女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

笑顔に出会えてよかった・・・

2010-07-14 | インポート

昨日研修の報告のためにある会社を訪問した。受付でベルを鳴らしたら、

パタパタと急いで受付に走ってくる足音とともに

「いらっしゃいませ

ととびっきりの笑顔で迎えられた。受付をしてくれたのは私と同年代。お世辞にも「若い女性」とは言えない。それでも、笑顔って美しいな感じいいなうれしいなと思う。

 実は彼女は先月実施した一般職社員のビジネスマナー研修の受講者。「いらっしゃいませ」のあと、「笑顔で頑張ってますよ~」と言いながら打ち合わせブースにし、感じよく冷たいお茶を出してくれた。

 この会社は居心地がいいからか女性社員の社歴はかなり長い。いわゆるベテランさんばっかり。こういう企業に対してビジネスマナー系の研修をすると、「なんで私ら女ばっかりやらされるねん」とか「今更なに?全部わかってるっちゅうねん」という態度がありあり。講師側からすると極めてやりにくい。またこれらのベテランさんは社内事情や担当業務に精通し、ちゃきちゃきと仕事もこなすが弁も立つ人が多く、それゆえ上司ですら彼女たちに毅然とものを言えず、「もうちょっと愛想よくできへんかぁ・・・?」と心の中で思いながら気をつかって言えない会社が多い。この会社も例外ではない。

 このような状況で研修をする場合にポイントにしているのは2点。

一点は、ベテランであるがゆえに周り(上司でさえも)が気をつかって言えない彼女達の表情や態度の問題点をできるだけズバっと指摘すること。表情が硬い、話を聞く態度が良くない、腕組みや足組などを指摘し、「ベテランさんになったら自分ではそんな気はなくても周りは気を遣うもの。周りに気をつかわせないように気をつかう可愛いおばちゃんを目指そう」というメッセージ。

もう一点は、ビジネスマナーアップをはかり応対力をあげることはよりよい人間関係をつくることにつながりそれは自分に返ってくる。会社のために頑張らなくていい。自分のためにやろうというメッセージ。

 笑顔には笑顔が返ってくる・・・。受付に出てくれた彼女の笑顔にこちらもまた笑顔で打ち合わせに臨むことができた。