
死を特別視することはない、生きている人間より死んでしまった人間の方がはるかに多いのだから
生きている我らは少数派なのだ、まあ少数派同士で楽しくやりましょうや
「殺さなくても死ぬのに、富を奪ってみてもなくなってしまうのに」
プーチンは愚かだね プーチンだって無くなってしまうのだよ。
美しく、優しく生きれば毎日怯えていなくてもいいのにね。
可哀そうな人だね。




幸せは、お金で買えない

2022年07月20日 12時05分38秒 | 雑記
安倍さんを殺害した犯人の本当のターゲットは何かと問題になった宗教団体のトップだという。
犯人の母親が夫の死など不幸が続いて精神が消耗して、目の前に現れた宗教団体に救いを求めた。
しかし金銭的に不自由無かった彼女は1億円ともいう財産を冥界で苦しむ夫を救うと言う名目で宗教団体に寄進して破産、家族崩壊、犯人も優秀でありながら大学進学を諦めた。持ち金20万、借金60万死を身近に感じたと報道されている
こんなことがなければ安倍さんは今日も元気でいただろう。
因果応報というし、君子危うきに近寄らずとも言う。
安倍さんは際どいところで尊い命を失うことになってしまった。
世界に通用する数少ない政治家で誠に惜しい。
野党にも自民党にも彼に勝る議員は見えない
今朝の新聞では、この宗教団体や派生団体と安倍さんの祖父岸元総理をはじめ政治家の関係が少なからずあったと報道している
選挙は票集めの戦いだ、宗教団体、同業者組合、労働組合は各党が無視できない存在た。



これに関連して岸田総理自民党が安倍さんの国葬を行うと発表した
これについて野党の約半数で反対の声があがっている
しかし9.27に日程が決まりそうだ、するのは間違いない
戦争も選挙も勝たなければだめだ、敗者の正義は通用しない。
過去の総理の国葬は吉田茂総理ただ一人だということだ。

犯人の母にもどる
この人はパニックに陥り易い人であり、自分をコントロールできないのだろう。
誰かにすがって苦しみから逃れたいと言う気持ちが強くて、そこに宗教団体が現れた。
地獄で苦しむ夫を救うには全ての財産を寄進して信心の真を示しなさい、とか言われたのか?

夫は地獄の苦難から救われたのか? 誰にもわからない。
わかるのは現世に残された家族が生き地獄の中で生きていると言うことだ。
犯人も国の行く末に影響力がある人物を殺害して無期は覚悟しなくてはなるまい。
動機には情状が加味されるだろう

家庭を崩壊させ、救いの名の下に財産の全てを取られ、息子を国内トップ政治家の殺害者とした母親は救われたのだろうか?
お金で幸せが買えないことを、この残酷な例で全国民は知るべきだ。
真の宗教家は托鉢以外の金銭をもとめず、また軽々しく救いを与えてくれ無い。
(一般的な宗教でも布施で戒名の位階が決まるのもどうかと思うが、お金持ちが納得ずくで行う布施だし、寺が強制しているわけでないからその程度は問題ではないだろう)

俗人が理解しがたい説教より、地獄も極楽も己のなかにあるのだと気づかせ、自らの力で心細さから逃れることができるように、ヒントを与えてあげるのが真の宗教人の仕事ではないだろうか。