めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

白馬山荘殺人事件(東野 圭吾)

2011-05-29 21:53:18 | 本(普通) た・な・は行の作者

ペンションで亡くなった兄の死の真相を求めて、女子大生2人が白馬山荘へ挑む、
という筋立てで、そのペンションでは泊まった客が、毎年1人ずつ亡くなっていく・・・
という展開に従って進んで行くミステリーです。

ペンションならではの部屋割りが、密室殺人か? はたまた青年のノイローゼによる自殺か?…
というところから、一連の事件の繋がりが明らかにされてくるのですが、
ペンションの各部屋にマザーグースの詩が引用されていて、ここに真相を解く暗号が隠されているという仕掛け。

読んでいる途中に知ったのですが、この作品は東野先生の ごく初期のものということで、
正直言って、最近の東野作品(例えば こちら)より、よっぽど良く出来ています。
登場人物も、ペンションの常連客とスタッフだけに限られているので、分かりやすいですし。

東野先生が、すごーーくよく練られて執筆されたというのが、伝わってくる作品で、
なんだかかえって新鮮でした。
最近は、売れっ子になり過ぎてしまって、お疲れモードなのでは…?!
コメント
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