なぜか欠かさず読んでしまう、薬丸作品。
このところ、不調(?)の気配が漂っていたよーな感じでしたが、
今回の は、どうして なかなか… 本来の薬丸節が戻ってきたように思いました。
主人公=捜査1課の刑事(蒼井)も、追われる 連続殺人犯(榊)も共に、
余命いくばくもない 末期癌患者同士。
という、2人ともそれぞれが限界まで 何を求め続けるのか… ?! という
人生を締めくくる価値観に焦点を当てた 展開となっております。
まぁ、それだけに、ミステリーにありがちな“期限”が 更に緊迫している分、
ところどころの 強引さ=不自然さ(?)は、若干否めませんでしたが、
勢いで読んでしまえば、総括して及第点なのではないかと・・・。
1冊読み終えてみて、全体の印象が まぁまぁということであれば、
どうやら、本来の薬丸センセイの持ち味が 復調されているのだ♪ と、
好意的に解釈したいところです。
現在も 薬丸作品を1冊予約しているので、楽しみになってきました o(^-^)o