これは、道尾先生のデビュー作だったのですね。
なるほど…、
どうりで、よくよく勉強されて、よくよく練られた作品だな~ と、感心した次第です。
ちなみに、こちらは、第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞されました。(拍手!)
ジャンル=ホラー小説ということですが、
天狗が住むと言われる 山あいの村での小学生失踪事件,
背中に眼が写った人の不慮の死連鎖,
村の民宿に飾られる東海道五十三次の絵と 民宿を営む主人の悲しい過去,
・ ・ ・
これらの事件に、道尾先生+大学時代の友人である霊研究探偵と その助手が挑むという内容です。
さすが、道尾先生の勢いを感じさせる作風で、
現在の道尾作品とは、またちょっと違った感じで新鮮でした。
また、表向きは ホラー小説ですから、ホラーのテイストも折込済みで、
ワタシは、たまたま読んでいて真夜中に 東海道五十三次の挿絵(沼津)が現れた時は、
さすがに ドキっ!としましたが…(怖)
そういえば、確かに、道尾先生の初期の頃の作風って、ホラーっぽい…?! と思っていたんです。
そっか~
そもそもは、ホラー作家として、デビューされたんですものね。 (納得)
正直なところ、ワタシは 最近の道尾作品の方が好みなのですが、
こちらのデビュー作は、十分に面白かったです。