めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

女系の総督(藤田 宜永)

2014-09-12 22:19:52 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

も、も、も、も、… もぉおぉーーーOh☆
滅茶苦茶、おもしろかったです! (´ω`人)
ほんと、 のめり込んでしまいました。

確か、ワタシは 犬顔ダンナの買ってきた文春に載っていた 書評 をメモって、
図書館の予約を入れたにすぎず、…
そもそも、この 驚愕の事実 に度肝を抜かれるほど、ノーマークだった 藤田センセイ…(滝汗)
(しかも、ついぞ 先日、奥サマの著書を読んだばかりだったのでした…。)

いやーーーーー  (´ー`* ))))
大変失礼いたしました。
こんなに、こんなに 面白い作家さんを存じ上げていなかったなんて…
これからは、片っ端から読みますね!

さて、かんじんの本題の方ですが…
今回の舞台は、門前仲町の女系一家の森川家。
その大黒柱というか…、お父さん亡き後に お家を継いだご長男の崇徳さん。
自分の身の回りは、姉妹、生まれる子供たちもなぜか女ばかりという…、
典型的な『女系』の血筋(?)なのか、求心力なのか…
まぁ、ひいては このモテモテの人柄がトラブルをも引き寄せてしまう事になるのですが、
その一連のドラマが、本当に細やかにお見事に描かれていて、読みながら 「ぶはっ(笑)」となったり、
「う、うーーーん…(こういう描き方をなさるのか~、深い!!)」と 感心させられたり…。

とにかく、長編ですが、崇徳さん+森川家+関わる人達、全てが 魅力的なので、
読み進めるほど どんどん引き込まれてしまいます。
さり気なく 次々と起こる揉め事が、等身大で ありがちなだけに、興味深いんですよねぇ~(笑)。
 ↑(おばちゃんの好奇心の特性ということで…)。(*^▽^*)ゞ
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八月の六日間(北村 薫)

2014-09-07 22:45:46 | 本(よかった!) か・さ行の作者

これ って、本当に “あの!”(直木賞作家=)北村センセイがお書きになったの… ??」
と、何度も確認してしまいました・・・。
だって、だって…
とーーーっても、 ラブリー♪ なん で・す・か・らーー(声大) (≧ε≦o)

でも、ほんとの ほんとに 北村センセイ・著! なんですね。
だって、 この 力の入れよう…(驚) !!

とても、とても 良かったです!
たぶん 「わたし」 の設定が、程良く 読者を共感させる 等身大だから… ?!
“ここぞ!” という頼れる後輩であり、程良い距離感の理解者である藤原ちゃんがいて、
山歩きの先々で付かず離れずの オトモダチとの出会いの温度感が、後腐れないのも良いから… ?!

ワタシは全く山にも自然にも 興味皆無のヒトですが、この本は 読みながらとても楽しんでしまいました。
どんどん引きこまれていく臨場感は、やはり 直木賞作家の力量ですね。

随所に 筆力を感じさせてくれる表現や描写も、文学的に また楽しくて、
二度読みの“おさらい” をしてしまいました。
おっと・・ ヾ(´ε  `;)ゝ
これぞ、 一粒で二度おいしい… って、
どこぞのキャラメルの キャッチコピーにありましたっけか… ?(笑)♪
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ソナチネ(小池 真理子)

2014-09-05 22:19:24 | 本(普通) か・さ行の作者

なるほど…
これ は、あらかじめ知っていたら 絶対に読まない官能小説のジャンルでしたか…。
でも、さすが 小池センセイ、読んでいくにつれてどんどん“小池World”に引きこんでくれまして、
だんだんと 抵抗ある官能系ということを忘れて、結構楽しませてもらいました ( ・∀・)

ちなみに、内蔵されている7編とは、
 1. 鍵
 2. 木陰の家
 3. 終の伴侶
 4. ソナチネ
 5. 千年萬年
 6. 交感
 7. 美代や
以上です。

まぁ、… いずれも それなり~~~に、アダルトな男女の 表面化しないむしろ“大人の世界ゆえの”
裏面と言うか、“察してやってください調”(?)というか… の男女の心(+身体)のかけひきと営みですね…。
まぁ、官能小説「系」ですから。

その点、No.7 なんかは、私はおもしろかったと思います。 が、怖いです…。 女って・・(汗)
この辺り、小池センセイの筆力=「さすが!」という感じで やっぱり 7編の中では、最も好きでしょうか。

あと、No.6 あたりも ヘンなひねりがない分、純に伝わってきて 逆に印象的でした。
7編の中では、気に入った方です。

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