女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

仕事に喜びを見出そう!

2010-07-06 | インポート

 久しぶりに「研修事務局」という立場で2日間の研修に参加した。対象者は「幹部候補者」。その導入部分で「仕事に喜びを見出そう!」というセッションがあった。

仕事に喜びを見出すための視点は4つ。

視点 熟練」 ・・・今までできなかったことができる。腕をあげる。より上手くより早くできるようになる。

視点 「達成」 ・・・目標がクリアされた。困難を乗り越えた。

視点 「発見」 ・・・探していたものが見つかった。悩んでいたことの解決案が見つかった。

視点 「貢献」 ・・・自分の仕事、自分の存在が『誰か』の役に立っている。

ここまでは「確かにそうだな、ふむふむ・・・」程度の気持ちで聞いていた。そのあと講師はこう続けた。

「これらの4つは全て『考えて』なければ得られへん。何とかしよう、成長しようという気がなければ熟練の喜びはない。よっしゃこの目標絶対クリアするでぇ~という気持ちがなければ達成の喜びはない。なんとかしたいと悩んでなければ発見の喜びはない。誰かのためになりたいと思ってなければ貢献の喜びもない。要は、仕事に喜びを見出せるかどうかは会社がどうとか上司がどうとか関係ない、自分しだいやぁ~!なんも考えんとぼ~っと生きていくんかぁ?」

講師の言葉がおそらく受講者の心に響いたのだろう、研修室の雰囲気がピーンと張り詰めた。このセッション以降受講者が研修を自分のことと捉えて主体的に関わろうとする意識に変化した。

 研修を企画する際、幹部候補者とは言うものの年齢は30台から50代後半までまちまち。会社の体制に対する不満も抱えるメンバーが多かったため、正直2日間の研修でどこまで当初のねらいである「幹部候補者としての意識を高める」に近づけるか不安だった。もちろん、2日の研修で彼らの意識が180度変わって実践力が高まったかというとそうではない。(そんなことはあり得ない) でも、2日の集合研修という限られた時間、外部講師と言う条件下で到達できる最高のレベルに近かったのではないかと思う。

受講者の状況を見守ると同時に自分自身のあり方を振り返った。今の自分は「よりよい自分になろうという強い信念を持っているか」「少々困難な目標を自らに課しそれに対してがむしゃらに取り組んでいるか」「『何か』『誰か』をなんとかしようと悩みに悩んでいるか」「誰かの役に立ちたい、してもらってきたことの恩返しために日々活動しているか」・・・などなど

苦労したり悩んだりした分だけそのことを乗り越えた時の喜びが大きい。わかっていたはずのことを再確認した貴重な研修だった。