ショルダーバッグの中を整理していて「おくすり手帳」が目に入った
普段は中身を見ることも無いのに、先日は花粉症でA医院にかかったので、ページをめくった。
普段はB医院ばかりで、A医院へ最後に行ったのは平成28年の夏だたことがわかった
「なるほど」おくすり手帳というのは病気の履歴にもなって、ある意味「病気歴手帳」ともいえる、そんな風に思っていたら、パスポートにそっくりだと思った
近年のパスポートは手のひらサイズだが、昔のは、おくすり手帳サイズだった
A医院でのことを思い出した
受付には感じの良い30歳前後のお嬢さんと、ふつうのおばさんの二人が居た
「どうされましたか?」と若い方が聞いた
「目がかゆく、くしゃみ、鼻水、寝る時は鼻づまりで」
「熱はありますか」「ありません」
「じゃあ、お熱を測って、このアンケートを書いてください」
熱は、相変わらずの35.5度、症状や履歴のアンケートと一緒に出した
それから待ち時間の間、すぐ比べたがるのは私の常
A医院、B医院を比べて時間つぶし、A医院の方が出来たのは新しくて10ねんまえくらいかな、B医院も建て替えたが、もう30年くらいたつのか
A医院は山の手の静かで小さな林の中にある平屋の医で入院病棟はない、B医院は住宅街の県道沿いにあって三階建てで入院病棟もある
かっては最終老人の福祉的面も持っていたが、代替わりしてそれはやめたらしい。
B医院の患者は80歳前後の高齢者が多い、A医院を見たら50~70代だった
先生はどちらも60歳くらい、A先生は優しい口調、B先生はべらんめえ口調で対照的、B医院は先代の先生の時から70年の付き合いがある主治医的な医者
婦長は前に住んでいた家の隣の奥さん
A先生は地域の同じ会に入っていて、一時飲み友達だった話やすさがある人、新潟市の出身なので新潟の友達に共通なのがいて、その話から親しくなった。
B医院の待合室は狭くて、廊下にも椅子を置いて対処している、遠く隣町からも老人が来るくらい老人の、お助け病院になっている
A医院の待合室はわりと広くて、すべて木でできている
吹き抜けになっていて天井が高く、広い窓が二方向にあって外の緑が見えて開放感がある、森の中に居る感じが良い。
ただ一人感じの悪い看護婦が居て、
「アレルギーは無いと書いてあるけど、以前ここでアレルギーの薬を使ってますよね」といきなり高飛車に来た
感じ悪い人って、話す前から感じるんだと改めて思った
「いや?覚えないし、アレルギーが原因で医者にかかったことはないけどね」
「今日はどうしたんですか」
「目がかゆくて、くしゃみ鼻水・・・」
「花粉症ですね 薬をもらいに来たんですね」、言ってる意味がわからん
「それは・・・先生に診てもらってからでしょ」
それに答えず、大きな体をバタバタとゆすって医務室へ戻っていった
その後は、先生とはコロナの始まりから会っていなかったど、お互いなつかしくほんの2分ほど世間話をした
これからも、またお付き合いを」と言ったが、医者とのお付き合い無しで自然に健康でいられたら幸いというもの
但し、化学薬品の市販薬を買って飲むくらいなら医者に任せた方が良い
家の中で誰も見ていないうちに亡くなると面倒なことになる
そんな家族が言っていたが、警察が来て家族一人一人が事情聴取されて、たいへんだったという。 変死扱いというやつだ。
医者の死亡診断書が無ければ安心して死ぬこともできない時代
医者嫌いだが医者とは仲良くしておくのが大事だと思った。