昨日会社のメンバーでゴルフに行った。帰りの車の中で後部座席に座っていた入社5年目の社員(男)が、突然こんな質問を投げかけてきた。
「女の人ってなんのために働くんですかねぇ」
企業の採用活動のサポートをしている我社は今ちょうど採用活動の大詰めの時期。企業のほしい学生に「御社でお世話になります!」と言わせるかどうか?という正念場を迎えている。これは、彼が自分の担当している会社の採用をサポートする中で、「大勢の学生と会い」「面接で話しを聞き」「企業の経営者と一緒に学生をくどいていく」過程で感じた女子学生に対する素朴な疑問だと言う。
この質問を彼が投げかけて以降、その日の夕食場所「銀閣」(京都のラーメン屋でむっちゃおいしくておすすめです)に到着するまで、ず~っとこの話題で盛り上がった。
私は、「女子学生だったころ何を考えて就職活動をしたか?」「転職を繰り返していた頃何を考えていたか」「もともと職業意識そのものが低かった自分が今に至るまで」など『女』という当事者の経験から発言。
採用事業部の責任者である役員(男)は、採用担当者として「女子学生」の特徴を知った上でどのように対処するかという業務上のテクニック論や、彼の人生の中で知り合った女性から見聞きして得た教訓を。
質問を投げかけた本人は、「個人的には、男によっかかって生きる女性ではなく自立した女性が好み」という自身の女性観から・・・。など、それぞれがそれぞれの立場で思うことを言い合いながらの楽しい時間だった。
結論らしい結論は出なかったが、女性の職業観はつきあう男(好きになった男性、結婚した相手など)によって変わる。だからと言って仕事に対してええ加減なわけではなく、その時、その瞬間全力投球する傾向が女子には強い(だから「これや!」というものが見つかった時の女の集中力はすごい。特に「これや!」という対象が尊敬する人や好きな人の場合、ものすご~い力を出す。これが『THE女』なのだと私は思う。( )内は中村の私心)。こんな感じに話がおちつきかけたころ目的地の「銀閣」に到着した。
たった一言の投げかけによって脳細胞が活性化され、早起きと日中の運動で襲ってきていた眠気が一気にどこかにいってしまった。今回やり取りをしていていくつか気づきがあった。「自立した女性が好き」と言った社員にすかさず「自立した女は言うこと聞かへんでぇ~」と突っ込みをいれたら、間髪いれずに「でも、それは男しだいだと思います」と毅然とした表情で返答が・・・。最近社内でも若手リーダーとしての自覚が感じられる彼の堂々とした発言にちょっと頼もしさを感じた。また、20代、40代男性の女性観、彼らから見た女性の職業観を知ることによって、6月に依頼を受けている講演で話す内容が明確になった。「女性の積極的な活用」テーマの90分の講演なのだが、正直何を話そうか決めかねてもやもやしているところがあった。それが明確になった。
ディスカッションの効果を実感した出来事だった。ディスカッションすることによって、「脳が程よく刺激されて楽しい」「その場にいる人間の価値観や考え方など表面的な会話ではわからないものが理解できる」「意見をぶつけ合っているうちに、新しいアイデアや発想が次々沸いてくる」
それもこれも、最初は誰かの何気ない投げかけの言葉からはじまる・・・。
まずは、「ねぇねぇ、僕(私)○○と思うんだけど、どう思う?」と口に出すことから始めよう!全てはそこからスタートする!!