ブログを17年間やってきたが、「画像」の持つ説得力については身に沁みて十分わかっている積り。
そこで、友達の中でパソコンに一番詳しい「Mさん」(大分市)に相談を持ち掛けてみた。
「南スコットランド在住の方とメル友になってねえ・・。とても筆達者な方で、内容も面白いし、お願いして転載させてもらっているんだけど、文章の方は簡単にコピペできるけど、画像がどうしても無理なんだよねえ。なんとかうまい方法はないものか、教えてくんない~」
すると、さっそく昨日(25日)来てくれて、10分ほど弄っていたら「(画像の取り込みが)上手くいきましたよ!」
結局、タブの「保護ヴュー」で「編集を有効にする」をクリックするとOKだった。
言葉にすると簡単だが、自分なら未来永劫に気がつかない箇所だった。Mさん、ありがとう。
というわけで、遅ればせながら取り込んだ画像を一挙に公開といこう。
まずは「スカートではござらぬ。スコットランドの民族衣装キルトです。」とのコメント付きで、これがご夫妻の写真です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/60/0a0d3b6c32c07498466b1d52cbd71571.jpg)
次いで「アニー・ローリー」さんの生家がこれ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/f4/e65fd3587dec3784fe916e30846f2f8d.jpg)
そして「ウマさんと次女様」の画像がこれ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/ab/046c2cdbfcfc0c8b55ba37227eb37c5c.jpg)
最後に、「ウマさん便り」をご紹介。
「キャロラインさん、女王と会う」(女王がご健在だった頃の話です)
去る7月14日、女房のキャロラインさんが、地元ダンフリーズ市御訪問のエリザベス女王の歓迎レセプションに招かれ、女王陛下と親しく言葉を交(かわ)したと云う。
親しくしているダンフリーズ市の助役のトニーに聞いた話だけど、公的関係者以外の一般招待者リストで、キャロラインは三番目にその名があったと云う。
謁見(えっけん)の時、「女王陛下」と呼びかけたキャロラインに、女王は、なんと、「エリザベスと呼んでください」と言われたそうや。皇后陛下を、「美智子」って呼ぶ日本人はおらんやろ。
そして、女王は、キャロラインの平和活動のことをお尋(たず)ねになり、「あなたの平和活動に携(たずさ)わっておられるすべての方によろしくお伝えください」とおっしゃったそうです。
会った時の感想を聞くと、「歳(とし)の割には、まあ元気やった」とそっけない。特に感激した風でもない。
キャロラインさんって方、ミーハーのウマと違い、相手がどんな人であれ、態度が全然変わらん人やから、ま、無理もないか。
そこでです。わたくしウマが、以前、バッキンガム宮殿に招かれ、女王陛下と親しく歓談(かんだん)した時の、非常に貴重な体験の記録をここに再録(さいろく)しておきたい。まことに光栄至極(こうえいしごく)、忘(わす)れ難(がた)い想い出でございます。
「バッキンガム宮殿、いかに女王と盛り上ったか」
先日、バッキンガム宮殿に招かれました。
わたくしウマが、「英国<孫の手>愛好家協会」 「英国<キムチ>愛好家連盟」、そして、「英国<冷やし中華>友の会」、さらに「英国<モモヒキ>贔屓(ひいき)の会」などなど、英国や他のヨーロッパ諸国に於いて類例を見ない、かなり特殊と云える団体の会長という要職を務めている関係での御招待でございました(いつもと言葉遣(づか)いがちゃうな)。
