女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

シンデレラコンプレックス

2011-06-03 | インポート

 

             シンデレラコンプレックス

 

 とは、 

 「(困難な状況に陥った際)誰かがその状況から自分を救い出してくれる」「誰かが自分の人生を変えて

 くれる」のを待ち続ける女性の潜在意識にある『依存的願望』

 のことを言う。

 

 プライベートな場面では時にこの「依存的態度」が男性の「守ってやりたい願望」を刺激し、

 

「よっしゃ、よっしゃ、ウイやっちゃ。わしが守ったろ!!」

「お前はオレがおらんかったらどうしようもないねんなぁ~

 いわゆる「可愛い女」 として好意的に受け止められる。

 

 しかしながら、ビジネス社会 は違う。依存的な態度がプラスに評価されることはない。

 依存的願望 ⇒ 「受身な取り組み姿勢」「責任をとるべき場面で逃げる」 ⇒ 重要な仕事は任せられない ⇒  

 補助的な仕事しか任されずそれなりの評価に甘んじる 

 が現実。

 

 これらが

 (上記 補助的な仕事しか任せられない) ⇒ 職種や配属先が限定される ⇒ 活躍の場が狭くなる ⇒ 就職

 先が限定される ⇒ 就職が決まりにくい ⇒ ・・・ 

  

 まさに、女性社員の活躍の場を阻み女子学生の就職率の低下をまねく要因になっているのではないか。

 

 採用面接の場面に置き換えると、「面接」は自分という商品を企業に売り込む場。企業のトップや採用担当者をその気(買う気)にさせるために与えられた貴重なプレゼンテーションの場。

 

 にも関わらず、

  

    「言葉につまってずっと黙ったまま」「うまくプレゼンテーションできなかったと落ち込む」「感情が高    

     ぶって泣き出す」「話を振ってくれるのをひたすら待つ」などなど・・・

これらは全て面接官に「言葉を続けてもらう」「話をふってもらう」「別の話題にふってもらう」ための依存的な態度。もちろん、これらは女子学生に限ったことではなく、意図的(そうしてもらおうと意識して)でなく無意識のものだとは思う。自分も「女」なので女子学生に対する見方がシビアなのもあるが、

「で?(何が言いたいの?どうしたいの?)」

と思うのは女子学生に多い。

 商品を売りに行っているのに、バイヤーに

 「で、何を売りたいの?」

 もっと言えば、

 「で、今日は何をしに来たの?」

 と言われるようで売れるはずないじゃん。

 まして自分という商品は世の中に一つしかなく、しかも高額(売りにくい)なんだよ!

 

自信満々で行ったプレゼンテーションに対して思うような反応が得られず落ち込むこともある。緊張して言いたいことが充分伝えられないこともある。

でも、だからと言ってその場を放棄する(上記の依存的な態度や姿勢)のではなく、少なくとも与えられた時間内は何があっても最後までその場をやりきることが大切。

まずくなった空気を自分の力でなんとかもとに戻そうとすること。離れていった流れを自分で引き戻そうとすること。

 誰かになんとかしてもらうのではなく自分で何とかする。誰も助けてなんかくれない!

 誰かに何とかしてもらった時点で負け。面接担当者からフォローされた時点で負け。

 先日も自社の採用面接で、プレゼンテーションに失敗した口惜しさから泣き出し、その後最後まで会話もままならなかった女子学生がいた。礼儀正しく、落ち着いた状況であればきっときちんとしたやり取りができたんだろうな・・・

 

 エレベーターで泣きながら帰る彼女を見送りながら思った。

 

      「ごめんね、厳しいこと言ってでも、ビジネス社会は学校じゃないし、採用面接は模擬面接の授業じ 

      ゃない。何があっても自分に与えられた時間を自分の力で乗り切る強さが必要なんよ!」