5月から6月にかけては木々の緑が艶々と輝いて美しい。
地方の山々や高原の景色はもちろんすがすがしいのであるが、ワタシはこの季節、都会の緑も好きなのだ。
毎日行き過ぎる横浜の街路樹や公園や、住んでいる根岸の丘の雑然とした木立も、この時期、若葉色の緑の葉一枚一枚が日射しを受けてみずみずしく透き通って見えたり、樹木のむせかえるような逞しい匂いに満ちて、街と自然が共に新たな生命力を注がれているように感じる。
そんな5月の末の一日、三菱一号館美術館で開催中の「ラファエル前派の軌跡展」に行ったのも、一つには、三菱一号館美術館の裏側(?)の、素晴らしく居心地のいい中庭を感じたいから。。。
そこは、都会的で洗練されていて、夏には植え込みに夕日が斜めに差し込み、緑を潤すようにミストシャワーがひんやりした空気を流す。。中庭をぐるりと囲むようにテラス席のあるバルやカフェ、雑貨店などがあり、そこに座ってゆっくりお茶をいただいくのは正に「シアワセ〜!」のひとときなのだ。
で、今回観た「ラファエル前派の軌跡展」は、19世紀の英国美術界にとって大きな革新となった(当時の)前衛芸術家を評価し、方向性を示したラスキンの眼を通して、この時代の英国美術界を見渡す企画。
ワタシ的には、荒削りのようなダイナミックなタッチのターナーの水彩による風景画が良かった。
大分以前にある方からターナーの版画のレプリカをいただいたのだが、今回展示されている作品はそれより後の作品のようで、スカッと抜けたようなかなり大胆な画面。歳と共に余計なものをどんどん捨てていったかな??であります。
ロセッティの作品が並ぶ一部の部屋では、写真撮影OK。ロセッティも油絵のタッチとか、彼が描く女性像とか、きっぱりと美しくて好きな作家だ。
「王妃の私室のランスロット卿」
「クリスマス・キャロル」
「祝福されし乙女」
見終わって、中庭に面したA16でワインとケーキ。
何故か(?)画像が寝てしまったが、美味しかった!満足満足の午後でした。
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