Evergreenでちょっとsilverなdiary

人生100年時代といえども後半戦。好きなものはアレコレ・・・本、映画、観劇、ガーデニングに食べること。

女王陛下のお気に入り

2019-03-24 | カルチャー

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友達と一緒に映画に行って、感想を語り合いながらおしゃべりするのはとても楽しいひと時です。

・・・・が、お互いの都合が合わずに、観たい映画を見落とすのはもったいないので、そんな時はサッサッとソロ鑑賞。
1日に1回のみ上映、それも昼間のみなんてことになると、サラリーマンが誰かと都合を合わせるのは絶望的だもの。

主演のオリヴィァ・コールマンが今年度のアカデミー賞主演女優賞を受賞した『女王陛下のお気に入り』

王宮ものはたいてい陰謀渦巻くので、残虐シーンが多いんじゃないか・・・ちょっと尻込みしたのです。
でも本作紹介文に『歴史コメディ映画』とあったので、コメディなら大丈夫か、と出かけてみれば・・・・・


コメディなんかじゃなかったよ。
R12指定だから、Rが付いた時点で疑うべきだった。
ただ残虐なシーンや血みどろ感は無かったので、ほぼ全編目をつむることなく鑑賞できました。ハラハラドキドキはしたけど。

あぁ面白かった。ドラマを見たという映画でした。
女王陛下の側近の地位を2人の女が争う。一方は絶大な権力を誇る侯爵夫人、一方は侯爵夫人のいとこなのに没落した貴族の娘。

この2人の出演シーンが多いので、女王役のオリヴィア・コールマンが主演でいいの????
・・・・とおもったけど。

オリヴィア・コールマン怪演でした。アカデミー主演女優賞も納得。
女優ってキレイに見せたいという気持ちを捨てれるのね。肥満でエキセントリックで寂しがり屋であまり頭の良くない女王(17回妊娠して17人を死産・早産・夭逝)。観客の反感と共感の両方を持って行ってしまいました。

『LA・LA・LAND』の主演女優エマ・ストーンが、没落貴族の娘役。
明るい印象のファニーフェィスなのに、どんどん凄みが増していく様子が、こちらもさすがアカデミー賞主演女優賞。しかも一瞬、脱ぎます。スターになってもあっぱれ女優魂。

侯爵夫人役のレイチェル・ワイズがまた凄みがあって。レイチェルって、かの現在007ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ様の奥様ですよね。
なんて、なんてクールビューティな夫婦。自宅でご飯を食べる時も、いつでも凶器になるようフォークとナイフがピカピカに違いない。

女優3人の競演ぶりに圧倒されて、出てくる男優陣のなんとコモノに見えること。
女性の逞しさや凄みを見せてくれるドラマチックな映画でした。非日常にひたるひと時に、お薦めです。



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