「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。
2ヶ月ほど前から集合型の研修が少しずつ復活してきました。もちろん、いずれもしつこいくらいに感染症対策を実施した上でのことです。
しかし、東京に限っては1つの部屋に受講生が集まる「3密」研修はほとんど行われていません。そこで、選択肢としてオンライン研修が検討されています。
オンライン研修は、講師がパソコンとカメラを前にして講義を行い、受講者はインターネットを通じてその様子をパソコンの画面に映して学ぶというものです。
先日、ある会社の人事担当役員さんとお会いした時のことです。私がオンライン研修をお薦めすると、「インターネット研修なんて、ほとんど効果ないですよね?だって、パソコンの画面を見ながら自習するようなものでしょう?」そう言われました。
話をしているうちに気づいたのですが、どうやら役員さんは「オンライン研修とオンデマンド研修」を混同しているようでした。
オンライン研修とは、ZoomやGooglemeetなどを使ったリアルタイム型を指します。いわゆる「ライブ配信」です。一方、オンデマンド研修とは録画しておいた講義を後日受講者が見て学習する「録画・再生型配信」です。それは以前からeラーニングというかたちで普及していました。役員さんはそのイメージが頭にあったようです。
そこで私は、Web会議システムを使ったオンライン研修は「リアルタイム・双方向」であり、集合型に比べて臨場感は劣るものの、かなりの効果が期待できるという説明をしました。
実際に当社がオンライン研修を何度か実施した結果、当初の予測を超えた効果が得られることがわかりました。この点に関しては、受講者のアンケートや研修後の確認テストのスコアで実証されています。
とはいえ、オンデマンド型が不要であるというわけではありません。事前学習や事後学習は、オンデマンド型の方が有効です。従来の「事前課題⇒集合研修⇒事後課題」に対応するかたちで「オンデマンド⇒オンライン⇒オンデマンド」に置き換えるわけです。
「オンライン研修成功の秘訣はオンデマンドにあり」です。