新入社員研修や接客研修でしつこいぐらい言うことの一つに「視点は相手」がある。
新入社員研修では「報告は(自分の報告したい時に話したいことをではなく)上司の聞きたいことを上司の求めるタイミングで行うこと」、接客研修では、「お客様がしてほしいことを察して自ら動くこと」が大切であると伝えている。
就職活動も同じ。
学生との面接で、「内定もらっても今選考が進んでいる企業は最後まで受検します」という学生にちょくちょく出会う。
で、聞く。
「へぇ~内定もらった会社は第一希望じゃないんだ」
すると、「いいえ、第一希望です」と返答。
で、さらに聞く。
「じゃ、他の企業の選考は断わればいいじゃん!」
すると、「途中で投げ出すのはよくないと思います。最後までやり遂げてすっきりした気持ちで就職活動を終えたいんです」と堂々と答える。
物事を途中で投げ出さず最後までやり遂げる=なかなかよろしい
とは残念ながらならない
選考を受けるということは、それが面接であれ筆記試験や適性検査であれ企業側の『誰か』がそこに関わることになる。他社に行くことがわかっている学生の面接や試験に関わる人事担当や経営者の立場は?
選考が進んで(入社する気のない会社から)内定もらってしまったら、自分が内定をもらったことではじき出された『誰か(別の学生)』の立場は?
「無理だとは思いますが、憧れの企業なので最後までチャレンジしてみたい」とか「迷っているので続けます」なら理解できる。
でも、行かないことが決まっている会社の選考はきっぱりと辞退してほしい!
何事も視点は相手!