へぇぇ~~
三浦しをん先生、今度は、「林業」に着目されたのですね。
とても新鮮な世界で、おもしろかったです。
しかも、今回の主役、勇気くんは、高校卒業したてで 研修生として(自分自身、置かれた状況を全くわかっていないまま)
神去(かむさり)山で林業の世界に放り込まれたという、
いわば、林業ビキナーの視点から、勇気くん自身が綴った体験記です。
ちなみに、題名の「なあなあ」とは、
“ま、焦らないで、ゆっくりやるべよ。” という感じの のんびり気質の方言です。
そのため、この作品に登場する人々(勇気くんの仕事仲間の大先輩たち,その家族や関係者)
は、基本的に みーーんな いいお方♪
現に、最初の頃、勇気くんは、林業生活が嫌で嫌で仕方なく、逃亡を試みるものの
断念(笑)。
でも、1年経つと、神去山に どっぷりと染まって、山男として生きていくことを望むようになるという変わりよう。
いいですね~。
こーゆー、ハッピーなストーリー。
本全体が、「なあなあ」って感じで、好きです。
でも、その反面、つくづくすごいな~と感心するのが、
三浦センセイの観察眼!
山に宿る神様とか、林業主体の地方ならではの風習とか、行事とか…、
読んでいて、「へぇぇ~。」と、初めて知ることばかり。
みそぎのシーンなんて、とてもリアルで、
“まさか、三浦センセイ自ら、みそぎ体験なさいました…?(汗)” という感じでした。
勇気くんの必死さには、笑えました。 へへへ。
(ゴメン~~!)