三重に住んでいる母が久しぶりに泊まりがけで出てきた。「せっかく出てきはったんやから、よかったら行っておいでや!」とウチの社長から紹介してもらった東大阪の温泉に行って、これまた久しぶりに一緒にお風呂にはいった
「お母さん、背中流そか?」と声をかけ、久しぶりに向き合った母の背中。もともと色白でいわゆる「もち肌」の母。70歳を過ぎても相変わらずきめ細かくて綺麗な背中・・・でも、一回り以上小さくなった小さく弱々しい背中がそこにあった。私が就職した頃は、洋服のサイズは13号。アパレル会社のLサイズ事業部に配属された私が社員価格で購入した13号の洋服がぴったりだった豪快で張りのある背中は歳を重ねすっかり小さくなった。
「背中の真ん中のところは自分では手が届かへんから気持ちええわ・・・。ありがとう」という母に、「いいえ、どういたしまして」と言いながら、不覚にも泣きそうになった。
思えば今の私の歳に旦那を肺がんで亡くして未亡人となり、嫁入り前の娘2人抱えて心細い思いをしながら生きてきた母。いろいろ苦労や心配かけたなぁ・・・。
これからできる限りの親孝行をしようと誓った一日だった