女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

20年変わらず・・・

2010-11-09 | インポート

 20年ほど前、大阪の難波にある(厳密に言えばあった)大学進学予備校でスクールカウンセラーをしていた。仕事柄昼食時は学生との対応に追われることが多く、遅めの昼食を1人でとることがほとんどだった。

 当時気に入ってよく行っていたのが、難波駅に直結した商業施設なんばCITYにある「 カフェ ド ミンガス 」という喫茶店。英国風の内装で紅茶のメニューが豊富。リーズナブルな店ではないが、ケーキやランチもおいしく、何より奥まったところにあっていつ行っても(時間帯がランチタイムのピークを過ぎているということもあるが)ゆっくりと時間を過ごせるのがいい

次の日の早朝テストの問題や保護者との三者面談の進め方を必死に考えることもあれば、気に入った雑誌をみたりぼーっと物思いに耽って時間を過ごすこともあった。当時の私にとって、「ホッ」と気を抜くことができる貴重な空間だった。

 その予備校で働いたのは約1年。転職をして以降その店はもちろんのこと「難波」で買い物や食事をすることもなくなった。

で、今日。

13:00に難波でアポイント⇒難波でランチ⇒どこに行こうか?と考えた時、ふっと「ミンガス」が頭に浮かんだ。とは言え、競争の激しい時代。20年も前の喫茶店が今も存在している確率はそうでなくても低い。まして、ここはなんばパークスができて様変わりした難波界隈。

「別の店に変わってるんやろうな?」「あるわけないわなぁ・・・」

と思いながらその場所に行ってみた。

と、

20年前とほとんど何も変わらない状態でその店はあった。外観も内装も、女性スタッフのユニフォームもスイーツ類も・・・。

↓ぼやけて見にくいけどお店の外観です!

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それだけでも充分びっくり! が、さらにびっくりしたことがあった。

見慣れた姿がそこにあった。

当時店で働いていた女性スタッフの中で1人だけむっちゃ記憶に残っている女性。テキパキと仕事をこなしいつも元気で顔立ちのはっきりした女性。スタッフの中では年齢も高め!? あとの女性たちは「その他女性スタッフ」としか印象にないが、その人だけは顔、動作、声に至るまで鮮明に覚えている。

その女性が当時と同じようにキビキビと元気に働いていた。

思わず、声をかけた。

私「すいません以前からこちらにいらっしゃいますよね?」

※声をかけたものの「ムッチャ昔から働いてません?」とも聞けず・・・

女性「はい。20年も前から働いてます!」

※ここでホッとして、声のトーン上がる

私「そうですよね!実は私も20年ほど前近くで働いていてよく来てたんです今日ほぼ20年ぶりに来たんですけど『あれっ(いてはる)!!』と思ってうれしくなって」

女性「覚えてくれてはったんですか?うれしいです 20年、あっという間でした」

とびっきりの笑顔で応えてくれた。

20年・・・。あっという『間』と言うにはあまりにも長い。少なくとも私にとってこの20年はいろんなことがあった。働く場所も、仕事の内容も、住んでいる場所も、住んでいる人も変わった。

「変わらない」ことが必ずしも『いい』とは思わない。しかしながら、何かを継続するのは簡単ではない。そこには、周りから必要とされ続け、自分の『意志』を持ち続けることが必要だから。

そんなことを考えさせてくれた

 


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