沖縄の梅雨が終了し、前線が北上して現在鹿児島に停滞し大雨を降らせている。一方、九州中部はカラリと晴れているが、いずれ前線が北上してくるのは必至の情勢。
今のうちにということで、前回の21日(金)から、あまり間をおかず27日(水)の釣行となった。
ウチの奥さんはオーディオの趣味については何も言わないけれど、内心やや眉をひそめ気味なのはよく承知しているが、魚釣りは獲物があるのでなかなか理解がありご機嫌がいい。
「行ってらっしゃい」という明るい声を背に受けて、いざ出陣。高速道を利用しようか、どうしようかと迷う。料金は片道1450円。エサ代の約5割になる。結局一般道にする。何故かときどき(?)ミミッチクなる自分!
前回の釣り場Y半島のT防波堤に着いたのが8時55分。高速利用と比べると約35分の差がある。結局、35分=1450円ということで、秤にかけて自由時間をたっぷりと持った素浪人の身なのでこれからは、「帰り」だけ高速道利用にすることにした。
今日の狙いはもちろんクロ(学名メジナ)。クロの旬は、梅雨グロと寒グロと二つある。おいしいのは、厳寒期の寒グロで海苔を主食とする時期なので臭みがなく実に味がいい。しかし、残念なことに深みに潜っていてあまり数が釣れない。
一方、梅雨グロはちょうど今の時期にあたり、数はよく釣れるが主食が虫などの生きえさになるのでやや血が生臭い。これは刺身ではあまり差が分らないが吸い物にするとよく分かる。しかしY半島のクロは不思議に生臭くない。人家が少ないうえに川もなく海水が澄み切っているせいだろうか、自分がY半島に行く理由の一つ。
さて、本日は大漁だった。型はあまりよくなかったが、なにせ数だけはよく釣れた。クロがマキエに興奮して浮いてきたのが原因。普段の黒褐色が灰色に変色するのでよく分かる。ウキ下約50cm程度で錘をつけたり外したりしながら、間断なく釣れる。
ウキに独特の工夫をしているのがミソだが、これは釣りというよりも、引っ掛け漁というべきかもしれない。勝負の早いのが特徴だが釣趣はない。手の平サイズ以下は全てリリースしたがそれでも約50匹前後は釣った。結局、足の裏サイズ以上は15匹程度だろうか。マキエが無くなったので納竿は14時30分。
久しぶりの大漁に気をよくして、鼻歌を歌いながら家に到着したのが16時15分。とても家族3人では食べきれないのでまず、お隣さんにはいつもどおり”Y半島からのクール宅急便でーす”の決まり文句でおすそ分け。”主人が刺身が大好きで”といつも喜んでくれるので、こちらも張り合いがある。
そのほか、ひととおり配り終えてから道具を洗い、刺身と吸い物と焼き魚でクロを堪能した。90になる母が珍しく食欲をみせて吸い物がおいしいと喜ぶ。家庭円満になるうえにご近所から喜ばれ、しかも新鮮かつ由来のはっきりした魚を食べれるのが釣りのいいところ。
自分だけの楽しみのオーディオと比べて両極端なのがなかなか面白い。
手の平クラスはスペースが足りないので省略。
と き 2007年6月27日(水) 天気晴れ 海上無風
ところ Y半島田ノ浦防波堤
釣り時間 9時10分~14時30分
汐 小潮
ツケエ オキアミ(中粒)
マキエ オキアミ1角、アミ2角、米ヌカ
集魚剤 チヌパワー
タックル がま磯プレシード、6.3m、5.1m
ウキ下 50cm
釣果 クロ 足の裏サイズ以上約15匹、手の平クラス約35匹
メモ 特になし