izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

年寄りは怖いもの知らず!・・・・ウチの認知母さん、その5(かな?)

2010-08-10 14:58:18 | 日記・エッセイ・コラム
 アルツハイマー型認知症でグループホームに入居中の母は、月に1回程度眼科で定期検診、3ヶ月に1回は視野検査を受ける。

 丸い円の縁が切れてるのはどこか、をチェックする検査でー
「それではMさん(母のこと)、画面の丸が切れているところを教えてください。これはどうですか?」
「上!」(声は大きい)
「そうですね~、ではこれはどうですか?」
「右!」
「はい、いいですよ~。これは?」
「・・・右・・・」(だんだん怪しくなってくる)
「これは~?」
「上右!」(!?)
「はい、じゃ、これは?」
「下左!」(・・・おいおい、上か右か、下か左か、どっちかだろう~!!??)
 記憶が繋がらないから、だんだん何を聞かれているのか忘れてくるのだ。
看護士さんは優しくて親切だから、「いいですよ~」と言うばかり。。

 視野検査は、暗い室内で、画面に光が点滅したら手元のスイッチを押す、というもの(らしい)。
 ある時、先生が「来月は視野検査をしましょう」と言って、カルテを見つつ「う~ん、見えてたり見えてなかったり、安定しないんだよなぁ~」
「それは先生、何を聞かれてるか、何をすればいいのか、忘れちゃうから。適当に押してるんだと思います」と、私。
「う~ん、そっか~」。
 先生もお母様が認知症だったらしく、理解があるのだ。
「見えても見えなくても、特別不便そうでもないし、このままでもいいかな~、と思うんですが」
「そうだねぇ」。

 医院を出て、聞いてみる。
「ちゃんと見えてないの?」
「いろいろ聞くから、面倒くさいから適当にやっといたわ」って!!それじゃ診断できないだろっ。
 どうもおかしいと思った。
 視野狭窄はあるが、メガネなしでテレビも見てるし、ものにぶつかることもなく歩いている。見えてないワケないのである。最近はサングラスなしで平気で外に出るし。

 歳取ると、どうも正確さはどこか飛んじゃって、なんかやっとけばいい、と開き直るようだ。

 主人の母は、糖尿病で通院が欠かせない。いつも義姉が付き添って行く。
 義母は病院が大嫌い。家にいるときはトイレで問題なく排泄できるのだが、病院に行くと、これがどうしてもダメ。
 数値が高くて状態が悪かった頃のこと、尿検査で採尿しなければならないのに、どうしても出ない。。。。そこで、義母は、どうしたかーー水道の水を入れて提出したのだ!
「看護婦さんが、ヘンですね~、水なんですよ・・・、って言うから(本人に)聞いたら、『水道の水を入れといた』って言うのよ~(!!!)」と義姉が言う。「お医者さんから怒られるのは私なのよ!」。
 
 辻褄を合わせておけばいいと思うところが、さすが歳の功!
 自由はきかないながら(片方は場所が分からないから、もう一方は足腰が弱っていて、どちらも一人では外出できない)、それでも元気で長生きしている。。。
 ヤンチャなオジイさんもおかしいけど、開き直ったオバアさんもなかなか、なのであるよ。
 

コメント
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