izumishのBody & Soul

~アータマばっかりでも、カーラダばっかりでも、ダ・メ・ヨ ね!~

新年の練習始めは形意拳でした

2020-01-05 14:45:38 | 日記・エッセイ・コラム

今年のお正月休みは5日(日)までとやや長め。

太極拳教室はまだ始まらないが、稽古始めは八王子まで形意拳の講習会に。

月に一回、伝統拳を選らんで体験&練習する枠に参加させてもらったのだった。

 

この日はほとんどこれが初めて、という男性2名が参加したこともあり、基礎の復習。

最初のタントウ(zhuan zhuan)から、きっちり1人1人の形を直しながら三体式。

太極拳と違って、形意拳は身体を締めて使うので、最初はなかなか難しい。肘も締めるし、膝も開かない。

最初にもらった姿勢の注意には以下のように書かれている。

 

頭:顔は正面に向き、まっすぐ。勁随を持ち上げ、顎はやや下に。口は自然に閉じ、鼻で呼吸する。

身体:上半身はまっすぐ、腰は凹まずに胸は張らず、自然にする。例:三体式の鼻先と手先と爪先は線になる。

肩:肘を曲げ、肩は下に沈むように

腕:肘は曲げるけど、曲げるように見えず。伸ばすけど、伸ばしきったようにならず。

手:肩は肘を送り出す。肘は手を送り出す。力は手まで届く。

指:始めは「其形似鈎」といいますが、李洛能先生から、指は自然に開くけど、伸ばしきらず、親指は外に張り、虎口は圓満、掌心はやや持ち上げ、バスケットボールの上に手を置いた状態をとる。

臀:お尻は前に出す。後に残さない。(収臀ね)

股(胯):脚の付け根から膝までの部分をいいます。太股。例:三体式、両足の太股は外に張る。

足:足の爪先は必ず地面をおさえつける。

 

と、基本の姿勢は太極拳と同じだ。

三体式の次は、五行拳をやるのだが、最初の「ぴぃ拳(斧でものを切るように。強さを求める)」を何度も繰り返し練習。足と手がなかなか一致して出なかったり、引き寄せる足がどうしても爪先から上がってしまう(足の裏全体を持ち上げて踏み替える。寄せた足は反対の足の踝に平行に寄せる)難しい。。。

”斧を振り落とすように”と言われる手も、ついつい下にじゃなくて前に出る(!?)、口から出すように入れ替える拳も形がはっきりしないままの入れ替え(?!)。。。。

陸先生は「(前の手を)下げる!」、「(反対の手を)出す!」、「(そこから反対の手を)落とす!」と何度も何度もかけ声をかけるのだが、なんか余計なこと考えちゃうんだろうね。手を入れ替えて次の動作に移るにも、ただ下に下ろせばいいものを妙な途中経過を入れたがるし。。。💦拳にして合わせて出す手もただ入れ替えるだけで出してない。。💦 だから打ち出される手が前に出ちゃう。下に(叩き)落とすにならない。。。💦💦

陸先生の「下げる!出す!落とす!」のかけ声も段々ヒートアップ。。。真剣にやっているのだが、そのうち思わず笑いが出てしまう(^_^;)

 

ひとしきりこの「ぴぃ拳」をやって、次に「崩拳(ポンジェン)」では、相手の身体を指し抜けるような意識と速さを求められるのだが、どうしても打ち出したところに固まっちゃう。拳を握るけど腕の筋肉は固めないのだが、これって難しいよ。拳を握ると硬くなるし、力を抜くと拳が開いちゃう(拳の握りは太極拳と同じだ)。

陳式太極拳では発勁動作があるが、形意拳の五行拳をやって、拳を打ち出す時の身体の使い方(のようなもの?)が少し分かったような気がする。

足の裏から発して背中から肩ー肘ー手と伝わって、呼吸と身体全体で打ち出す、と思うと拳面から出て行くものが感じられるようだ。

 

この後に五行拳の残り三つの拳があるのだが、この日はこの二つで時間切れ。基礎に戻って手や足の細かい動作の復習をして、とても充実した稽古始めでありました。

 

今年4月に大陸武術協会では、北京から韓燕武老師を招いて講習会を開くという。

この先生は映画「グランドマスター」で主演女優のチャン・ツィイーに八卦掌の武術指導をしたという形意拳と八卦掌の達人とか。さっそくYOU TUBEで観た形意拳の映像は凄いスピードで(!)ビックリ(゚Д゚)なんてもんじゃない!まだ50代の若い老師だけあって動きが速いこと速いこと!!「双子の弟でイケメン」とか言ってたが、実際の動きを見るのが楽しみ。中国には、まだまだ知らない太極拳や武術の達人がいっぱいいるんだろうなぁ〜。。 

「命短し 学べよオババ」で、今年もいろいろな優れた老師の動きに触れたいものである。

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