福岡で霊にまつわる場所と言えば、犬とか猫という話は以前書いた。今回は、全くノーマークの場所だった。
ある日、福岡の無線仲間が集まって、コンテストに参加しようということになった。市内からほど近い○山は、車で上がれて便利がいいので、昼間にそこに集まることにした。各々無線機や、アンテナやバーベキューセットや、肉や、野菜や、ウーロン茶2Lなどを持ち寄った。
コンテストだでー、といいながら数人は気合いを入れたアンテナを立てて頑張っていたが、N村を始め根性のない人間は、火をおこし焼き肉を堪能していたのである。
その時に初めて会った3人のグループがいた。まぁ若いお姉さん(A子とする)と、ガッシリタイプの兄ちゃん(B男とする)、何故かベトナム帽子をかぶっている、やはり同年代の兄ちゃん(C助とする)だ。
C助は、GPを建ててコンテストをやっている。A子とB男はいちゃいちゃしている。どうみても、A子とB男は、夫婦かカップルに見えた。C助は、その友達かなぁという印象だった。後で聞いた話だが、実はA子とC助が夫婦だったらしい。
後日C助が言うのである。嫁さんがいなくなっちゃったんだよね、と。何で? と聞いたらB男と一緒にどこかに行っちゃったそうだ。
という、世にも恐ろしい話があるのだが、これからは○山の深夜の話である。
その山は、途中にお寺があり、昼間は多くの人が訪れる。山頂も見晴らしがいいので、そこそこ観光客も登ってくる。夕方になると夕日を見にカップルの車が沢山来るが、日が沈むと普通は無人になるのである。うちらの仲間も、途中で帰った人もいるが、5~6人は、各々の車で夜明かしした。
N村「あ~、車の中は寝にくいなぁ。ま、寝たけど」
U氏「変なこと聞くけど、夜中に音が聞こえなかった?」
N村「いや~、一応寝ていたからなにも。気がついたら朝だったし」
U氏「深夜にふと目がさめると、ザッザッザという足音が聞こえたんだよ」
N村「いゃ、聞こえなかった」
U氏「山道を下から登ってきているようだった」
N村「そんな人いないと思うが」
U氏「一人じゃないよ、沢山の足音だと思う」
N村「ん~、早朝練習か。夜中だけど」
U氏「で、どんどん近づいてきた。ついに自分の車の周りを回り出した。ザッザッザッという足音と、錫杖を突くような金属音もあったし」
N村「錫杖って、杖の先に金属のわっかみたいのがあるやつ? 修行僧が持っていそうだな。そんなに近かったら、誰だか分かったろう」
U氏「見たらおしまいだ、と思って目を開けなかった。次の瞬間、ふっと消えて静寂が戻った」
U氏以外、深夜の異常に気がついた人はいなかった。N村も基本的に霊感ないしなぁ。
見てないんじゃね~。ちゅうか自分だったら、多分同じように見ないでしょうね。
見たらおわりじゃ~。ネタにはなりそうだけど。
それ以来、あの山で夜明かしすることはなかった。
ある日、福岡の無線仲間が集まって、コンテストに参加しようということになった。市内からほど近い○山は、車で上がれて便利がいいので、昼間にそこに集まることにした。各々無線機や、アンテナやバーベキューセットや、肉や、野菜や、ウーロン茶2Lなどを持ち寄った。
コンテストだでー、といいながら数人は気合いを入れたアンテナを立てて頑張っていたが、N村を始め根性のない人間は、火をおこし焼き肉を堪能していたのである。
その時に初めて会った3人のグループがいた。まぁ若いお姉さん(A子とする)と、ガッシリタイプの兄ちゃん(B男とする)、何故かベトナム帽子をかぶっている、やはり同年代の兄ちゃん(C助とする)だ。
C助は、GPを建ててコンテストをやっている。A子とB男はいちゃいちゃしている。どうみても、A子とB男は、夫婦かカップルに見えた。C助は、その友達かなぁという印象だった。後で聞いた話だが、実はA子とC助が夫婦だったらしい。
後日C助が言うのである。嫁さんがいなくなっちゃったんだよね、と。何で? と聞いたらB男と一緒にどこかに行っちゃったそうだ。
という、世にも恐ろしい話があるのだが、これからは○山の深夜の話である。
その山は、途中にお寺があり、昼間は多くの人が訪れる。山頂も見晴らしがいいので、そこそこ観光客も登ってくる。夕方になると夕日を見にカップルの車が沢山来るが、日が沈むと普通は無人になるのである。うちらの仲間も、途中で帰った人もいるが、5~6人は、各々の車で夜明かしした。
N村「あ~、車の中は寝にくいなぁ。ま、寝たけど」
U氏「変なこと聞くけど、夜中に音が聞こえなかった?」
N村「いや~、一応寝ていたからなにも。気がついたら朝だったし」
U氏「深夜にふと目がさめると、ザッザッザという足音が聞こえたんだよ」
N村「いゃ、聞こえなかった」
U氏「山道を下から登ってきているようだった」
N村「そんな人いないと思うが」
U氏「一人じゃないよ、沢山の足音だと思う」
N村「ん~、早朝練習か。夜中だけど」
U氏「で、どんどん近づいてきた。ついに自分の車の周りを回り出した。ザッザッザッという足音と、錫杖を突くような金属音もあったし」
N村「錫杖って、杖の先に金属のわっかみたいのがあるやつ? 修行僧が持っていそうだな。そんなに近かったら、誰だか分かったろう」
U氏「見たらおしまいだ、と思って目を開けなかった。次の瞬間、ふっと消えて静寂が戻った」
U氏以外、深夜の異常に気がついた人はいなかった。N村も基本的に霊感ないしなぁ。
見てないんじゃね~。ちゅうか自分だったら、多分同じように見ないでしょうね。
見たらおわりじゃ~。ネタにはなりそうだけど。
それ以来、あの山で夜明かしすることはなかった。