バッキンガム宮殿「エディンバラの間」 に於ける晩餐会(ばんさんかい)に於いて、エリザベス二世女王陛下から親しくお言葉を賜(たまわ)るという、まことに得がたきひとときに、んまあ、感激至極(かんげきしごく)のウマだったのでございます。
女王陛下は、わたくしが想像していたより遥(はる)かに気さくな方でございました。宮殿の暖房装置が急なトラブルで具合が良くないことをお気になさり、わたくしに直接お尋(たず)ねあそばされたのでございます。
「ウマさま、寒くはございませんか?」
その細(こま)やかなお気遣(きづか)いに感激しつつ、ご心配をかけてはいけないと、わたくし、元気よくお答えしたのでございます。
―ハ、ハイッ、女王陛下、お気遣(きづか)いまことにありがとうございます。ですがわたくし、まったく寒くはございません。モモヒキはいとりまっさかい!―
そして、「英国<孫の手>愛好家協会」会長としての威信(いしん)をかけた、ウマ渾身(こんしん)の特製自作の<孫の手>を、恐れ多くも女王陛下に献上(けんじょう)したのでございます。ローズウッドに英国王室のクレストを彫刻し、さらに日本の伊勢志摩から取り寄せた真珠をふんだんに埋め込んだ、「スクラッチ・グローリー」と命名した特製折たたみ式<孫の手>…
女王陛下は、もう、この上なくお喜びになり、「ウマさま、孫のウィリアムもハリーも、わたくしがどんなにお願いしましても、背中を掻(か)いてくれないのでございますの。嫁のダイアナもそうでございました。ですから、ウマさまお手製の、この素晴らしい<孫の手>「スクラッチ・グローリー」、いつもバッグに入れておくことに致しましょう」と、満面の笑(え)みでおっしゃられたのでございます。
わたくしにとりまして、背中が、んもう、めっちゃこそばくなるほどの光栄至極(こうえいしごく)でございました。どなたか<孫の手>お貸しくださいませぇ~!
さらに、女王のリクエストに応じまして、その「スクラッチ・グローリー」の使い方をお教え差し上げたのでございます。
わたくしウマが女王陛下の背後に立ち、陛下のドレスの背中側襟元(えりもと)から「スクラッチ・グローリー」をそっと慎重に陛下のお背中に差込み、お背中をスクラッチさせていただいたのでございます。
女王陛下は、この上なく御興奮あそばされ、んもう、官能的な表情で、「ウマさま、も、もうちょっと右、アッ、行き過ぎ、も、もうちょっと左、も、もうちょっと上でございます、あっ、ソ、ソコソコ、ソコでございます。ああ、幸せ…」
英国女王のお背中を搔(か)かせていただくというこの上ない名誉に、ウマは感激至極、んもう、たまんなく背中がムズムズしたのでございます。
どなたか、孫の手をお貸しくださいませませ~~~!
シャンパンによる乾杯のあと、ただ一人の日本人ゲストであるわたくしへの御配慮であろうかと思われる、日本の最高級吟醸酒が供されたのでございます。バッキンガム宮殿で、なんと日本の吟醸酒でございますよ…
それも、「越(こし)の寒梅(かんばい)」のような通俗的なダサいものではございませんで、なんと、石川県の「菊姫」、それも山廃吟醸(やまはいぎんじょう)なのでございます。
まったく予想もしなかった嬉しいお心遣(こころづか)いに、ウマさん、んもう…なんと云ってよいのやら…背中がムズムズするほどの興奮を覚えたのでございます。オーイ! どなたか<孫の手>お貸しくださいませー!
意外なことに女王陛下、日本の地酒がたいへんお好きで、しかも、かなりお詳(くわ)しいことに、わたくしウマは驚嘆(きょうたん)いたしたのでございます。
日本御訪問の折、天皇陛下主催の晩餐会(ばんさんかい)で、初めて吟醸酒(ぎんじょうしゅ)をお呑(の)みあそばされたのが、そのきっかけだったそうでございます。
石川県の『菊姫(きくひめ)』が最愛のお酒だとおっしゃる女王陛下に、恐れ多くもウマは申しちゃったのでございます。
―『菊姫』という典雅(てんが)な名はこの上なく女王陛下に相応(ふさわ)しいかと存じます―すると女王陛下は満面の笑みでお喜びあそばされ、「では、ウマさまのお好きな銘柄は?」と、たいへん興味深(きょうみぶか)そうにお尋(たず)ねあそばされたので、
―わたくしは、静岡県の『おんな泣かせ』が大好きでございます―とお答え申し上げたのでございます。そして、―ちなみに女王陛下、わたくし、女を泣かせたことなど一度もございません―と申しちゃったのでございます。
すると女王陛下はニヤニヤと声を落とし、「あーらウマさん、それ、ホ、ン、ト、ウ?」と、ウマの顔をのぞきこむように、疑わしげにおっしゃったのでございます。で、ウマさん、大いに狼狽(うろた)えちゃった次第でございますえ。
それと意外や意外、な、なんと女王陛下、日本の花札(はなふだ)にもこの上なく造詣(ぞうけい)が深くていらっしゃるんでございます。んまぁ~、驚(おどろ)きモモの木、サルの木、じゃなかった、サンショの木、でございますねんでござるんるん(ウマさん、もう酔うとるんでございます…)。
「世界中のあらゆるゲームカードの中で、<ハナフダ>ほど芸術性の高いものは他にないでしょう。賭(か)け事にまで、春夏秋冬・花鳥風月(かちょうふうげつ)の美を盛り込まずにいられない日本人の心情に瞠目(どうもく)いたします」とおっしゃられた女王の、その慧眼(けいがん)には、もうわたくし、感激至極(かんげきしごく)でございました。
御亭主(ごていしゅ)のエディンバラ公フィリップ殿下と、バッキンガム宮殿の寝室で、
「寝るのも忘れてハナフダ、そう、オイチョカブに熱中してしまうのですよ」と、やや恥ずかしそうに、でも、たいそう嬉しそうに、お顔を輝かせて仰(おお)せられたのでございます。で、わたくし…
―女王陛下! 今をときめく『ニンテンドー』も、その昔は花札メーカーだったのでございます―と、お教え申しあげたのでございます。
女王陛下は、このわたくしの発言に大きく瞠目(どうもく)され、「アラッ、ウマさま、それは初耳でございます。そのお話、『ニンテンドー』大好きな、孫のウィリアムやハリーにも言わなくっちゃ」と、満面の笑みで、この上なくはしゃいでおられた次第でございます。
かような次第で、エリザベス二世女王陛下とは、日本の地酒と花札の話題で、もう、この上なく盛り上がちゃったのでございます。
で、アンタ…い、いえ皆様…、とうとう今秋、ウィンザー城で、女王陛下主催の「エリザベス記念花札大会」 (競馬みたいやな) が急きょ催される運びと相成(あいな)った次第でございます。
女王陛下は、「日本からタタミマットを取り寄せ、ウィンザー城の貴賓室(きひんしつ)をタタミ・ルームに改装し花札大会の会場といたしましょう。
盆栽(ぼんさい)や梅の花を飾り、そして大英博物館から江戸時代の掛(か)け軸(じく)や書画骨董(しょがこっとう)などもお借りしましょう。そして、サンドウィッチの代わりに御寿司もご用意いたしましょう」と、実に、実に嬉しそうにおっしゃられたのでございます。
その女王陛下の、かくも嬉しい御提案に対し、ワクワクしちゃったわたくしウマは、ポンと膝(ひざ)を叩(たた)き、我ながらまことに当を得たアイデアを、恐れ多くも女王陛下に申し上げちゃったのでございます。
―女王陛下閣下に申し上げたてまつる…。江戸幕府の市井(しせい)におきましては、かような賭博(とばく)場を<鉄火場(てっかば)>と呼称いたしまして候(そうろう)。この鉄火場で食されたのが『鉄火巻(てっかまき)き』でござりまするで候(そうろう)。
