めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

さがしもの(角田 光代)

2016-07-18 21:46:18 | 本(まあまあ) か・さ行の作者
いやはや、安定の角田作品。
もともと、ワタクシめ… 短編集って あんまり好みではないのですが、こちら は良かったです!

いんや…
一層、角田センセイの力を実感させられたと 申しましょうか。

ちなみに、内蔵作品は 下記の9編です。

1. 旅する本
2. だれか
3. 手紙
4. 彼と私の本棚
5. 不幸の種
6. 引き出しの奥
7. ミツザワ書店
8. さがしもの
9. 初バレンタイン

9つも角田ワールドを楽しめるのにもかかわらず、とっても薄いボリュームの文庫本。
よくぞ、これだけの短編の中で あまり短編であることを感じさせない、多彩なシチュエージョンと展開と… エトセトラ。
短編 イコール 物足りなさ、と思っていた ワタクシめの偏見を見事に覆してしまう 9作品でした。

どれも、等身大の登場人物や 身近に起こりそうな題材を取り挙げているので、思わず 9色の角田ワールドに惹き込まれてしまいました。

それに、角田センセイの「あとがき」も とってもいい!
角田センセイの人間味が感じられて、好感度がますます上がっちゃいました。
コメント
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