「雉(キジ)も鳴かずば撃たれまいに」という諺がある。
ご存知の方も多いと思うが「雉は鳴かなければ居所を知られず、撃たれることもなかったのに」という意味から、「無用な発言をしたために、自ら災いを招くことをいう」と、ある。
このブログを始めてからおよそ11年、記事(キジ~笑~)の数も1730件(2017.8.31現在)に上ると、筆者の勝手な思い込みや勘違いに伴うミスがあったりして、きっと沢山の方々の気に障る内容があったことだろう。
書くのもタダだし、読むのもタダだし、原則として書いた内容に責任が伴わないネット記事のことだから、きっと大目に見逃していただいてるに違いない。
実はこのことに関連して、前回の記事「新しいチャンデバの活躍~その2~」(2017.8.29)でちょっとしたミステリーがあったので述べてみよう。
まず、この記事に対する翌日のアクセス結果だが、閲覧数「2397 PV」、訪問者数「602 IP」、全体順位(グーブログ)では「592位」(276万件)という、稀に見る好成績だった。
日頃は閲覧数が「1700 PV」前後、訪問者数が「500 IP」前後、全体順位も「800位」前後だからとても大幅な伸びでこの記事の好評の程が伺い知れる。
ブログに登載している以上は読者が多いに越したことはないのでルンルン気分だが、その一方、唯一参加しているブログ内の「音楽ボーダーレスランキング」の得票状況になると見事な逆転現象が起こった。
通常「新規記事」の得票は軽く300ポイントを越えるのが普通だが、この記事もその勢いからいって400ポイントくらい獲得してもけっしておかしくないのに、何とわずかに240ポイントという体(てい)たらく(笑)。
いつもブログの末尾に「この記事に満足できた人だけ右のランキングにタッチ」としているので、フェイスブックでいえば目を通したけど「いいね」にタッチしないというわけで(笑)、これはいったいどうしたことなのか?
いつもと違って一部の読者が頑なにタッチを拒絶する理由がこのブログのどこかにきっとあるはずなので、改めて記事の内容を検証してみた。
こういう謎解きは大好きで「頭の体操」になる。「ボケ防止」は日頃の切実なテーマだから絶好の機会だ(笑)。
そこで今回は読者の目から見たこのブログの分析をしてみよう。もちろん見当違いがあるかもしれないので悪しからず。
1 記事の中でタンノイさんの悪口を書いたこと
「周波数1000ヘルツ以上に金属の振動板を使っているのでヴァイオリンの音色が硬い」と記述したのが、気に障ったのかもしれない。
この日本では五味康祐さんの影響もあってかタンノイ(イギリス)を愛好する方はとても多いが、そもそもこの世の中に完全無欠なスピーカーなんて今のところは無い。
もし、「俺のスピーカーは完全無欠だ」と思っている人があれば、よほどお目出度い人だろう。もちろん我が家のスピーカーだって何かしら欠点がある。
昨夜はあれほどいい音で鳴ってくれたのに、今日になると不思議に冴えない音で鳴ってガッカリという経験をしたことがない人とはとても一緒にオーディオを語れない気がする。
毎日、オーディオ機器のご機嫌を取りながら聴いているのがオーディオマニアという人種なんだから、いくらタンノイといえども欠点はあるんだし、少しくらい悪口を云われたくらいでそう目くじらを立てないようにしましょう~(笑)。
そういえばタンノイの創始者「ガイ・アール・ファウンテン」は「オートグラフ」ではなくて、一番小さな「イートン」を愛用していたという。「世界のオーディオ~TANNOY~」(78頁)
実はかく言う自分も昔はタンノイの愛好家だった。「ⅢLZ・イン・オリジナル・キャビネット」に始まり「インパルス15」「ウェストミンスター」と遍歴を重ねたものの、ベストバランスだったのは最初に接した口径25センチの「ⅢLZイン・オリジナル・キャビネット」だったという思いはずっと変わらない。
そもそもタンノイの音に疑問を持ったのはグッドマンの「AXIOM80」を聴いてからだった。
オット、また、いらんことを書いてしまった。まったく「キジも鳴かずば撃たれまいに」(笑)。
2 内容や画像に「上から目線」の気配がある
ブログの内容や掲載した2枚の画像に「上から目線」の気配が漂ったのかもしれない。
いつも70年も前の古典管を使ったアンプや旧いSPユニットなどが登場するが、まったく馴染みのない機器が多いので親近感が湧かないし、何だか自慢たらしいという意見が一つ。
また「百聞は一見に如かず」で、文章よりも画像の方が分かりやすいせいか、このブログにおいても文章は読まずに「画像」ばかり集めたカテゴリーを愛読(愛見?)されている方が多いようだ。「画像特集」のカテゴリーがときどき人気記事の上位にランクしていることがたびたびある。
したがって、それに呼応して多くのスピーカーや真空管アンプが載った画像を積極的に活用しているものの、分かりやすい反面、度が過ぎて仰々しく映り反感を呼んだのかもしれない。
もしそうであれば、筆者の不徳の致すところでこればかりはもう仕方がない(笑)。
3 システムに安定性がない
この記事に限らず、いつもあれこれシステムを弄りちらしていて「どうもこの人は安定性がないし、前後の記事に矛盾があったりしてイライラする」という批判をお持ちの方がいるかもしれない。
弁明するわけではないが、そもそもスピーカーに限らずオーディオ機器に完璧なものはおよそ存在しない。
どうしても「帯に短し、たすきに長し」になるので、そのときどきで気が向いた機器を活用することになる。また、いつも同じ音ばかり聴いていると飽いてくるというのもたしかにある。何かの本に書いてあったが人間の「脳」はマンネリを嫌い常に刺激を欲するものらしい。
したがって、我が家のオーディオは「好みの音で音楽を聴く」こと以外にも「ボケ防止」を目的の一つにしていることをぜひともこの機会に申し上げておきたい(笑)。
4 ランキングのバナーにタッチするのが面倒くさい
「お前のランキングのポイントなんかどうでもいい。ただ情報源として目を通しているだけだ。」こういう冷めた人も案外多いのではあるまいか。これが理由の本命なのかもしれない。
ブログを「読んでやる」のか、それとも「読ませていただいている」のか、その姿勢はまったくの読者次第だが、結局前者に属する方が多いのだろう。
筆者にとっては心情的に後者を大切にしてあげたいところだが、こればかりはどうしようもない(笑)。
以上、思いつくままに「いいね」をいただけない理由を4点ほど列挙してみたが、このほかにも理由らしきものがあればぜひ自己紹介の欄で記載しているメール宛て匿名でも結構なので教えていただければありがたい。
また日頃からの思いの丈(たけ)をぶちまけてもらっても一向に構わない。
何しろ「他人の目に映るブログ」の生のご意見は大いに「頭の体操」になりますからねえ(笑)。