以前横浜でライブ&アートの情報誌『Bay MA』という雑誌を出していた頃、横浜ポートサイド地区に「ギャラリー那由多」という現代アートのギャラリーがあった。
画廊が毎回の企画展毎に創るパンフレットなどの言葉(デザインは言うまでもなく)が美しく、作品のテーマや作家の表現したいことなどがシンプルに伝わってきて、毎回の情報を楽しみにしていたのであった。
ここの企画・運営の主体であった佐藤香織さん(知的で静かで美しい人!)が、「ギャラリー那由多」がクローズ後「MAKII MASARU FINE ARTS」を経て、銀座でギャラリーをオープンした。
案内のハガキには、ウルトラマンが織り込まれた作品が!!面白そうだ~!
新しくオープンした佐藤香織さんの画廊は「Gallery Nayuta」。横浜での名前を引き継がせてもらったのだと。つまりは、横浜でのコンセプトを継承しての企画が見られるということで、これは楽しみ。
会期終了間際に行った「柳楽晃太郎展 Stopped WEAVING cloth. Decided WEAVING world.」は、”布を織ることをやめ、関わりを織ろうとする作家”の作品展。
スーパーの袋だったり、荷造り用の紐だったり、ウルトラマンだったり、ワイシャツやネクタイそのまま丸ごとだったたり・・・織り込まれている素材は自由自在。捨てられるものを集めて作品に組み入れていくことで、社会の有り様や価値観を問いかける。。。。
とい言っても堅苦しいものでなく、ウルトラマンの作品は、”居酒屋の客”っぽいタイトル(3名様+その他、とか団体様、的な)で、「あ、これは職場の上司と部下の飲み会ですね!」っといった愉快さ。
柳楽晃太郎HP http://nagirakotaro.wixsite.com/weaving では彼が戸外で行ったパフォーマンスや作品なども観られて、結構気持ちが広がるよ。
ところで、「Gallery Nayuta」が入る銀座・奥野ビルは、築80年という古モダンな建物で、今や、その建物に惹かれて多くの画廊やアートスペースが入っている。
狭い廊下のあちらこちらに小さな画廊が並び、建物自体を見る人が廊下をザワザワ歩いている。。。なんだかビル全体が一つの街のようだ。
古いエレベーターは、同時に二箇所の階を認識できず、二人が別々の階を押したら一度ずつセットしなければならない。とか、階段の踊り場に窓が開って向こう側の階段が見える(?!)とか、不思議な構造。
「柳楽晃太郎展」は終了したけど、次回の「横湯久美展 爆弾か、黒雪ダルマ 雪ダルマ/ There Once Was」も面白そう。
ワクワクドキドキな現代アートの場が、銀座にあるのっていい。
・横湯久美展「爆弾か、黒雪ダルマ 雪ダルマ/ There Once Was」
会期:2月9日(木)~26日(日)
オープン:12:00~19:00 月・火は休廊
詳しくはHPを https://www.gallerynayuta.com
横湯久美展「爆弾か、黒雪ダルマ 雪ダルマ/ There Once Was」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます