この度の大雨災害で甚大な被害に遭われた能登地方、新潟・山形県境の皆様にお見舞い申し上げます。
一刻も早い日常生活への復帰をお祈りいたします。
***********************************
入門当時から大器と注目していた大の里が、予想にたがわず入門9場所(1年半)という新記録で大関を射止めた(のは間違いない)。
この3場所で2度の優勝、優勝した場所の横綱照ノ富士にも勝っているし、通算でも照ノ富士に勝ち越している(霧島、豊昇龍が一度も勝てない照ノ富士に)
もう大関で留まる力士ではない、ケガさえしなければ横綱も来年には射止めるだろう
幕下10枚目付け出しは、数々のアマチュアタイトルを取った証
幕下は15枚目付け出しの伯桜鵬の一場所通過には負けたが、二場所で通過
十両通過も二場所の伯桜鵬にまたも遅れて三場所だった
しかし入幕のあとは11勝、11勝で二場所で三役小結にスピード出世
小結ではいきなり12勝で初優勝、関脇昇進、先場所は彼なりの不調だったが9勝、そして今場所は二度目の優勝で関脇二場所で大関昇進となった。
この間の成績は、幕下10勝4敗 十両で24勝6敗 幕内5場所で57勝18敗という凄さ、ライバル大関琴櫻でさえ6場所で63勝27敗、大の里は5場所で57勝だから、勝率は.760で.700の琴櫻を上回っている
幕内最高優勝2回、敢闘賞3回、殊勲賞2回、技能賞3回
まさに記録ずくめで相撲界の大谷になろうとしているかのようだ
次は最短横綱を狙う
横綱になったら、大鵬、北の湖、白鵬並みの最上級横綱になってもらいたい
因みに入門以来最短での横綱昇進は、同じ石川県出身の輪島で15場所という記録、大の里が5場所以内に横綱を射止めれば、これも新記録となる。
石川県勢が1.2となれば石川県は近年の相撲大国と言えるだろう
余談だが、貴景勝と同じく、椎間板ヘルニアで序の口まで転落した石川県出身の炎鵬は先場所から再出場となり、二場所連続6勝1敗で、来場所は三段目に上がりそうだ。
十両はケガから回復した尊富士が順当に優勝をして、来場所は幕内復帰が期待される、今の相撲界では大の里に続く大型力士期待の星だ
尊富士を破った嘉陽もこれから面白い存在になるかもしれない
大の里、白熊と同じ新潟能生の海洋高校相撲部出身、三人目の入幕が期待される。
貴景勝は残念ながら今場所をもって引退となったが、大の里の台頭を見て責任を果たせたと思う、椎間板ヘルニアで痛みをこらえての出場を続けた
序の口から始まった苦労人の貴景勝は幕内昇進15場所で大関に昇進した
小結、関脇ともに2場所で通過したが、大関昇進2場所で関脇に陥落、しかし関脇で12勝を挙げて特例で大関復帰、4回の幕内最高優勝をして、横綱昇進のチャンスも2回あったが、当時最強のモンゴル勢に阻まれて横綱にはなれなかった。
まだ28歳と言う若さで、霧島、翠富士と同年、若隆景、若元春兄弟よりも若い一番脂がのった年代だが(病気というか怪我と言うか)には勝てなかった
28歳の大関引退は史上2番目に若い大関の引退だそうだ。
以下はちょうど一年前の9月18日の記事です、初めて大の里の名前を出した
***********************************
前文略
去年の今頃は大関さえ何年もなり手が無いのではないかと思うほど上位陣は体たらくだった。
だが霧馬山、大栄翔、若元春、豊昇龍がライバル心を燃やして競うようになっていきなり相撲界は動いた。
そして霧馬山、豊昇龍のモンゴル勢二人が相次いで大関昇進、またしても日本人力士は置いて行かれた。
だが今場所は若手の琴ノ若が関脇に昇進してきて、新・関脇トリオが誕生した
ここから新大関が誕生かという期待は?である
それよりも、ここで足踏みしているうちに下から活きの良い日本人力士が次々と追い上げて来た。
私が先々場所から名付けた若手三羽ガラス、湘南乃海、豪ノ山、伯桜鵬は十両から入幕2場所で三役を狙える地位まで上がって来た。
残念ながら一番手と見られていた19歳の伯桜鵬は肩の故障で手術を受けるので、早くても来年の初場所までは休場だ。
おそらく幕下からの再出発となるが、まだ入門して4場所目、しかも若くて強い
20歳のうちに幕内上位まで上がってくるだろう。
お互い東西の5枚目、豪ノ山6勝2敗、湘南乃海5勝3敗と良い前半戦だった。
この3人にとどまらない再入幕21歳なりたての熱海富士も7勝1敗、15枚目だから二桁は間違いない。
「優勝できない男」元大関33歳の高安も7勝1敗この二人が先頭を走っている。
幕内だけ見ていてもだめだ、私は毎日幕下上位から見ているが、十両の下位が面白い。
ここにも新・入幕三羽ガラス同様の新十両クァルテットの強者が入幕を狙っている。
一番が幕下10枚目付け出しでデビューした大の里、入門3場所目で十両昇進でこの活躍、今日まで8戦全勝だ
新十両8連勝は佐藤(大関貴景勝)以来だと言うことだ。
あとの3人も天照鵬(向中野)21歳6勝2敗、朝紅龍(石崎)24歳5勝3敗、高橋24歳4勝4敗、楽しみだ。(*高橋は白熊)
さらにさらに幕下6枚目にも大物がいる、尊富士(たけるふじ)24歳
これは序の口から始まった生粋の相撲取りだ序の口から6場所で幕下6枚目
4戦全勝ですでに勝ち越しを決めた、通算成績も幕下以下と言えど36勝3敗と圧倒的だ
ちょっと輪島を思い出すような筋骨隆々、しかも勝負師の顔だ、来場所新十両は、ほぼ確定だろう。
先場所は思いがけず錦木33歳、北勝富士31歳が優勝まであと一歩という活躍をした。
今場所は、もう引退待ちかと思った元大関の高安33歳が7勝1敗、御嶽海30歳も5勝3敗と最近では健闘している。 遠藤32歳も5勝3敗 正代は良くないが時々優勝争いの力士を食うから目が離せない。
若手にも大型力士が控えている、まだ粗削りなので稽古をたっぷりして、相撲を覚えれば活躍できる惜しい力士たち
北青鵬21歳204cm、関脇琴ノ若25歳、金峰山26歳、琴勝峰24歳あたりだ
大相撲の戦国時代はまだまだ続きそうだ、豊昇龍も大関二場所目がカド番になりそうなピンチだ、3勝5敗 大関霧島、貴景勝は共にカド番で、5勝3敗
9日目から大関、関脇、小結同士の上位のつぶし合いが始まる。
今後1年6場所、大関を狙える期待の星は目白押し
その中で横綱になれるのは今後3年以内で1~2人だろう
現在の大関は下からの追い上げで3人とも横綱にはなれないだろう
上記にあげた若手で横綱まで手に入れられそうな力士は現在の番付では、湘南乃海、琴ノ若、大の里、伯桜鵬、尊富士、豪ノ山、熱海富士の中からではないだろうか。 天照鵬も化ける可能性はある。
特に期待するのは湘南乃海、琴ノ若、大の里、伯桜鵬、尊富士だ
最初に幕内優勝そして大関になるのは誰だろうか。
北青鵬も相撲の基本を宮城野親方(白鵬)から学び獲れれば横綱の目はある。
当然、ここに名が無くてもモンゴル力士の強烈なのが出てくる可能性は高い
部屋別で見れば元稀勢の里の二所ノ関部屋、ここには大ノ里が所属
元白鵬の宮城野部屋は伯桜鵬、北青鵬、輝鵬、天照鵬が所属
この理論派の二人の元横綱が新横綱を育てることができるか、楽しみだ。