N市の出来事である。昼ぐらいに、N県警から電話があった。N市北部にある建物の敷地に、人が倒れているとの通報があったそうだ。無人の建物だったので、フェンスは通常施錠されていた。そのため現地の協力会社に頼んで鍵を持って行って貰った。
建物の上から飛び降りたらしく、死後一週間くらいたっていたそうだ。夏なので腐敗が進んでいた。そこは、ちょうど建物の影になっていて、通常見えないのだが裏側が段差になっていて、たまたま通りかかった人が上から発見したということだ。遺書があったので、自殺と分かった。おっちゃんだったらしい。
午後から高速で現地に向かった。すでに全部片付けられており、誰もいなかったが、血痕と臭いが残っていた。フェンスは破壊されていなかったので、よじ登ったのだろう。死臭が強烈だった。マスクを持ってこなかったことを後悔した。
よく調べると、施設の一部が曲がっていた。落ちたとき、ここに当たったのだろう。血痕も、そこを中心にこびりついていた。
1ヶ月後、清掃と修理を終えて元通りになったが、ここは「お祓い」だろうということになって、現地の神主さんにお願いした。その神主さんは、当然初めてその場所を訪れた。当日のことである。
N村「あ、すいません。お手数をかけます」
と、言ったら、敷地内をゆっくりと歩き始めた。
N村「あの、なにか?」
かん「いや、ちょっと」
ある地点でとまった。
かん「ここですか?」
N村「あ、そうですが」
そこは、墜落死していた場所だった。もちろん、跡も臭いも何もない。
N村「いますか?」
かん「いますね」
なにがじゃ?
N村「じゃあ、念入りにお願いします」
かん「はい」
お祓いして貰った。
N村「どんな、案配で?」
おん「大丈夫です」
なにがじゃ?
お札を貰って建物の中に祭った。
決して剥がしてはならぬ、お守りである。
その甲斐もあり、夜中でも見たという話は聞かない。
なにがじゃ?
建物の上から飛び降りたらしく、死後一週間くらいたっていたそうだ。夏なので腐敗が進んでいた。そこは、ちょうど建物の影になっていて、通常見えないのだが裏側が段差になっていて、たまたま通りかかった人が上から発見したということだ。遺書があったので、自殺と分かった。おっちゃんだったらしい。
午後から高速で現地に向かった。すでに全部片付けられており、誰もいなかったが、血痕と臭いが残っていた。フェンスは破壊されていなかったので、よじ登ったのだろう。死臭が強烈だった。マスクを持ってこなかったことを後悔した。
よく調べると、施設の一部が曲がっていた。落ちたとき、ここに当たったのだろう。血痕も、そこを中心にこびりついていた。
1ヶ月後、清掃と修理を終えて元通りになったが、ここは「お祓い」だろうということになって、現地の神主さんにお願いした。その神主さんは、当然初めてその場所を訪れた。当日のことである。
N村「あ、すいません。お手数をかけます」
と、言ったら、敷地内をゆっくりと歩き始めた。
N村「あの、なにか?」
かん「いや、ちょっと」
ある地点でとまった。
かん「ここですか?」
N村「あ、そうですが」
そこは、墜落死していた場所だった。もちろん、跡も臭いも何もない。
N村「いますか?」
かん「いますね」
なにがじゃ?
N村「じゃあ、念入りにお願いします」
かん「はい」
お祓いして貰った。
N村「どんな、案配で?」
おん「大丈夫です」
なにがじゃ?
お札を貰って建物の中に祭った。
決して剥がしてはならぬ、お守りである。
その甲斐もあり、夜中でも見たという話は聞かない。
なにがじゃ?