初めて陳式太極拳を習いに中国・鄭州に行ったのは1986年。このときの様子は、前にブログにも書いた。
2回目の訪中は、1988年。陳正雷先生から単刀を習った時であった。
8月の暑い最中、日陰もないホテルの庭で、タオルを被って練習している写真が残っている。
最初の頃は、練習が終わると見聞きしたことがこぼれないように(?)と、アタマを押さえるようにしてホテルの部屋に戻り、忘れないうちに老師に言われたことをメモしたものである。通訳を通してだから、もどかしい部分もあったが、一生懸命だから、ひと言も聞き漏らすまいと必死。
言葉だけでなく老師の動きそのものも注意して見て、手の形などをスケッチして、ノートはグチャグチャ。。。。
つい最近、この時にメモしたノートを引き出しの奥から発見!
初心者のための注意点ではあるが、やっぱり忘れていることもあるんだな~。
ちなみに、この時先生から書いてもらったお言葉は
「持之川順、勤学苦練
勇攀拳術高峰」
※攀=pan:よじのぼる。引き寄せる。
1回目の王西安先生に続いて、やっぱり、”勤学苦練”、なのであった。
1988年のメモは以下の通り。
意(頭)の要求
・頭部は真っ直ぐに。
・頸部は柔らかく維持。持ち上げられるような感じで、ごく自然に。
・頭部と身体は一緒に動く。
・手が主となって、眼神経は中指に。目だけが追う、でも自然に。
・舌を上あごの歯の付け根に収める。耳は後ろを聴き、腰は自然に。ちょっとも力を用いてはいけない。
胸の要求
・胸は自然に、のびのびと緩める(舒暢=shu chang)
・逆腹式呼吸
・背中は緩めて伸びやかに。伸ばし、緩め、しずめる。
・初めて学ぶ人は、自然に腹式呼吸。身体の要求が分かってから後に、敢えて逆腹式呼吸にする。
含胸抜背の抜背とは
・背を丸めることではなく、すぼめることでもない。それは内臓を圧迫するし優美でもない。
腰
・正確な姿勢を保つのに、腰椎は大切な役目をする。腰がまず支える。
・腰椎は中に収める(腰勁向下ta(=土+日+羽。漢字が出ない))
上肢
・肩は沈肩垂肘。両肘の関節は下に沈ませる。
・関節を回し”折疂(zhe die)在腕"
・内勁の動きは胸、腰はある、ともいう。
・肩の関節を動かして腕、手に行き渡らせる(手をはずす、とかの用法)
・肋骨を締めるー垂肘
手
・廻る時、小指の方から内に廻り、親指のほうから外に廻る。(内纒絲と外纒絲)
・握り方ー打つときはあまり堅く握らず、打った瞬間すぐ(ここはとても早く)のときは握る、その後は締める。
・鈎手ー握られたときははずすように、伸ばした手をつかまれたときははずすように。普通は自然に。
胯を放鬆ー一番重要
・腰は車軸のごとく、気は車輪のごとく。
・腰を左右に回すときには、大腿の虚実を変換させる。胯の関節を緩めると変換しやすい。
・両胯が放鬆していなければ、腰が車軸の役割を果たせない。
膝
・全身の重さがかかる部分。はじめは高い姿勢でやって力がつくのを待つ。それから低くする。
・姿勢は高くから低く。動きは少しから多く。
・そうやっていくうちに、関節が丈夫になっていく。
・膝関節を保護することに気をつける。(練習)終了後は血行をよくするように。熱を持ったときは冷水をかけたり、冷やしたりする。
発勁力
・内勁ができたら、それが勁に出る。それは二路をやると分かる。
・力が増したかどうかは、刀や槍を持って練習する。
・套路をよくやって経絡を通ると、勁が廻るようになるー全身相随。
2回目の訪中は、1988年。陳正雷先生から単刀を習った時であった。
8月の暑い最中、日陰もないホテルの庭で、タオルを被って練習している写真が残っている。
最初の頃は、練習が終わると見聞きしたことがこぼれないように(?)と、アタマを押さえるようにしてホテルの部屋に戻り、忘れないうちに老師に言われたことをメモしたものである。通訳を通してだから、もどかしい部分もあったが、一生懸命だから、ひと言も聞き漏らすまいと必死。
言葉だけでなく老師の動きそのものも注意して見て、手の形などをスケッチして、ノートはグチャグチャ。。。。
つい最近、この時にメモしたノートを引き出しの奥から発見!
初心者のための注意点ではあるが、やっぱり忘れていることもあるんだな~。
ちなみに、この時先生から書いてもらったお言葉は
「持之川順、勤学苦練
勇攀拳術高峰」
※攀=pan:よじのぼる。引き寄せる。
1回目の王西安先生に続いて、やっぱり、”勤学苦練”、なのであった。
1988年のメモは以下の通り。
意(頭)の要求
・頭部は真っ直ぐに。
・頸部は柔らかく維持。持ち上げられるような感じで、ごく自然に。
・頭部と身体は一緒に動く。
・手が主となって、眼神経は中指に。目だけが追う、でも自然に。
・舌を上あごの歯の付け根に収める。耳は後ろを聴き、腰は自然に。ちょっとも力を用いてはいけない。
胸の要求
・胸は自然に、のびのびと緩める(舒暢=shu chang)
・逆腹式呼吸
・背中は緩めて伸びやかに。伸ばし、緩め、しずめる。
・初めて学ぶ人は、自然に腹式呼吸。身体の要求が分かってから後に、敢えて逆腹式呼吸にする。
含胸抜背の抜背とは
・背を丸めることではなく、すぼめることでもない。それは内臓を圧迫するし優美でもない。
腰
・正確な姿勢を保つのに、腰椎は大切な役目をする。腰がまず支える。
・腰椎は中に収める(腰勁向下ta(=土+日+羽。漢字が出ない))
上肢
・肩は沈肩垂肘。両肘の関節は下に沈ませる。
・関節を回し”折疂(zhe die)在腕"
・内勁の動きは胸、腰はある、ともいう。
・肩の関節を動かして腕、手に行き渡らせる(手をはずす、とかの用法)
・肋骨を締めるー垂肘
手
・廻る時、小指の方から内に廻り、親指のほうから外に廻る。(内纒絲と外纒絲)
・握り方ー打つときはあまり堅く握らず、打った瞬間すぐ(ここはとても早く)のときは握る、その後は締める。
・鈎手ー握られたときははずすように、伸ばした手をつかまれたときははずすように。普通は自然に。
胯を放鬆ー一番重要
・腰は車軸のごとく、気は車輪のごとく。
・腰を左右に回すときには、大腿の虚実を変換させる。胯の関節を緩めると変換しやすい。
・両胯が放鬆していなければ、腰が車軸の役割を果たせない。
膝
・全身の重さがかかる部分。はじめは高い姿勢でやって力がつくのを待つ。それから低くする。
・姿勢は高くから低く。動きは少しから多く。
・そうやっていくうちに、関節が丈夫になっていく。
・膝関節を保護することに気をつける。(練習)終了後は血行をよくするように。熱を持ったときは冷水をかけたり、冷やしたりする。
発勁力
・内勁ができたら、それが勁に出る。それは二路をやると分かる。
・力が増したかどうかは、刀や槍を持って練習する。
・套路をよくやって経絡を通ると、勁が廻るようになるー全身相随。