賭博に忙しくしていらっしゃる<ヤローども>のため、軽便(けいべん)につまめる食べ物として開発された寿司が、ツナ…つまりマグロを巻いた『鉄火巻き』でございまするで候(そうろう)。
当英国に於きまして、かつてトランプゲームに忙しいサンドウィッチ伯爵が考案された、パンになんやかんや挟(はさ)んだものを「サンドウィッチ」と呼ぶに至ったことと、少々似ておりまするで候(そうろう)。
従いまして、陛下におかれましては、それがしのこのアイデア、『鉄火巻き』を、ウィンザー城に於ける「エリザベス記念花札大会」会場に於きましてのお品書きの一隅(いちぐう)に、是非ともお載(の)せつかまつりますよう、しかとお願い申し上げる次第でござりまする、で候(そうろう)…―
「ウマさま、それはまことに素晴らしいアイデアでござる、で候(そうろう)。その『鉄火巻き』間違いなくメニューに入れてつかまつる、で候(そうろう)でござる。
で、ツナはトロ? 中トロ? あるいは赤身? どれがよござんすか?」
―女王陛下、中トロが相応(ふさわ)しいかと存じまする…。出来ますれば地中海はシシリーで水揚(みずあ)げされた本マグロがよろしいかと…
ワサビは『ヱスビーの本わさび』そして醤油は日が閉まる、じゃなかった『東(ひがし)マル』の薄口の方がタマリ醤油などより「鉄火巻」にはよろしいかと…
あっ!そうやそうや! わたくしウマは、日本の静岡から、是非とも『おんな泣かせ』を取り寄せることにいたしましょう、きっと鉄火巻きに合いまっせーぇー、でござる、と申し上げたのでございます。
女王陛下は、んまあ、もう、この上なくお喜びあそばされ、「それではウマさま『おんな泣かせ』に相応(ふさわ)しいクリスタルグラスも用意させましょう」と仰(おお)せられたので、―いいえ女王陛下、クリスタルグラスなど必要ございません。タタミの上で立(た)て膝(ひざ)をつき、安物の湯飲(ゆの)み茶碗(ちゃわん)でいただくのが、花札には格別に相応(ふさわ)しいかと存じます―と箴言(しんげん)したのでございます。
すると女王はますますご興奮あそばされ、「んまあ!日本人はそのような優雅(ゆうが)な呑み方をされるのですか」と感激されたのでございます。
さらに、「では、首相のゴードン・ブラウンとも相談し、花札大会開催の前に、立(た)て膝(ひざ)をつき湯飲み茶碗でお酒をいただく講習会を設けましょう」とご発案(はつあん)され、そして、そしてわたくしウマが、その、栄(は)えある講師拝命(こうしはいめい)という、日本人史上初、いや人類史上初の、まあ、まことに得がたい名誉(めいよ)をいただくことに相成(あいな)っちゃったのでございます。
まことにエライこっちゃ…、でございます。
わたくしは、女王陛下に、お酌(しゃく)の作法、つまり、やや首をかしげ、流し目で (ちあきなおみ風に) ―おひとついかがぁ~?― という艶(つや)っぽい所作(しょさ)もお教えしようと密(ひそ)かに計画しておるのでございます。
ついでに、英国女王にお酌(しゃく)を賜(たまわ)る人類史上初の日本人になるのでは?という歴史的予感に胸震(むねふる)わんばかりの興奮を覚えるのでございます。
もちろん女王陛下にお酌(しゃく)を賜(たまわ)った際の言葉はすでに用意してございます。
「ウマさま、おひとついかがぁ~?」 「…ウム、苦しゅうない…」
以来、わたくしと英国女王エリザベス二世陛下とは、「ウマ!」 「ベス!」と呼び合う、この上なく親しい間柄(あいだがら)になっちゃったのでございます。
さらに、女王陛下とは、ケータイで頻繁(ひんぱん)に連絡を取り合う今日(きょう)この頃なのでございます。
ちなみに女王陛下のケータイ着信音は『河内音頭(かわちおんど)』でございます。
♪ ア、ヨイヤサッサー、♪ エンヤコラセーェ、ドッコイショー…♪
(このはなし、かなり無理があるなやっぱり…女王陛下ごめんなさ~い!)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/60/e83d66c237f271c98efb91423c628d25.jpg)
この内容に共感された方は励ましのクリックを →