忘れた頃に被災ネタ。
このことは、自分がしっかりと覚えておうと思っていたことです。
住民による復旧作業の間、みなさんには、わが家の庭の木陰やテラス、屋根のひさしの下などで、休憩していただいてました。
庭にブルーシート広げて、荷物置き場にしたり、トイレや水道もお貸ししていたので、大勢が出入りされ、庭はかなりとっ散らかってました。
ワタクシ、こう見えてもガーデナーの端くれなので、庭にはそれなりに手をかけてましたが、非常時ですから、そんなこと言っちゃおられません。
10日過ぎてからは重機も入ったので、住民による現地本部も解散。
翌日からは区のボランティアセンターへ運営を引き継ぐことになった最終日のことです。
解散したあと、うちの庭を見やると、きれいに整理されています。
鉢はちゃんと並べられ、倒れかけていた支柱も元通りに。煉瓦の上は掃き清められてました。
誰かが整理整頓してくださったに違いない。
それも『きれいにしときましたから』なんてひとことも言わずに。
酷暑の中の作業ですから、一刻も早くシャワーを浴びたいだろうし、ビールをゴクゴクしたいだろうに(成人限定)
それを、最後に他人の家の庭をそっと整理整頓してから立ち去るなんて!!
ワタクシ、じわ~んと感動しました。
受け入れる側はそれなりの負担は覚悟の上。いや、覚悟というほどでもない自然な成り行き。
こんな状況下で『使ったあとをきれいに』をそっと奥ゆかしくやってくださる方がいることに、心温まりました。
被災から一ヶ月。やっと土砂に埋まっていた砂防ダムが見えてきました。