izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

バスに乗って

2016-06-09 16:30:11 | 日記・エッセイ・コラム

バスは好きな乗り物だ。

うちの前を通るバスは、元町、中華街、日本大通り・・を通って桜木町まで行く。

バスに乗っていると、いろいろな話が耳に入ってくる。

乗っているのは、老人、子連れ、がほとんど。

 

その日は、いつにも増してバスは混雑していた。

バス停を2つ3つ過ぎると立っている人でいっぱい。後部席に座っていた私からは、ほとんど前の方は見えない状態。。。

急に、前の方でザワザワした気配と怒鳴り声が。 

途中から乗ってきた年配の女性が、老人席に座っていた人を立たせて自分が座り、「あっち行ってー!!」とか「ウルサイ!!」とか、ワアワア大声で言ってる。

すると、

「そんなことしちゃダメでしょっ!」というキッパリした、これも年配のご婦人の声。

知り合いではないようだが、叱っているのだ。

 

またしても、

「あっち行けーっ!」と「ウルサイ!!」の声と同時に、バサッと何か物を落としたような、投げたような音がした。

すかさず今度は、 

「何でそんなことするのっ!!」と、また別の女性の声。こちらも年配のご婦人である。

どうやら、その女性は、老人席の向かいに座っていた、2人の子供を連れたイクメンパパに難癖つけているようだった。

見かねた周囲にいるご婦人たちが、叱っている。

子供たちはまったくおとなしくて、聞こえてきたのは女性の怒声と、それを叱りつけるご婦人の声だけ。

 

 

「怒りボケ、なのかなぁ〜」と連れ合いと話しているうちに、バス停でその女性が降りていった。

のろのろと立ち上がり降りていく女性に、後ろから他の男性の「早く降りろよ!」と小さな声がかかる。

 

その女性が降りて、バスの中は、妙な一体感が漂う。 

知らない人同士顔を見合わせて、何だったんでしょうね〜。。あれは。。??

すると誰かが

「あの人、この先の道を入った左に住んでるのよ」。

そっか〜、皆んな知ってるんだね〜。。。古い住宅街だから〜。。。

 

それからバスが元町入り口で停車して、数人のご婦人と、イクメンパパが降りた(私たちも)。

「ビックリしたでしょう〜?」とご婦人。

「驚きました」とパパ。乳母車に一人乗せて、もう一人は抱っこして、あらあら大変。

 

それで何事もなかったように、ご婦人もイクメンパパも歩いて行ったのでした。

ある日のバスの中の出来事。

どうということもないが、なんか、妙に心に残る出来事でありました。

 

 

 

 

 

 

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