F県に住んでいる兄から、コンサートの切符が1枚余ったから聴きに行かないかと電話があった。場所が別府の近くの湯布院とのこと。
近距離だし、日ごろ地方の田舎にいるせいで生演奏に接する機会もあまりなく耳を鍛える意味で行ってみようかという気になった。
と き 2007年6月9日(土) 19時~21時
ところ 湯布高原ゴルフクラブ クラブハウス
主 催 東急電鉄(株)、湯布高原(株)
演奏者 ローゼントリオ
申 愛聖(ヴァイオリン)東京音楽大卒
中村里子(ヴィオラ)東京芸術大学卒
三間早苗(チェロ)桐朋学園大卒
曲 目 第一部
愛の喜び、愛の挨拶、G線上のアリア、トロイメライ、白鳥「動物の謝
肉祭」誰も寝てはならぬ 歌劇「トゥーランドット」、チャール・ダーシュ
第二部
80日間世界一周、ムーンリバー、ニュー・シネマ・パラダイス、日本
の童謡メドレー、涙そうそう、川の流れのように、サウンド・オブ・ミュ
ージック・メドレー
ご覧のとおり、ややポピュラーな曲ばかりなので親しみやすく聴けた。それこそ、かぶりつきの目の前の席で聴いたが、やはり電気回路を通さない生の音の良さが十分認識できたのが収穫だった。
この音を頭に刻み込んで持って帰って、我が家のオーディオ装置に生かさねば・・。
なお、妙齢かつ容姿端麗の3名の演奏者のプロフィルでは、日本を代表する音楽関係の大学が3校たまたま記されている。日本の総合大学では東大、京大と続く明確な序列があるが、音楽の世界ではどんな序列になっているのかしらんと思わず興味を覚えた。
兄の知人のピアノの調教師のTさんにお尋ねしたところ、音楽の世界では大学名だけではなくて誰に師事しているのかが重要とのことで納得。
また、思わぬ収穫もあった。開演前に周囲と魔笛の話をしていたところ、前の席にお座りの見知らぬ方が振り返られて、ワタシも魔笛が大好きですとおっしゃる。
音楽の好みが合致すると、すぐに百年の知己となる。ヨーロッパで魔笛の公演を実際に観劇されたとのことで筋金入りの方だった。S県の方で愛聴盤はクレンペラー指揮の魔笛だそうで、たしかにこれも名盤である。「夜の女王」のベストは誰かなど大いに話が弾み、住所、氏名、電話番号、メールアドレスを交換してお別れした。
やはり活動範囲は広げることが大切で実に収穫の多い一夜だった。