チェロ弾きの哲学ノート

徒然に日々想い浮かんだ断片を書きます。

私の名刺(3)

2012-06-20 16:08:59 | アイデンティティ(自分)

私の名刺(3)

 日常をデザインする哲学庵 
  庵主 五十嵐玲二 
 ・ 水の惑星地球のポテンシャルの永続性の哲学
 ・ 生物多様性と文化多様性についての哲学
 ・ 人類がたどった農耕文化と家庭の哲学
 ・ 輝ける命・健康についての哲学
 ・ 芸術・文化創造のための哲学
 ・ 世界の子供たちの未来のための哲学

 人類がたどった農耕文化と家庭の哲学
 
 農耕文化、特に小麦と稲作によって、人類は余剰の食料を手に入れることを可能にし、麦や米は、栄養価が高く、パン、ご飯、ビール、お酒に加工され保存可能である。 これにより、農業従事者以外の食料を供給し、都市国家を維持することを可能にした。 都市国家は、灌漑工事、青銅器文化、鉄器、文字、武器、宗教行事、都市建設へと発展した。 小麦、稲は二大穀物であり、過去の文明に於いても、小麦か稲が、主要な作物であり、文明を支える原動力であった。

 主要作物の第3位は、トウモロコシである。玉蜀黍は、第二次世界大戦で、アメリカが勝利した一つの要因とされている。 玉蜀黍は、人も食べるが、家畜の飼料(特に冬期間)として、重要であり、これによって牛肉、鳥肉、ミルク、チーズを米国市民が現在のように、たべるようになった。 一般市民が、自由に肉やミルクを通常食とした社会が、初めて誕生した。 (狩猟社会や牧畜民は、毎日肉を食べているように考えられるか、獲物が捕れるのは、時々であり、家族の飼っている羊の頭数は、血の1滴もむだにせず、生活必需品のために羊を売り、ストイックな食生活が、精一杯である)。

稲、小麦、大麦、アワ、キビ、ヒエ、トウモロコシ、サトウキビ等の最重要作物は、イネ科の植物である。 この中で、単位面積あたりのカロリー生産高の最も高いのは、サトウキビである。

 主要作物の4位は、大豆ではなかろうか。 マメ科の植物は、根粒菌によって、空中窒素を固定し、タンパク質の豊富な豆となるため大豆と米(胚芽米)で、栄養のバランスは取れる。 ここで、大規模農法で、農薬の問題、ハイブリッド(一代雑種)の種のつくるための、雄性不稔を母にするための、遺伝子組み換え、穀物メジャーによる種子支配の問題の詳細は、別の機会とします。

 家庭とは、何か。 この問題を考えるには、人類、チンパンジー、ゴリラ、オラウータンの家族(群れ)に於いて、父親、母親、子育て、食べ物の確保、家族の安全の確保のついて比較しながら、家族とは、夫婦とは、子育てとはについて、考える。
ゴリラは1夫多妻、チンパンジー多夫多妻(乱婚的)、オラウータンは、一夫一婦であり、子育ては母親が行う、人類は、一夫多妻と一夫一婦の混合である。
ゴリラの家族の父親のエサ場の確保、家族(群れ)の安全の確保、子育て支援、を行なっている。母親は、出産、2~3才位まで、つききりで子育てを行う。

 人類の場合、更に、言語、文字、過去の文化遺産、社会制度、職業訓練などを成人(この場合の成人は20を意味しない)するまで、子育てを行う。 人類の本来の家庭、夫婦をあり方と現在の法制度上の家庭、夫婦のあり方と、自分の育った家庭、両親夫婦、自分自身の夫婦、家庭の現状とあろうべきと考える姿は、意外と難しいことがらである。


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